Lovin さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
観た感じ
この項目では、不明瞭な表現、独りよがりなネタ、無駄に長い文章が含まれています。
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{netabare}SHIROBAKO
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「SHIROBAKO」(しろばこ)は、P.A.WORKSによる日本のテレビアニメーション作品。2014年10月より全24話を放送。かなり面白い話。
{netabare}
■概要{netabare}
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何時もお世話になっている「うずらインフォ」での掲載が少し遅かったが、最近お気に入りの監督になった水島努と、作画に定評のあるP.A.WORKSがコラボということで視聴を決定。この作品は、「花咲くいろは」に続く「働く女の子シリーズ」として制作されたらしい。しかし花いろの「女の子」より若干年齢層が高く、某所では「少なくとも女子校生以下でないとヒットしない」などと囁かれていたので少し心配だった。事実、第1話を観終えた私には、今後面白い展開になるのかさえ判断がつかなかった。
テーマがアニメーションの制作会社ということで、パロディネタは多いが、笑いどころは其処ではない。更に「日本海に向かって『返せー人をー』」や「地獄の牛丼」という危険なネタを披露した水島努が監督と言うことで、今回もそれなりのものが期待できる、と思ったが、業界人ではないので理解は難しいと思う。ただ、「○これ」的なゲームが流行っているというネタが没った話や、ニコ動の放送に待ったが入った「ゴドー」といった、それなりに香ばしい噂は流れている。
{/netabare}
■あらすじ{netabare}
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「どんどんドーナツ、どーんと行こう」の掛け声が木霊する小部屋では、アニメーション同好会がオリジナル作品の制作にあたっていた。メンバーは三年生3人、二年生1人、一年生1人の合計5人。作画、シナリオ、3D、声優を皆で分担しており、一寸したクリエイター集団だった。「どんどんドーナツ~」はそんな5人が、「何時かまた5人でアニメを作ろう」と約束した、その儀式のようなものでもあった。
そして二年半が経過、メンバーのうち三年生のうち2人は制作会社「武蔵野アニメーション」に就職、もう1人は声優の養成学校を卒業、二年生もCGの専門学校からCG制作会社へ就職、一年生はまだ大学に在籍中だが、日々本を読み漁るなど、シナリオライターになるための糸口を模索しながら、誓い合った夢に近づく第一歩を踏み出していた。
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■登場人物{netabare}
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登場キャラが多い為か、初登場から数話はキャラの横に担当と名前が表示される親切設計。そしてキャストの一人二役以上が標準的と言える不思議な作品。なお、この物語はフィクションであり、実在の人物や団体とは関係ない、というのが建前である。
□上山高校アニメーション同好会{netabare}
・宮森あおい - 木村珠莉
{netabare}パーソナルカラーは黄。武蔵野アニメーションに制作進行として就職した本作の主人公。同好会時代は三年生で、メンバーから「おいちゃん」と呼ばれ、武蔵野アニメーションの同僚には「みゃーもり」と呼ばれることもある。再放送で観た「山はりねずみアンデスチャッキー」にハマり、実際にサボテンを食べてお腹を壊す、という幼少時の経験を持つ。7年ぶりのオリジナル作品「えくそだすっ!」の4話、9話、最終的に13話も入社半年で担当することになったが、経験年数のわりに仕事は出来るほうだと思う。不運なのは「ムサニの癌」にしか見えないタローの次の話数を担当したことだったが、各部署のスタッフの協力や結果オーライの運によりこれを乗り越える。「えくそだすっ!」最終話の制作中、杉江がアンデスチャッキーOPに於いての伝説を残していたことを知り、その熱い思いを本人に直接伝えた。
2クール目に入ってから取り巻く環境が変わり、人材不足のため1ヶ月先輩のタローを差し置いて入社1年に満たない彼女が制作デスクに抜擢される。頼みの矢野は病床に伏せる父親の看病を理由に休職中で、覇気の無い新顔に新人2人、そして「ムサニの癌」を抱えるという圧倒的に不利な状況に、原作サイドの使えない編集や政治的権力を振るおうとするクライアント達の不調和が更に追い討ちをかける。諸々の小さな事件が折り重なり万策尽きようとしたとき、アイアン矢野の復活で危機を脱する。以降も気難しい美術との交渉や、原作サイドのちゃぶだい返しによる難関は控えているものの、苦手意識のあるThe Bornの社長にも堂々とした態度を示すなど、周囲の協力と不思議な運でこれらを乗り越えていく。{/netabare}
・安原絵麻 - 佳村はるか
{netabare}パーソナルカラーは青。武蔵野アニメーションにアニメーターとして就職した。同好会時代は三年生で、メンバーから「えま」と呼ばれ、武蔵野アニメーションの同僚からは「安原さん」、井口からは「安原っち」、後半には「絵麻っち」と呼ばれている。漫画版では実家が裕福そうに描かれていたが、現在は風呂なしアパートに独り暮らしで、節約のため昼食を自宅に摂りに帰る日々を続けている。アニメーターとして多少の評価はされているが、根が暗く思い詰める性格で、ゲシュタルト崩壊を起こした際はあおいに食って掛かるなど、窮地に陥るとなかり尖る。そんな彼女も実は正直者なのか、ボソリと失言をしてしまうケースを度々見かける、小笠原に対して「流石ゴスロリ様」と放った一言は、相手が小笠原だから許してくれたことを忘れてはならない。あと、不名誉な事態に至らないか少し心配になるのが覗き癖。その凄さとは、家政婦を凌駕していると言えば理解できるだろう。抜群のステルス性能を持っているが、ゴスロリ様には通用しない。
