キラッ☆ さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
神楽の強さに感動
1話が、フェイクということを知っていての視聴でした。観世トオルが主人公だと騙された状態、または最初はフェイクだと知っている状態だと最初から楽しめると思います。本当に何も知らないと、1話目は訳が分からないと思います。
戦闘も武器の名前もとてもカッコ良く、高校生の僕は本当に面白く見れました。友達と「獅子王、乱紅蓮!」「喰霊解放、白叡!」とかたまに言い合ってます(笑)オープニングも本当にカッコ良く、一日に一回は聞いていると思います。
キャッチコピーの「愛するものを、愛を信じて殺せるか」と1話〜2話の黄泉から、結末を最初に見せたこの作品。それでも最終話は泣きました。
前半の、幸せな神楽と黄泉。そして愛し合う黄泉と紀之。しかし、2話を見ていると幸せな気分になれないんです。ニヤニヤしそうになるのに、結末を思い出してできない、そんな感じでした。
そして今まで可愛がってくれた奈落の死から黄泉の悲劇が始まります。そこからの憎しみの連鎖。放送時期は喰霊のほうが前ですが、まどかマギカのさやかを思い出しました。そしてうけいれてしまったんですよね。殺生石を。あぁ、やってしまったな、と思いました。
終盤、カテゴリーAとなり残虐の鬼と化してしまった黄泉。苦しんでいた黄泉を殺せなかった紀之。最初の部分から、紀之は殺されるものだと思っていましたが、殺されなかったんですね。殺生石に乗っ取られていても、紀之だけはどうしても殺せなかったのでしょうか。黄泉を殺せなかった紀之は、弱かったことになってしまうのでしょう。それに対し、神楽は強かった。白叡を受け入れ、黄泉がもう人間ではないことを受け入れた。そして最後は、愛するものを、愛を信じて殺したのです。この場面はもう、涙が止まりませんでした。
この話を、自分ならと思ってしまうと、神楽の強さは半端じゃないです。僕は絶対に殺せません。神楽は心にとても大きな傷を負ったはずです。しかし、それさえも受け入れたのです。超人ですよね。
ということで一気に全部見てしまい、もう何周したか分からないほど面白く、泣いた話でした。マンガは全然違うらしいけれど、今度読もうかなと思っています。