disaruto さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
散るからこそに美しい
制作はStudio五組のオリジナルアニメです。
ジャンルは日常系萌え・バトルファンタジー・セカイ系です。
―神世紀300年、世界を守るために戦う少女たちの物語―
結城友奈は讃州中学校に通う、いたって普通の中学2年生。
変わった点は“勇者部”という人の役に立つことを勇んで行う部活に所属しているくらいだが…。
2014年秋クールの中で一番続きが気になった作品はこれ。
“女子力先輩”“にぼっしー”など見どころ満載?
ゆるーい日常系アニメだと思ってみると後悔するので、多少の覚悟はしてくださいw
ストーリー構成自体は至ってシンプル。
前半は勇者となった女の子たちが敵と戦う&日常回。
後半は勇者の真実、世界の真実が明らかになって怒涛の展開を迎える。
話が明らかに動き出すのが9話なので、辛抱が必要。
作画・音楽面に関してはイイ線行っていたのではないでしょうか?
私が視聴した限り、この制作会社の中では一番作画が良く動いていたと思います。
音楽も“例の魔法少女”を意識した感じでw
神々しいBGMが多かったですね。
一話が放送された時点で言われていましたが、本作は既視感が強い。
よく言われていたのは“例の(ry”“おめでとう”に近いとか。
最後まで見た結果、確かにストーリー自体は前者には似ていましたねw
独自性はそこそこにあったと思いますが。
私が思ったのは既視感を逆手に取っているところ。
「多分こうなるんだろう」という考えを話の引っ張りに有効に使っていたと思います。
これは“例の(ry”があるからこそ成り立つ芸風ではありました。
美少女シリアス系の作品にしてはキャラの立たせ方は上手。
基本的に主要キャラ以外の顔が見えないのはセカイ系っぽいですね。
3話でレギュラーキャラになる三好夏凜(にぼっしー)が参加してからは全体的に好印象。
にぼっしー可愛すぎるんだよなぁ…。
テンプレツンデレの破壊力を知った、2014年秋クール。
日常回が多いので感情移入はしやすいし、9話・11話はそのせいで泣かされましたし。
9話→10話→11話の流れは手放しに素晴らしいと思いましたよ。
そうなると、どうしても最終回が気になっちゃいますね。
{netabare}やっぱり最終回に詰め込みすぎました。
1話で3話分くらい詰め込んでいたように感じるw
私が気になったのは、
・東郷さんの改心の速度
・供物返還のタイミング
・バーテックスはどこ行った?
・東郷さんが開けた穴はどうなった?
・友奈に関する不審な演出
・「結城友奈の章」という終わり方
・にぼっしーがやっぱり可愛い
最後の劇とかは、そこまで尺取らなくても…。
というか、前半をもうちょっとコンパクトにしておけばよかった気も…。
「旅行」とか「お供え物は後で食べても良い」とかの伏線は一応張っていたけどね。
9話、10話、11話の感動ポイント全てが、早とちりだという結論にw
なんだかんだ言いましたけれど、本作は“拳で語る”百合アニメだったとw
でも私はやっぱり、にぼs(ry{/netabare}
総括して、終盤の盛り上がりは素晴らしかったです。
最終回は色々とご意見もあると思います。
私から言えるのは、「終わり方は問題ない。でも尺が足りない」でしょうか?w
私感では、ちょっと惜しい作品だったと思います。