2クール目に入ってからは、人付き合いが苦手そう(コミュ障?)なボディランゲージの使い手の新人アニメーターに懐かれて、打ち合わせなどでの通訳も彼女の仕事になった(かつ姉?母親?的な役回りも)。自身の作業に関する描写は減ったが、井口の要望により作監補佐に任命されるなど、こちらも着実にスキルアップしている。だが視野が狭くなるのは相変わらずで再びダークゾーンに堕ちようとしていたところを、みどりとの会話により救われた。{/netabare}
・坂木しずか - 千菅春香
{netabare}パーソナルカラーはピンク。声優の養成学校を経て現在赤鬼プロダクション所属の声優として活動中だが、目立った仕事は無く居酒屋「松亭」のバイトがメインとなっている。同好会時代は「ずかちゃん」と呼ばれており、積極的に一人何役もこなすほど声優が好きらしい。また、養成所時代の恩師の誘いで、演劇の世界にも触れたり声優とは違う方面にも興味を持ち始めるも、声優になりたかった頃の記憶を呼び戻し、気持ちを新たにしている。1クール目では、自信の無さからの失敗の連続で、目立った活躍は専ら居酒屋「松亭」が中心となる。
2クール目に入り、養成所時代の恩師から「自信と覚悟が足りない」と言われ、その言葉を胸に第三飛行少女隊のオーディションに臨む。残念ながらオーディションは不合格だったが、監督の目に留まるという進歩を見せている。しかしその後も声優の仕事は無く名無しの仕事が続くことになる。だがイベントで声だけを担当するはずが、担当が風邪でダウンしたため、自ら声と着ぐるみの両方を担当するなど、演技の幅が広がるような経験を重ねていた。そんな中、第三飛行少女隊での「ちゃぶ台返し」により新キャラが投入されることになり、オーディションで急遽別キャラを演じたことがここで花開き、見事声の仕事のオファーが舞い込んだ。最後の台詞は自身の境遇とも重なるもので、あれはみゃーもりでなくとも涙を誘う。{/netabare}
・藤堂美沙 - 髙野麻美
{netabare}パーソナルカラーは緑。3DCGの専門学校を経て、待遇の良いSUPER MEDIA CREATIONSに就職するも1年未満で退職、スタジオカナブンに籍を置く。同好会時代は二年生で「みぃちゃん」と呼ばれている。進学の際に、アナログかデジタルかで悩んだが、絵麻ほどに絵心が無いことや将来性を考慮した結果、3DCGの道へと進む。だが、待遇の良い前出の会社に在職中に、ストーリーの無い機械的な作業に焦りを感じ、社長に直に退職を申し出る。
2クール目からは、武蔵野アニメーションの3D監督である下柳の紹介により、彼の後輩が経営するスタジオカナブンに移籍。先が見えない、ストーリーのある仕事に携わりたいと袂を別った前職では有るが、ジープのタイヤとホイールのモデリングを褒められ、無駄な経験ではなかったと悟る。その後、第三飛行少女隊のキャラのモーションを任され、表情の参考にするため絵麻としずかを伴って遊園地に出向き、ジェットコースターでシミュレーションするなど精力的に仕事に励んでいる。{/netabare}
・今井みどり - 大和田仁美
{netabare}パーソナルカラーは紫。未だ学生をしており、同好会時代から「りぃ」と呼ばれ、メンバーの中では独特な思考と雰囲気を持った印象的な存在だった。約束の実現に向けて意気込んではいるものの、シナリオライターになるための方法が見つけられず悶々とした日々を送っていた。「えくそだすっ!」制作終盤、しずかと美沙と3人での会食の際に知った、あおいの調べ物を手伝おうと「ディーゼル」車両に関するレポートを作成した。
2クール目に入り、「第三飛行少女隊」制作段階では戦闘機に関するレポートを作成したところ、前出のレポートに続き高評価を得た。レポートの出来が素晴らしいらしく、「えくそだすっ!」制作関係者の一部では既に「ディーゼルさん」の愛称で親しまれており、シナリオライター舞茸の「っていうかディーゼルさん、もうここに直接光臨してほしいよ」の一言で設定制作のバイトが決定するいう幸運にも恵まれている。更に、シナリオライターとなるべく舞茸に弟子入りを志願するも断られるが、課題を提供することは許された。それを快く思わないヤル気の無い誰かに凄まれたりしたが、考え方を整理したうえで毅然とした態度を見せた。{/netabare}
{/netabare}
□武蔵野アニメーション{netabare}
・丸川正人 - 高木渉
{netabare}武蔵野アニメーションの社長。本業より趣味で実力を発揮する。アニメーション制作に関わる仕事をしている姿より、料理を振舞うエプロン姿のほうが多く描かれているが、小諸スタジオの社長と公私共に親しげな会話をしたり、珍しい民族楽器を民族料理研究会の知人から借りるなど、面白く幅広い人脈を持つ。また台詞の流れを信用するなら、社長室にはキッチンがあり、イベント毎に社長自ら手作りの料理が振舞われる模様。
2クール目に入り、廃墟のシーンが必要となった際にあおいが仕事を依頼した大倉に対する手土産として、彼が大好きな「こねこや」のどら焼きと「どうぞ宜しくお願いします」という言葉をあおいに託したが、これが結果的に気難しい大倉を動かす大きな要因となった。{/netabare}
・興津由佳 - 中原麻衣
{netabare}総務。「えくそだすっ!」4話であおいがテンパった際に、「今回は特別です」とあおいをサポートしようとすると、矢野が「よかったね宮森、もう9話は心配要らないよ」と発言したり、木下監督がコーヒーでもてなす姿が描写されるなど、元やり手の制作らしかったことが伺える。「えくそだすっ!」最終話の納品が無事終わった際にはガッツポーズをするなど、ドライではあるものの決して冷酷な性格ではない。
2クール目に入り影は薄くなったが、円と平岡が揉めた際には、タローを守るべく定規を一閃して、ルパン三世に登場する石川五ェ門の如く飛んでくる定規を弾き返した。
最終話に於いて渡辺の「ワイルドカード」として登場する彼女のドライビングテクニックは何処で磨いたものだろうか?追走するパトカーを寄せ付けず、雪道を華麗なドリフトで疾走していく。付いた二つ名は「音速の貴婦人」。流石、困ったときの興津さんだ。{/netabare}
・渡辺隼 - 松風雅也
{netabare}ラインプロデューサー。飄々としていて麻雀が大好物だが、制作進行やデスクを担当していた過去を持つ。第1話の鑑賞会では雀荘に居り、咥え煙草で麻雀を楽しんでいる。1クール目は余り目立たないが、2クール目からは積極的に仕事をしている姿が描かれており、Pって本当にアニメ制作に必要な人材なのかと言う疑いは晴れる。積極的に仕事していたというより、させられていたと言うのが正確な表現だろう、変な話。
