disaruto さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
画面の向こうの私もニッコリ!
制作はStudio 3Hzのオリジナルアニメです。
ジャンルは青春友情・ファンタジーです。
7年ぶりにかつて住んでいた霧弥湖町に帰ってきた中学三年生の古宮乃々香。
乃々香が霧弥湖町を離れた後、上空に謎の大きな円盤が出現し、観光資源となっていた。
この町で乃々香は、不思議な少女ノエルやかつての友人たちと出会う。
一言感想。
{netabare}「乃々香とノエルと汐音の三人で平和に百合百合していた方が、もっと受けたかもねw」{/netabare}
「Kanon」「sola」などで知られる久弥直樹氏が原案のオリジナルアニメ。
基本設定の季節は夏であり、どこか爽やかな雰囲気を感じさせる一作。
そんな本作なんですけれども、私が序盤で感じたのは「殺伐さ」だったわけですよw
軽い気持ちで見始めたのですがどこか内容が重い。
ミョーに感じ悪いキャラいるし
ヒス起こすキャラいるし。
{netabare}いきなりビンタの応酬ですしw{/netabare}
ある程度、先まで見ないとニッコリできません。
これは結構なマイナスポイントだと思います。
作品構成自体がゲームを意識した構成になっているところも特徴的です。
共通ルートから始まり、各種キャラの攻略をした後、メインヒロインを攻略する感じ。
{netabare}共通→柚季(湊太)編→汐音編→ノエル編ですね。{/netabare}
そのためエンジンがかかるのが遅く、前述のような問題が発生します。
というわけで、前半の印象は良くないですw
本作を見る目が私の中で変わってきたのはターニングポイントとなる5話から。
ここからツンデレを愛でる感じで楽しめるようにw
前半最大の謎だった{netabare}「なんで乃々香が皆を忘れていたか」{/netabare}も答えを示してくれました。
加えて私が本作の視聴を続けられたのは、ノエルちゃんの圧倒的な天使力のおかげw
マスコット的な立ち位置で、絶妙な距離感でした。
本作を完走した人の中で「ノエルが嫌い」という人は恐らくいないでしょうw
それだけ彼女は魅力的なキャラクターでした。
また、段々主人公の乃々香のキャラが立ってくる。
積極性のある主人公キャラ(おっぱ(ry)は好きですよー。
因みに本作最大のミスは、明確な視聴層のターゲッティングが出来なかったことと思っています。
絵柄で青春モノ好きが、序盤で日常系萌え好きが脱落した感じがする。
最後まで見ればどちらの趣向の方もそこそこに楽しめると思うのですがねw
以下考察。
{netabare}本作はざっくり言えば「乃々香と汐音の仲直り」の話ですよね?
大部分の方が「汐音は何なんだよ」と途中まで半ギレで見ていたと思うんですよw
ただのヤンレズじゃねえかというご意見もありそうw
ですが彼女の存在価値は本作において非常に高いと私は思っています。
乃々香は行動的な女の子ですが、ノエルちゃんによる世界改変で“初めて”挫けそうになります。
その時に手を差し伸べるのが、ずっとトラブってきた大天使しおーね。
この構成はホント上手いなと唸りました。
白ワンピというのもポイントが高いw
これに無理なく繋げるために、ノエルと汐音が一緒のシーンは意外と多い。
こういう丁寧な関係作りは印象が良いですね。
最終話でみんな揃ってノエルちゃんを迎えたところで、私もニッコリになったのは言わずもがな。{/netabare}
総括して、処女作品としては中々のものだったのではないでしょうか?
Studio 3Hzさん。
名前を覚えましたよ。
どうでもいいですが、EDの乃々香のスカートの揺れに魅力を感じたのは私だけではないはずw