たんぽぽの花 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
実際の死とかりそめの命。
『さんかれあ』って原作で最初読んだのですが、おもしろな~と思い
読み続けました。でも最終的にハッピーエンドとはあまり思えない感じがする。日本においても反魂の儀式などは昔から有りますが、蘇った話は信憑性に乏しく、実際にはありえないのでしょう。死んですぐに生き返ったり、長い間昏睡状態から回復した実例はあります。死刑で死んだ死刑囚が死後確認のち、生き返った実例も有ります。人間は死を怖い物としているから、それらから身を守り、死刑にならないように罪を犯さない。万が一このアニメのように例えゾンビでも生き返れて記憶もあれば、この世モラルがかわるでしょう。それはとえても恐ろしい事だと思います。
ただ、この作品についてはホラーギャグラブコメになるのかな?真剣な感じで見てどうこうより、少し怖く、少し面白く、少し切ない物語だと思ってください。
うんちく~
人間の死の定義は脳死、心肺停止、行方不明七年、などが有ります。
これらは、死んだ事を証明する手段と言えます。実際に心臓が停止しても
機械で脳に新鮮な血液を送れば、脳波計では反応はでます。
死は生きた人が認めて初めて死とする。そして本当の死は誰からも忘れ去られた時に本当の意味での死があるのだと思います。
そう言った意味では過去の偉人は死んでいますが、名前の有名度や知識の現代利用、芸術的な物は死んだ人を今でも生きているような感じにさせ、ある時はそれを越えようと頑張る生者の糧にもなってます。
死は生まれた時から、すでにカウントダウンが始まり、0になった時に死はやって来ます。それは、人や自分では見えない命の砂時計なのです。
これを事故だから、認めたくないから、と言って反魂の儀をする事は、死者への冒涜になる行為だと思います。
人によっては、本当に悔しい亡くなり方をした人も多くおられます。
でもお亡くなりなった人に願うのは、生き返って欲しいではなく、
安らかにと言う気持ちだと思って欲しいです。
このコメントには反対意見の方もいるでしょう、でも人の命は戻らないから
大切なのです。その意味や意識を持つ事は本当に大事です。自分だけではなく、子供、孫、周りの人にも伝えて行くべき事です。その積み重ねが次に必ず繋がる行為だと思います。