最終話で乗っていたサイドカーつきのバイク、「えくそだすっ!」であるぴんが乗っていたのと似ているような気もするが格好よかった。
1クール目OPにて、左利きスタイルでパッティングしているが、彼もサウスポーなのか?{/netabare}
・本田豊 - 西地修哉
{netabare}制作デスク。「万策尽きた」が口癖で、そんなに早く万策が尽きるのかと呆れてしまう。1クール目では木下監督とのコンビで面白い一面や鬼になった姿を見せていたが、2クール目からは近くのケーキ屋に転職。スマートな姿に変貌した現在でも時折差し入れを持って武蔵野アニメーションを訪れる。{/netabare}
・落合達也 - 松岡禎丞
{netabare}制作進行。淡々と無難に仕事をこなし、あおいに対しても基本的には優しいが、アニメーターの瀬川曰く「結構野心家」。1クール目終盤に学生時代の先輩の要請で、制作デスクとしてスタジオカナンに移籍。{/netabare}
・矢野エリカ - 山岡ゆり
{netabare}制作進行。由来は知らないが、武蔵野アニメーション社員の一部から「アイアン矢野」と呼ばれており、自らもそう名乗っている。あおいにとって頼りになる先輩。「えくそだすっ!」4話担当時にテンパってしまったあおいに羊羹を差し出し、「宮森が動いてこそ4話は完パケるんだよ」と発破をかけたり、「ムサニの癌」に対する突っ込みを欠かさないなど、色々と面倒見が良い。「えくそだすっ!」の終了直前辺りから父親の病状が悪化し、暫くの間休職を余儀なくされる。
2クール目に入り、相変わらず父親の容態は思わしくなく、中盤までは登場機会がない。しかしあおいが初デスクとして万策尽きようとしたその瞬間、満を持して現場に復帰。平岡の紹介した制作会社タイタニックの舵取りや、逃亡癖のある演出家のを管理するなど、休職中の遅れを取り戻すかのように精力的に働いた。
最初、「アイアン」が「アイアイ」に聞こえたため、「何故ここでお猿さんが?」と全く理解できなかったが、聞き違いで一安心した。{/netabare}
・高梨太郎 - 吉野裕行
{netabare}制作進行。本人曰く「ムサニのリーサルウェポン」、私の印象は「ムサニの癌」。僅か1ヶ月だけあおいの先輩になるが、態度ほど成果は大きく無い。2クール目からは制作頭という曖昧なポジションを快く受け入れている。当然務まるわけも無いが。
だが彼には小さな役割が控えていた。やさぐれた平岡と呑み歩くことで懐柔する、潤滑油としての役割が。あの姿を見て、業界人が彼を擁護する理由が少しだけわかったような気もする。彼自身、男性制作が来て嬉しかったのでは。{/netabare}
・平岡大輔 - 小林裕介
{netabare}制作進行。2クール目から登場したが、協調性がなく、経歴5年で5社目という、業界に限らない絵に描いたような変人だと思う。その癖「俺が声かければ」と自慢げに言う辺りがふてぶてしい上に、紹介した制作会社は真面目に仕事をしているとは思えなかった、名前もタイタニックだし。帳尻が合えばいいという、全く後ろ向きな考えの持ち主で、演出の円とは本当に一戦交えた。その際円から手厳しい言葉でバッサリと断罪されている。そんな彼も、今まで運転手くらいしか使い道の無かったタローが誘った二人呑みにて過去に持っていた夢について語り、最終的に牙を抜かれたようになってしまった。{/netabare}
・佐藤沙羅 - 米澤円
{netabare}制作進行。2クール目から新人として武蔵野アニメーションに入社。過去に販売員として勤務していたが、通勤に2時間以上を要していたため、自宅に近い勤務地を見つけ面接に応募した。冗談の通じなさそうなくらい真面目な性格だが思いの外マイペースで、道を覚えるのが苦手なあおいより少し年上の模様。道を覚えるのが苦手らしく、原画回収後に一瞬「京都?」と勘違いする地域に迷い込んでいた。{/netabare}
・安藤つばき - 葉山いくみ
{netabare}制作進行2クール目から新人として佐藤と一緒に武蔵野アニメーションに入社。学生時代は同人活動に勤しんでいた所謂ヲタク。入社式でも山田に向かって「金魚ゆらゆらニュース」の話題を振るなど人懐っこい性格では有るようだが、電車で山梨まで寝過ごしてしまううっかり者。{/netabare}
・杉江茂 - 小柳基
{netabare}アニメーター。寡黙だが、若かりし頃には伝説を残すほどの実力を持つ。今風の絵に馴染めないと一線を避けていたが、その実力は小笠原、井口といった武蔵野アニメーションの看板作画が心酔しているほど。ただ言葉足らずな面もあり、ゲシュタルト崩壊で悩む絵麻に対してかけた言葉も逆効果となってしまった経緯もある。しかし馬群のシーンの担当が見つけられないあおいが縋った菅野光明(○野秀明)からは「天才」と称され、実際に短期間でクオリティの高い原画を仕上げたのみならず、若手の結束を生み、ワークショップ開催の依頼が出るほどのパフォーマンスを見せた。その一件以来、半切れだった安原さえも憧れを抱くほどの信頼を勝ち得ている。
あおいの好きなアニメ「山はりねずみ~」の制作にアニメーターとして参加している。{/netabare}
・小笠原綸子 - 茅野愛衣
{netabare}アニメーター。「えくそだすっ!」ではキャラクターデザインと総作画監督を担当、通称「ゴスロリ様」、井口は「りんこはん」と呼ぶ場合もある。1クール目では「承知しました」の発言や、筆持ちのペンで作画修正をするなど、優雅な所作のみが目立っていた。しかし「えくそだすっ!」最終話で杉江のラフ原画に対して「勉強させて頂きます」と自ら第二原画に立候補するなど、杉江に対する尊敬は他のアニメーターが驚くほど強い。
2クール目に入り、杉江の動物原画に触れてから己の未熟さを認識し、「第三飛行少女隊」ではキャラデザを辞退、一アニメーターとして参加する代わりにキャラデザとして井口を推薦した。その井口が悩んでいる際には、監督とPに対して「サポートが足りない」などと指摘する彼女自身のサポートも見せた。更に「私のオアシス」とするバッティングセンターに井口らを連れて行き、水原勇気のように華麗な左アンダースローを披露した。因みに、ペンは右手で持つがボールは左手で投げる模様。学生時代は囲碁部に所属していたらしい。{/netabare}
・井口祐未 - 沼倉愛美
