カントムハイヴ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
悪因悪果、無残無惨
穿った見方をすれば
このアニメは他の作品では味わえない
一風変わったカタルシスを味わうことができます。
一概には言えませんが
勧善懲悪がこの物語の根幹を成しており
終始徹底して悪の描写を積み上げていきます。
その徹底ぶりは視聴者に生理的嫌悪感や心理的抵抗感を容赦無く植え付け
誰もが心の底から悪を憎悪するように導いていきます。
そして憎しみが頂点に達した時
その悪が大いに懲らしめられる様はいかにも溜飲が下がるというもので
多少後味が悪くなるものの大方納得のいく造りになっています。
ただ
この作品に於いては悪があまりにも多すぎて
懲の部分が些か足りていないような気がする事も否めません。
もう少し主役格以外の悪が無様に落ちぶれていく様を観たかったのものです。
いずれにせよ
ここまで大きく心を揺さぶられる衝撃的作品であることには間違いないので
ある意味、名作の一つであると私個人はそう思います。