pister さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
戦争終わらそうぜ
~注意・ちと辛口かも~
{netabare}
ただつまらないだけだったら見ないで忘れりゃいいだけだけど、この作品はそうともいかない「不愉快さ」が半端なく、それがなんなのか知りたくて半ば歯を食いしばりつつ全話視聴。
で、分からないこととか色々調べたりしたけど、結局これって原作そのものが酷いっぽい。
この原作では、アニメはむしろよくやったほう?
最初に引っかかったのは卵の4工程。
自分で調べたり、時には某所で尋ねたりもしてみたけど、未だ謎なまま。
単純に、科学的にキチンと説明する気があるのなら卵だけでなく、伸縮性のあるゴムボール(各工程でどの部分が伸びるのか凹むのか、または一切形状に変化は起きないのか)や、部位により組成の違う複合素材(水を入れた水槽にプラモの船を浮かべてみるとか)などを用いたほうが「適切」。
適切性を欠いてる時点で何も科学的じゃないし、理解させる気も無い。
いわゆる「説明を果たしてない」ってヤツ。
というか科学を分かってない?
ことあるごとにグダグダと説明が入るけど、その殆どが説明としては意味をなさない雑音にしか過ぎないもので、そんなのに時間を割くのもアホだろうとアニメスタッフも承知してるらしく、後半はかなり説明(という名の雑音)は省略した模様。
一度自分の中でケチが付いてしまったためか、本当にどうしようもないのか、話もワンパターン。
敵が想定していた以上のワザを出して倒す、全部それ。
そのワザとやらがどんなに凄いのかを相変わらずグダグダ語るけどそんなのどうでもいいし…「敵の想定を超えた」ってのが分かればいいだけなんで。
説明すれば説明するほどにショボくなる、魔法である意味すら疑問に感じる部分もしばしば発生。
以前他の作品の感想でチェーホフの銃を引き合いに出したことがあるけど、これに倣うと、壁に多くの銃を飾ることばかりに執着して、その銃が撃てるのか、そもそも本当に銃なのかは考慮していない。
壁ビッシリに紙や粘土で作った銃らしきものを並べて、どうだ凄いだろと言われても…ねぇ。
ついでに戦時中なのにコンビニありそうだし、かといって非魔法師の一般人の暮らしぶりは全く触れないし。
というかさ…
そんなに強いなら、とっとと戦争終わらせろよ
というのがどうしても頭をよぎることに。
一番酷かったのは最終回。
マテリアルバーストとかいう核兵器レベルの攻撃を敵国に落とすのだけど、その後、報復も降伏も制圧も無し。
殲滅することより統治するほうが大変だと思うんですが…人間同士の戦争やってるなら。
なに楽してるんですか?だったら人間同士の戦争の話なんかしなさんな、と思わずにはいられない。
これが人知を超えた、近代兵器の効かないモンスター相手の設定だったらまだマシだったろうに…。
いけ好かない中韓を弄ってザマァ、という観点で楽しむにしても、占領もしなけりゃ奴隷にするでもないんじゃ全然ヌルい。
つか何で戦争やってるのかも分からんし(発端は寒冷化ではあるけど、継戦理由ではない)、ただ殺したいだけという意図が透けて見える。
それだったらそれで、モータルコンバットのフェイタリティ見たほうがマシなような…?
{/netabare}