{netabare}アニメーター。「えくそだすっ!」では総作画監督補を担当。小笠原と並んで「ムサニの第一線」と評されるなど実力は高い。小笠原とは入社当時からの付き合いで、台詞は途中までだったものの小笠原が師と仰ぐ杉江に対する敬意も持っている様子。第4~5話で絵麻が悩んでいた際には、杉江からの打診もあり、絵麻を自分のリフレッシュスポットに連れて行き立ち直りの切欠を与えるなど、元気な反面後輩思いの優しさも見せている。
2クール目に入り、辞退した小笠原に代わりキャラクタデザインを任されるも、原作者の「かわいさ」を理解できずに苦悩していたが、小笠原の「中性的」という発言にヒントを得て、無事この問題をクリアする。
砕けた会話では一人称が「あぁし」になったり、「うっす」と返事したりと、活発で独特な雰囲気を持っている。またあだ名のような呼称を使うことが多く、絵麻=「安原っち」→「絵麻っち」、小笠原=「りんこはん」、久乃木=「くのぎん」、遠藤=「スーパーエフェクター」(遠藤本人は拒否)と、概ね語呂や語感を重視した命名になる。{/netabare}
・内田茜 - 高橋李依
{netabare}アニメーター。名前も台詞もあるが、特別目立つ存在ではない。入社や原画に配属された日が近いのか理由は語られないが、絵麻とは親しくしている描写がある。{/netabare}
・久乃木愛 - 井澤詩織
{netabare}アニメーター。2クール目から登場した、口下手で基本的に単語の頭文字を放った後ボディランゲージで補完するスタイルを貫いている。初登場時に絵麻に対して「虫」「監督」「袖」の3ワードのみはっきりと喋った。彼女なりに努力しているのか、徐々にではあるが台詞の文字数が増えつつある。そして同じ臭いがするのか、絵麻に対しては非常に懐いている。初登場時も大概面白かったが、それ以降の登場時も面白い挙動を見せている。作画打ち合わせに絵麻を伴おうと座席に向かったが、新たなことに挑戦する絵麻の姿を見て打ち合わせには一人で向かい、硬いながらも小さな一歩を踏み出すことに成功している。
最終的に、彼女のボディランゲージを正確に理解できるのは絵麻だけであった。{/netabare}
・下柳雄一郎 - 間島淳司
{netabare}3D監督。温和な性格で、争いごとを好まなさそうな雰囲気が滲んでいる。序盤から登場するものの、作業風景が描かれるのは中盤以降となる。作画監督だった遠藤をサポートしようとして遠藤が担当予定のモーションを3Dで作成したが、「ムサニの癌」を介した意思の疎通に失敗し、遠藤との間に根も葉もない蟠りが出来てしまう。だが両者が好きなIDEPON展で偶然鉢合わせ、互いにイデポンが好きなことを知り、最終的に意気投合してしまう。{/netabare}
・堂本知恵美 - 伊藤静
{netabare}動画検査。このキャラも名前と台詞があるのに登場頻度は少かったが、仕上げの新川とは公私共に親交があるらしく、第三飛行少女隊の終盤辺りにおでんの屋台で二人呑みする姿が描写されている。その際の会話に於いて、中学生の息子が居り、アニメ関係の仕事をしたいと言い出した、と語っている。{/netabare}
・佐倉良樹 - 高梨謙吾
{netabare}撮影監督。1クール目の「えくそだすっ!」から制作に参加している。あおいとの会話の際には厳しい態度を見せていたが「連絡は何時も良い」と語っているようで、スケジュールがタイトになった「えくそだすっ!」第4話制作中に矢野からその旨語られている。
2クール目ラストの最終話で、作業が大詰めであるにも拘らず新しいスクリプトを投入するなど、職人と言うよりはヲタクのようなタイプかもしれない。{/netabare}
{/netabare}
□社外スタッフ{netabare}
・木下誠一 - 檜山修之
{netabare}監督。他に、高い評価を受けた「裸の催眠術師」、数々の伝説を残した「ぷるんぷるん天国」などを手がけた。好物はから揚げとモンブラン。このキャラ、いやこのキャストがこの作品の目玉の一つだ。個人的に檜山氏のキャラには名言、名演技が多いと思っている。例えばそれは、「えくそだすっ!」最終話の絵コンテが終わらず軟禁された際の「冷めちゃうよ~」だったり、其処から隙を見て脱走の上アフレコ現場に登場した際の「聞いてないよねごめんね・・・」だったり、リテイクでのキャラ設定の打ち合わせにて発言された「あるぴんはもう、ここにいるんだぃやおぅ」だったりする。{/netabare}
・山田昌志 - 浜田賢二
{netabare}演出。話題の「ぷるんぷるん天国」の中でも特に酷い出来だった第9話が演出デビュー作だった模様。本人曰く、ネットでは未だに「ぷるきゅーライター」と呼ばれ、それが未来永劫続く、らしい。作業中、台詞を大声で口にするタイプで、同じ演出の円には「よくわかんないんだよねー」と突っ込まれている。映画が好きらしく、矢野の家庭の事情を知った際には「何その小津設定!?」と発言するなど、節々で自らの趣味に準えた形容している。{/netabare}
・円宏則 - 斎藤寛仁
{netabare}演出。「えくそだすっ!」第3話を担当していたが、「ムサニの癌」の隠蔽工作により、ラッシュチェックにて初めて原画が終わっていないことを知った。それ以来、と言うわけでもないと思うのだが、タローに対する当たりが強く、私の見解では一番あからさまだ。物事をハッキリと言う性格なのか平岡と揉めた際には「ドヤ顔で連れて来たアニメーターな、全員、丸々使えないんだよ」「どいつもこいつも落書き出してきやがって」「何時も何時もつまんなそうな顔で、雑な仕事で手ぇ抜いて」「アレやったコレやったって自慢するけどよ、お前の仕事っぷりでキャリアになると思ってんのか?ならねぇよ!笑わせんじゃねぇ!」などと平岡の図星を突く発言をしている。{/netabare}
・遠藤亮介 - 松本忍
{netabare}アニメーター。作画監督も務め、エフェクトを得意としている模様。瀬川とはライバル視し合う間柄(当人は頑なに否定している)。序盤で「ムサニの癌」の仲介により、3D監督の下柳との間に蟠りが生まれたが、先輩の北野との会話やIDEPON展での経緯によりこれを解消。
2クール目では余り目立たなくはなったが、第三飛行少女隊のロケハンでは「空ヲタ?」の質問に対して「嗜み程度に」と返すなど意外な一面も見せている。
非常に献身的で可愛い嫁が居る。{/netabare}
・瀬川美里 - 山川琴美
