もあにめ♪ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
デンパな本屋さん、オープン!
あらゆるジャンルのコミック (ドージンというカテゴリーもいれてです。) の世界にうまくタッチさせてくれるのですが、コミカルからシュールまでなんでもありのギャグモードになると、すばらしくもイタイタしさ MAX なトークに、アイデアがぶっとびまくるのは 「撲殺天使ドクロちゃん」 レベルのデンパセンスを思わせますので、いくらか人をピックアップしますねw
11話のAパートでは、ある日、ある人をきっかけに、好きなもの、もしくは好きなことができた、これまでの自分にはなかったイメージが、自分でくっきりと感じられるものに変わった、今まで 「これに出合ったよ!」 とならなかった 「自分の知らない/なかった」 ものに好きといえる、そういった気持ちの変わっていくプロセスが見られました。エロティックな本のことで、すっかり考えることをやめてしまって、ああだこうだとヒステリーになってしまう人たちに、心のぶれを見せてはならない、好きなものがあるのはそれにこだわりをもっている自分がいるから、と教えてくれたように思えました。
人のバイアスは、心理学でいうところの 「びっくりさせないで・・・。」 からきているんです。こわい、いや (やだ、ガルパンの 「やだもー」 ではありませんよw)、やめてと感じることがあるのは、そういったところから。エクスポージャー (EXPOSURE) といいます。
レビューの終わりに、まじめなお話を1つさせてください。
今の秋葉原は、アニメに出てくる 「秋葉原 = ホビー・サンクチュアリー」 ではまったくありません。メイドさんといわれる人たちも、ほとんどはただのまがいで、あからさまにさけたり、いやなことばをぶつけてきたりしてきたりします。今となっては、「もえもえきゅん」 などといった、人にいろいろなニュアンスで考えさせるフレーズを生み出していた、かつてのバラエティーな秋葉原がむしろすばらしく思えます。これこそ、こだわりというものですよ。つい、カオスすぎて笑いたくなるようなトピックから、へえ~と思わせる知まで、なんでもカバーしていたからですね。今はそういったオリジナリティーがどこかいってしまいました。それから、どこよりも人としてのモラルがこわれていて、人をかなしませることをふつうにしてくる人があまりにも多いです。メディアが 「あきば、アキバのOO」 とポジティブにさわぎだしたころからおかしいです。おたくというキーワードが、かつてのバッシングから、トレンドワードになってから、さらに苦しくなりました。見た目のすっきりしたものばかりがピックアップされるようになってから、アバウトさやユニークさが、ないがしろにされるようになったからです。スタンダードから大きくはずれたものや人に差別してくるようになりました。かえって昔よりひどくなりました! 秋葉原では、よわった心につけこんで、にやにや、トラウマを与えて、お金をとろうとするお店もあるくらいで。わたしは、いきなり引きこまれました。そういったひどさで体がおかしくなりました。たった1、2時間で体によくないサインが出てしまうほどのすごいストレス。どこからも楽しさというものを感じられないことがショックでした。ビルにかかっているアニメやゲームのディスプレイが、とてもかなしそうに見えました。昔のスタイルをもったお店もわずかながらありましたが、今はすべてつぶれました・・・。もういきたくない・・・です。