タック二階堂 さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
キレイな大団円でめでたしめでたし!
シロバコとは映像業界で使われる白い箱に入ったビデオテープのこと
であり、ひとつの作品が完成した際に制作者が最初に手にすることが
できる成果物である。イラストや写真等で華やかに作られている販売用
パッケージと比べれば、白い箱に入っただけのテープは地味かもしれない。
しかし、そこにはクリエイター達の想いが詰まっている。
この物語は、5人の夢追う女の子を中心に、シロバコの完成を目指し奮闘する
アニメ業界にスポットを当て、日々起こるトラブルや、クリエイティブな
仕事ゆえに起こる葛藤や挫折、集団で作るからこそ起こる結束や衝突といった
アニメ業界の日常を描いた群像劇作品である……(公式サイトより)。
というお話。
正直、P.A.WORKSとは相性が悪い(「グラスリップ」など)僕なので、
これもそういう理由で観るつもりはなかったのですが、知人の勧めで
ニコ動による視聴。
第1話を見ての感想は……「意外と面白い」です。
「凪あす」で萎えた女の子の顔み~んな一緒というのは相変わらずですが、
まあギリギリ髪の色とか髪型とかで判別できます。
脇を固める男キャラのモブ勢などで、それなりに楽しめそうです。
制作現場ならではのリアルなやり取りは、そりゃ楽屋オチだからお手のもの。
視聴者の知らない世界を、相応にデフォルメして面白くできれば、
この手の作品は成功といえるでしょう。それに期待して、もう少し観てみます。
-------------15話視聴後、追記です。
2クール目に入って、いっそう面白くなってきましたね。
まあ、入社して1年?で、いきなりデスクを任せるのは物語のご都合
ですけど、それはそれとしてもストーリーの骨子がしっかりしていて、
観ていて安心感があります。
(なぜこれをグラスリップでできなかったかなぁ…)
-------------最終話視聴後、感想です。
紆余曲折あった「第三飛行少女隊」も、無事最終話をテレビ局に
納品できてめでたしめでたし。みゃーもり達5人も同じ作品に
関われて良かったね! という大団円でした。
アニメ制作業界というのは、なかなか一般の人から見えにくい世界
でしたが、うまいことマニアックすぎず、それでいて現場の苦労を
ほんのり伝えることに成功していました。
もちろん自分たちの業界のことだから、上手く描けるのは当たり前
だとしても、それを作品へと昇華できるのはチームワークだと
思います。それが今作のP.A.WORKSは上手く回ったのかなと。
(なぜこれをグラスリップでできなかったかなぁ…w)