{netabare}アニメーター。作画監督も務めるが、遠藤とは逆に理詰めで描くタイプらしい。急な要望にも応えるだけの実力があり、プライドを持って仕事をしている風に描写されている。「昔富岡監督(多分○野喜幸)と喧嘩して勝ったらしい」と本田が語っている。また平岡から「同性には優しい」との表現もあり、2クール目では実際に新人制作に対する態度もそのように描かれているが、やはり義理を通せば期待には応えてくれそうな人柄の印象がある。{/netabare}
・木佐光秀 - 菅原雅芳
{netabare}アニメーター。バイクのロードレースが趣味で本作中でも大会に参加している。また骨折もしている。落合がスタジオカナンに移籍する際カナンの社用車に乗っていたところを、偶々ロードバイクで通り掛かり目撃する。もっと活躍するのかと思っていたが、意外にも見掛け倒しだった。{/netabare}
・稲浪良和 - 岩田光央
{netabare}音響監督。「えくそだすっ!」の制作中はそれほど大きな存在感は無いが、2クール目の「第三飛行少女隊」ではキャスティング会議、アフレコ、打ち上げに於いて大きな存在感を見せている。{/netabare}
・舞茸しめじ - 興津和幸
{netabare}シナリオライター。1クール目では「えくそだすっ!」最終話の絵コンテに悩む木下監督の基に駆けつけ、監督から見事にストーリーを引き出させた手腕を持つ。
2クール目は「第三飛行少女隊」の制作初期段階からシナリオ制作を行う。
「畳屋しじめ」の別ペンネームを持ち、戦闘精霊コラーゲンや閃光のシュツットガルトのヘルプとして華々しく活躍したらしい過去を安藤に暴露された。{/netabare}
・渥美裕治 - 濱野大輝
{netabare}美術監督。監督の希望により、2クール目の「第三飛行少女隊」から制作に参加。武士のような真面目な物腰ではあるが、自分に厳しい芸術家肌でもある。初登場時、木下監督に対する質問の回答に不機嫌さを露にするが、あおいの「雲の魅力とは?」の質問を真摯に受け止め、後日依頼を快諾した。{/netabare}
・浜崎五郎 - 濱野大輝
{netabare}音楽(作曲家)?描写は少ないが、業界では名前が通っているらしく、壮大で晴れやかな「第三飛行少女隊」のオープニング曲を提供した。{/netabare}
・葛城剛太郎 - こぶしのぶゆき
{netabare}メーカープロデューサー。真面目だが気が小さく感じられ、ちょいちょいチキチキしている。{/netabare}
{/netabare}
□所属不明(らしい)
・新川奈緒 - 日野まり
{netabare}色指定・検査。作業工程が近いからか、動画の堂本とは公私共に交流がある。堂本との二人呑み出の会話で、周囲に居ない顎が割れている系の男性が好みだと語っている。{/netabare}
{/netabare}
■声優{netabare}
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・中春鳴 - 中原麻衣
「えくそだすっ!」のあかね役。
・伊藤鈴鹿 - 伊藤静
「えくそだすっ!」のあや役、「第三飛行少女隊」のキャサリン役。
・茅菜夢衣 - 茅野芽衣
「えくそだすっ!」のあるぴん役。
・鈴木京子 - 金元寿子
俳連所属。「第三飛行少女隊」の春夏秋冬ありあ役オーディションに参加、新人だが見事主役をゲット。
・常盤ひろ子 - 山岡ゆり
「第三飛行少女隊」のタチアナ役。
・浅上エリ - 沼倉愛美
「第三飛行少女隊」のノア役。
・牧瀬彩乃 - 米満円
「第三飛行少女隊」のクリスティーネ役。
・そのあやの - ?
田原坂オフィス所属。「第三飛行少女隊」の春夏秋冬ありあ役オーディションに参加。
・森口渚
・深大寺雅
・井出キララ
・花尻蘭
・人平こより
・永井つかさ
・ラフレシア美保
・むささび妙子
・早乙女かえで
・寺崎芽衣
・立花そより
何れも詳細不明で「第三飛行少女隊」のオーディションに参加、または会議に於いて名前が登場。
{/netabare}
■グラビアアイドル{netabare}
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・豊森ぽぽみ
声優経験はない。
{/netabare}
■劇中劇(劇中作品?){netabare}
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映像が描かれない作品も可能な限り拾ってみた。一応知り得る限りの元ネタは書いてみたが、自信は全く無い。
{netabare} ・神仏混淆 七福陣
上山高校アニメーション同好会制作。主人公達の夢の原点でオリジナル作品。
・えくそだすっ!
武蔵野アニメーション制作。木下精一監督作品。多分オリジナル作品。
・ファイト
制作会社は不明。元ネタは多分「Fate(フェイト)」?
・Gコレ
制作会社は多分サンアップ?元ネタは多分「Gのレコンギスタ」。
・家なきパッチ
武蔵野アニメーション制作。元ネタは多分「みなしごハッチ」。
・アマゾン白ベコ
武蔵野アニメーション制作。元ネタは多分「ジャングル黒べえ」。
・BUMIN
武蔵野アニメーション制作。元ネタは多分「ムーミン」。
・マハゼドン
武蔵野アニメーション制作。元ネタは不明。「ハゼドン」?
・夏草冬虫の歌
武蔵野アニメーション制作。元ネタは多分「てんとう虫の歌」。
・お尚さん!
武蔵野アニメーション制作。元ネタは多分「一休さん」。
・杉の木ポック
武蔵野アニメーション制作。元ネタは多分「樫の木モック」。
・ホシガリタコダ
武蔵野アニメーション制作。元ネタは不明。「クレクレタコラ」?
・俺様のハーレムが少しずつ崩壊しているかもしれないけどたぶん気のせいかもしれない(仮)
制作会社、元ネタ共に不明。ラノベタイトルが色々混ざっているのかも。
・裸の催眠術師
制作会社は不明。木下精一監督作品。元ネタは多分「鋼の錬金術師」。
・ぷるんぷるん天国
制作会社は不明。木下精一監督作品。数々の伝説を残した多分オリジナル作品。
・山はりねずみアンデスチャッキー
武蔵野動画制作。元ネタは不明。あおいが一番好きなアニメ。
元ネタは「山ネズミロッキーチャック」らしい。<ぶらっくもあさん情報
・サドかマゾか
制作会社は不明。元ネタは多分「魔法少女まどかマギカ」。
・もんもんびより
制作会社は不明。元ネタは多分「のんのんびより」。
・あいぷり
制作会社、元ネタ共に不明。「アイドルマスター」?「うたのプリンスさま」?
・IDEPON
制作会社は多分サンアップ?元ネタは多分「伝説巨神イデオン」。
・超飛空要艦マジダス
制作会社は不明。元ネタは多分「超時空要塞マクロス」。
・第三飛行少女隊
武蔵野アニメーション制作。木下精一監督作品。多分オリジナル作品。
・オーダーは亀ですか?
制作会社は不明。元ネタは多分「ご注文はうさぎですか?」。
・とあるお寺の即身仏(ジーヴァンムクタ)
制作会社は不明。元ネタは多分「とある魔術の禁書目録」。
・SSDRⅡ
制作会社は不明。元ネタは多分「SAOⅡ」。
・天城アミューズメントパーク
制作会社は不明。元ネタは多分「甘城ブリリアントパーク」。
・ボールウォッチーズ
制作会社は不明。元ネタは多分「ストライクウィッチーズ」。
・強気サドル
制作会社は不明。元ネタは多分「弱虫ペダル」。
・望遠機動隊
制作会社は不明。元ネタは多分「攻殻機動隊」(望遠⇔広角⇔攻殻)。
・ダンツィヒ回廊のエカテリーナ
制作会社、元ネタ共に不明。
・合格機動隊
制作会社は不明。元ネタは多分「攻殻機動隊」。
・ハニーとクローバー
制作会社は不明。木下精一監督作品。元ネタは多分「ハチミツとクローバー」。
・花を植えた男
制作会社(ギブリ?)、元ネタ共に不明。
・大江戸少女ヘイジ
制作会社は「そうえい」。元ネタは多分「アルプスの少女ハイジ」
・茶髪のアン
制作会社は不明。「武蔵野動画」か「武蔵野アニメーション」?
元ネタは多分「赤毛のアン」。
・サンバの冒険
制作会社は不明。「武蔵野動画」か「武蔵野アニメーション」?
元ネタは多分「ガンバの冒険」。
・新世代アヴァンギャルドン
制作会社は不明。元ネタは多分「新世紀エヴァンゲリオン」。
・ビューティードリーマー
制作会社は不明。元ネタは多分「うる星やつら劇場版ビューティフルドリーマー」。
・金魚ゆらゆらニュース
制作会社、元ネタ共に不明。「きんぎょ注意報」?
・おしゃべりの艦隊
武蔵野アニメーション制作。元ネタは多分「沈黙の艦隊」。
・肥豚伝説
武蔵野アニメーション制作。元ネタは不明。「餓狼伝説」?
・宝鳥
武蔵野アニメーション制作。元ネタは不明。「宝島」?
・鼻の子ブンブン
武蔵野アニメーション制作。元ネタは多分「花の子ルンルン」。
・男どアホウ国立競技場
武蔵野アニメーション制作。元ネタは多分「男どアホウ甲子園」。
・調律宇宙軍
制作会社は不明。元ネタは不明。「王立宇宙軍オネアミスの翼」?
・げきとぱ2
制作会社、元ネタ共に不明。「パトレイバー2」?
・新造人間ガチョーン
武蔵野動画制作。元ネタは多分「新造人間キャシャーン」。
・デカメロン物語
武蔵野動画制作。元ネタは不明。
・まねっこハチベエ
武蔵野動画制作。元ネタは不明。
・軍これ
制作会社は不明。「バルメディア」?元ネタは多分「艦隊これくしょん」。
・とあるお宮の南瓜(パンプキン)
制作会社は不明。元ネタは多分「とある科学の超電磁砲」。
・おいら宇宙の王子様
制作会社、元ネタ共に不明。
・ゴハン3世
制作会社は不明。元ネタは多分「ルパン三世」。
・セーラー服とF3
制作会社、元ネタ共に不明。「セーラー服と機関銃」?
・俺の手作りロボットが思春期で大変です
制作会社はスタジオカナン、元ネタは不明。
・野球のプリンス様
制作会社は不明、元ネタは多分「テニスの王子様」。
・戦闘精霊コラーゲン
制作会社、元ネタ共に不明。「戦闘妖精雪風」?
・閃光のシュツットガルト
制作会社、元ネタ共に不明。「閃光のナイトレイド」?
・ズーパークストーリー
制作会社は海外で詳細は不明。元ネタも不明。「トイストーリー」?
・ラットハンター
制作会社、元ネタ共に不明。「トムとジェリー」?
・ライオンになった王様
制作会社、元ネタ共に不明。「ライオンキング」?
・ドラゴンとタマ
制作会社、元ネタ共に不明。「とらドラ!」?
・バルーンおばさんとペット
制作会社、元ネタ共に不明。「スプーンおばさん」?
・ニュータントサーモンズ
制作会社は不明、元ネタは多分「ミュータントタートルズ」。
・近年、実妹のようすが若干異変を感じるんだが
制作会社は不明、元ネタは多分「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」。
・天使のドリル
制作会社は不明、元ネタは多分「悪魔のリドル」。
・空のリゾット
制作会社は不明、元ネタは多分「天体のメソッド」。
・限界集落過疎娘
制作会社は武蔵野アニメーション予定。
元ネタは多分・・・「侵略!イカ娘」っぽいが、語呂的には「万能文化猫娘」。
・ツーピース
制作会社は武蔵野アニメーション予定。
元ネタは絶対・・・書くまでも無い。
□番外
・女ゴスロリ甲子園
制作はあおいの脳。
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■座席表{netabare}
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
座席と取りを少ない描写から推測した&拾った。ハンドメイドなので多少の不自然さはご容赦頂きたい。
{netabare} ・1F1クール目
┌──┬──┬─┬┬───────────┐
│杉江│安原│ ││ │
├──┴──┘ ││ ┌─┬─┐ ┌┐ │
│ ││ │興│渡│ ││ │
├──┬──┐ ││ │津│辺│ ││ │
│ │ │ ││ ├─┼─┤ ││ │
├──┼──┤ ││ │落│本│ ││ │
│女①│遠藤│ ││ │合│田│ ││ │
├──┴──┘ ││ ├─┼─┤ ││ ○
│ ││ │矢│ │ ││ ○
├──┬──┐ ││ │野│ │ ││ │
│ゴス│井口│ ││ ├─┼─┤ ││ │
├──┼──┤ ││ │宮│高│ ││ │
│男①│男②│ └┘ │森│梨│ ││ │
├──┴──┘ └─┴─┘ └┘ │
│ ┌┐ │
├──┬──┐ │├──┬──┬─┐ │
│内田│ │ ││ │山田│ │ │
├──┼──┤ │├─┐└──┘ │ ┌─┤
│ │堂本│ ││木│ │ │コ│
├──┴──┘ ││下│ │ │ピ│
│ │├─┤ │ │ー│
├──┬──┐ ││円│ │ └─┤
│ │ │ ││ │ │ │
├──┼──┤ │├─┘┌──┐ │ │
│ │ │ ││ │ │ │ ○
├──┴──┘ └┴──┴──┴─┘ ○
○ │
└────────────────────┘
・1F2クール目
┌──┬──┬─┬┬───────────┐
│杉江│安原│ ││ │
├──┴──┘ ││ ┌─┬─┐ ┌┐ │
│ ││ │興│渡│ ││ │
├──┬──┐ ││ │津│辺│ ││ │
│ │ │ ││ ├─┼─┤ ││ │
├──┼──┤ ││ │平│宮│ ││ │
│ │遠藤│ ││ │岡│森│ ││ │
├──┴──┘ ││ ├─┼─┤ ││ ○
│ ││ │矢│佐│ ││ ○
├──┬──┐ ││ │野│藤│ ││ │
│ゴス│井口│ ││ ├─┼─┤ ││ │
├──┼──┤ ││ │安│高│ ││ │
│男①│男②│ └┘ │藤│梨│ ││ │
├──┴──┘ └─┴─┘ └┘ │
│ ┌┐ │
├──┬──┐ │├──┬──┬─┐ │
│内田│ │ ││ │山田│ │ │
├──┼──┤ │├─┐└──┘ │ ┌─┤
│ │堂本│ ││木│ │ │コ│
├──┴──┘ ││下│ │ │ピ│
│ │├─┤ │ │ー│
├──┬──┐ ││円│ │ └─┤
│ │ │ ││ │ │ │
├──┼──┤ │├─┘┌──┐ │ │
│ │ │ ││ │今井│ │ ○
├──┴──┘ └┴──┴──┴─┘ ○
○ │
└────────────────────┘
女①・・・紫の上着を羽織るショートカットの女性。
男①・・・少し長めで黒髪の男性。
男②・・・少し茶色で短髪、長身の男性。
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■スタッフ{netabare}
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
原作:武蔵野アニメーション
監督:水島努
シリーズ構成:横手美智子
キャラクタ原案:ぽんかん⑧
キャラクタデザイン:関口可奈味
制作:P.A.WORKS
話数:2クール全24話
{/netabare}
■主題歌{netabare}
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・OP1:「あいむそーりーEXODUS」
by トレイシー(CV.中原麻衣&伊藤静&茅野愛衣)
・OP2:「COLORFUL BOX」
by 石田燿子
・OP3:「宝箱-TREASURE BOX-」
by 奥井雅美
・ED1:「Animetic Love Letter」
by 宮森あおい&安原絵麻&坂木しずか
(CV.木村珠莉&佳村はるか&千菅春香)
・ED2:「プラチナジェット」
by どーなつ◎くいんてっと
宮森あおい&安原絵麻&坂木しずか&藤堂美沙&今井みどり
(CV.木村珠莉&佳村はるか&千菅春香&高野麻美&大和田仁美)
・ED3:「山はりねずみアンデスチャッキー」
by くにたけみゆき
※ED2の映像は6パターンで主要5人が並んで座る原画がアニメになるまでの工程を描いて居り、Ver.1は第13話のあおい、Ver.2は第15話と第16話の絵麻、Ver.3は第17話と第18話のしずか、Ver.4は第20話の美沙、Ver.5は第21話と第22話のみどりがそれぞれ描かれる対象。Ver.表記が無い第23話はRの囲み文字(リテイクの意味?)となるが、描かれるのはミムジーとロロ。
※ED3は第19話のみ。
{/netabare}
■各話リスト{netabare}
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・第1話{netabare}
サブタイトル:明日に向かって、えくそだすっ!
脚本:横手美智子
絵コンテ:水島努
演出:水島努
見所:・女子校生、微笑ましい同好会活動
・宮森、カーチェイス&ドリフト
{/netabare}
・第2話{netabare}
サブタイトル:あるぴんはいます!
脚本:横手美智子
絵コンテ:平井義通
演出:菅沼芙美彦
見所:・瀬川、過酷な依頼に体調不良でダウン
・井口、「そこでまさかのエイヒレとか」
・宮森、「あるぴんはもういるんです」
{/netabare}
・第3話{netabare}
サブタイトル:総集編はもういやだ
脚本:横手美智子
絵コンテ:許琮
演出:許琮
見所:・井口、一晩で懇親の作画
・ゴスロリ様、朝から優雅に作監修正
・宮森、ネットワークトラブルで思考停止
・興津、重苦しい事態を前に緊急出動
{/netabare}
・第4話{netabare}
サブタイトル:私ゃ失敗こいちまってさ
脚本:吉田玲子
絵コンテ:岡村正弘
演出:かおり
見所:・坂木、電車内で意識が昂ぶって悶絶
・宮森母、自宅で昂ぶって「観たよ壊疽下すっ!」
・遠藤、タローに昂ぶって作画監督降板宣言
{/netabare}
・第5話{netabare}
サブタイトル:人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ!
脚本:吉田玲子
絵コンテ:湖山禎崇
演出:湖山禎崇
見所:・北野、遠藤の希望を打ち砕く
・遠藤、3Dに興味を持つ
・堀田、策を練ってみる
{/netabare}
・第6話{netabare}
ここから先はまた今度
{/netabare}
{/netabare}
■総評
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
架空のアニメーションの制作現場である武蔵野アニメーションを中心に、同好会のメンバーが苦労を重ねる話。
この作品はパロディを受け入れる、または右から左へ受け流すことが出来なければ楽しめない。作品のタイトル、逸話、都市伝説に至るまでパロディが目白押しである。
1クール目はオリジナル作品「えくそだすっ!」を制作する。その過程において直面する人災に敢然と立ち向かうあおいの姿が中心に描かれる。そして災いを振りまくタローや木下監督、その災いに振り回されるあおいを含むスタッフの苦労が伺える。
同好会メンバーに於いては、あおいは予定通りに進まない制作、絵麻はゲシュタルト崩壊とオリジナリティ、しずかは少ない仕事とオーディションでの失敗、美沙は目標に近づく過程としての現在の仕事、みどりはシナリオライターになる方法と他メンバーとの差に感じるジレンマ、それぞれの想いとは裏腹に事が運ばない歯痒さに悩んでいる。
クライマックスでは超大物監督のパロディも登場するが、その超大物から発せられる「勇者」と「伝説」が観ものだろう。そして最後の台詞もらしくて素晴らしい。正に「孤高の職人」だった。
2クール目は原作付きの「第三飛行少女隊」を制作することになる。こちらでも中心に描かれるのは人災だが、1クール目では活躍の少なかったキャラも被害を被る。また災いの源が武蔵野アニメーションの社外であるため、1クール目で加害者だったスタッフを含むほぼ全員が被害者となる。
同好会メンバーについて、2クール目の詳細は書かないが、全員が希望や目標を新たにする終わり方だった。1クール目を観られた方なら納得できる始まり方と終わり方だろう。
私の考えるクライマックスは第23話だが、それはキャラを中心に考えた場合だ。だが私は誰に何を言われてもこの考えを曲げることはない。今観てもあのキャラのあの台詞で自然と笑い(涙)が溢れる。
だがストーリー的に最終話は不可欠だ。第三飛行少女隊に例えると、キャラ的にはALL GREENなのに、この世の誰もが抗うことの出来ないアイツが巨大な壁となって行く手を遮る、キャサリンのように最後の力を振り絞る。スポ根的にもなかなかに熱い展開であるし、最後の最後まで気を許せない。
この作品は私の中では近年稀に見る名作だったと思う。パロディを受け付けない方にはそう見えないと思うが、本年も残り1クール三ヶ月と迫っているのに、もう一つの名作と何れをNo.1にすべきか未だに悩んでいる。そこにもしあの劇場版を観てしまったら、私の頭の中は更に混乱を極めるだろう。だから他人にも、パロディが許せるなら是非観てほしいと手放しでお奨めしたい。
□以前書いた感想だか何だか分からない文字
{netabare}最終話エンドロールでクレジットされておるキャストは延べ41人いた。そのくらいキャラの多い作品だったが、初登場柄数話の間は立ち居地と名前のスーパーが入り、名前が覚えられなくても顔や個性で覚えられるというハードルの低さと、毎回発生する問題とその解決の爽快感が忘れられなくてすっかりハマってしまった。それにやっぱり第23話でのしずかの台詞「一寸だけ夢に近づいた」は、しずかだけではなく5人が今感じていることとリンクして、苦労するしずかを見守り続けてきたあおいでなくても泣けてくる。私はアニメに泣かされるのが嫌で感動的なことがあると笑うようにしているのだが、あのシーンだけはえーいーあー笑い泣きだった。
キャラの話は前項である程度書いているので、ここではBGMについて語ってみたい。この作品のBGMを総括すると「太陽にほえろ」っぽい曲が幾つかあったなと言う印象。「太陽にほえろ」とは石原プロ制作の七曲署が舞台の刑事ドラマである。ここからは「太陽にほえろ」を知らない方は付いてこれない話が続く。
先ず第1話に描かれていた第3話のラッシュチェックのシーンで流れていた、一寸癇に障るBGM。アレを「太陽にほえろ」で使うとするなら、新しい事実は見つかったが余計混乱してしまうようなシーンだと思う。丁度山さん(露口茂)が首をひねっているようなシーンか。
次に第2話で宮森が円をダビングに連れて行くシーンで流れるBGM。軽快なメロディでは有るが、あのメロディラインを演奏している楽器はなんだろうか?(シンセサイザー?電子オルガン?)兎に角あの曲は、島さん(小野寺昭)が聞き込みで走り回っているシーンが似合うだろう。
最後の曲は「太陽にほえろ」とは若干違うが、第12話「えくそだすっ!」最終話の馬群のシーン、または最終話「第三飛行少女隊」の納品のシーンで流れていた曲。緊迫感があって盛り上がったところで道が開けるように重厚さが消えたメロディに続くあの曲は正に「えくそだすっ!」最終話のあのシーンにぴったりの曲だと思った。
因みに私は、「俺は死なない」と言いながら息を引き取ったゴリさん(竜雷太)が好きだった。
あと、男性キャラと女性キャラの傾向がわかり易かった。全体的に男性キャラは、現実を見据えているようで居て夢を追いかけているような、女性キャラは夢を追いかけているように見えて現実を見据えたて居るような、男性はヒットすれば高い評価を得られる仕事振り、女性は堅実に納期を死守してコンスタントな評価を得るような仕事振り。方向性や手法は違っていても結局皆真面目に働く人間だったけど。
あおいが「山はりねずみアンデスチャッキー」の歌を歌っているのを聴いて「あんまり上手くないなぁ、テンション高かったり酔っ払ってたからかなぁ」とか思っていたら、本当にメロディをきっちりトレースできててびっくりした。短調のメロディの中に長調の音階が混ざっているのかて、神経がざわざわして歌い難いメロディだった。
聞き流していたけど、最終話で平岡が言った、田野倉が「アタクス」(?)の劇場版との掛け持ちって、やっぱり秋の劇場版のことなんだろうな。さりげなく番宣入れてくる辺りは憎い演出だ。
また最近お疲れさまED観たけど、代表的な胸熱シーンを反芻してしまって、また嗚咽を催してしまった。第12話の杉江伝説の流れから「こんなに嬉しい事はないよ」、「11時には布団に入る習慣なんだ」の後姿、第23話の「一寸だけ夢に近づきました」の後の宮森号泣、最終話のV編~納品~打ち上げの盛り上がり方、ダメだ、ガルパンの出来がよっぽどでないとコレは勝てない。あ、でも新川のモデルの人はわかり易かったな。
この作品は、ガルパン劇場版の年間1位の座をを揺るがす作品が来た、と思った。だから私もこのレビューで何かをやってみたかった。結局たいしたイメージも持てずこのようなものになってしまったが、文字の量から私の熱さだけは伝わることを祈りたい。それにこんな長文のあちこちにネタバレタグを仕込んでいるが、プレビュー機能がなく一発勝負に出ていることも考慮頂けると嬉しい。パロディが嫌いな方には厳しいかもしれないが、ここまでがんばれるくらいこの作品は面白いので自信を持ってお奨めしたい。{/netabare}
■蛇足{netabare}
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第5話で北野三郎が放った一言、
「鉛筆がタブレットに変わってもセンスは必要とされる」。
確かに、鉛筆がタブレットに変わったらかなりのセンスが必要になる。
鉛筆がタッチペン、紙がタブレットに変わるのとは訳が違う。
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