disaruto さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
猟奇的なキスを私にして
制作はサンライズのオリジナルアニメです。
ジャンルはSFロボットです。
高度に進化した情報技術“マナ”を手にした人類。
魔法のようなこの力で、世界からあらゆる争いの種はなくなり平和が訪れた。
ミスルギ皇国第一王女のアンジュリーゼもまた、何不自由ない生活を送っていた。
しかし彼女は“マナ”を使えない、“ノーマ”であることが判明して…。
サンライズのロボとして一定の注目を浴びた作品。
最初は「ロボなのにメイン女性ばかりで大丈夫?」とか思っていましたけれど、杞憂でした。
終わってみれば、女性ばかりだからこそ成り立つ作品でしたね。
一話からエ○ゲみたいな展開で完全にこの作品に引き込まれました。
序盤は主人公が軟禁されて無理やり戦わされ、中盤以降は世界の真実が明かされてスケールアップする流れ。
変態的感性で成り立っている本作ですが、ストーリーラインは結構ベタです。
面白いからこそのベタ。
本作はそこに“ゲスさ”という調味料が加わって、良い塩梅の作品構成になっています。
ネタとしての面白さは残しつつ本筋を進め、納得のできるラストを迎えていました。
中盤は少々ダレる場面も見られましたが、最後まで楽しませてもらえました。
基本的にテンポ良く進み、飽きさせませんでしたね。
心情描写までテンポ良すぎて、笑いも止まりませんでしたw
{netabare}ノーマと判明した途端の超高速手の平返しとか。
「死にたい」→「死にたくない」→「お前が死ねえええええええええ!!!!」の三段活用とか。
何だかんだ、ヒルダがアンジュLOVEになっているところとか。
援(交)ブリオ様の一連の所業とか。{/netabare}
大事な変化の部分をぶっ飛ばしまくって、ネタとしてのレベルが高すぎw
私は普段、「心情描写の上手さ」でキャラ評価している節がありますが、そんな信条は吹っ飛ばされましたw
“突飛な描写はネタになる”の典型。
そんな本作で私が最も秀逸だと思ったのは、アンジュのキャラ。
こんなに自分勝手な主人公が、今までいましたか?w
彼女のキャラの濃さは、ゲス揃いの本作でも特段際立っていました。
彼女の“自分が変わるのではなく、世界を変える”というスタンスはとても良かった。
ある種の格好好さを持ち合わせており、大変魅力的でした(ゲスだけど)。
そうそう、ラストでエンブリヲに言い放ったアンジュのセリフ。
テンプレになるレベルの面白さでしたw
次回予告もふざけていたし、ホント飽きさせませんでした。
汚い“なのフェイ”…、汚い“ゆいかおり”…。
総括して、中々お目にかかれない爽快なエンタメ作品でした。
ネタ度髙し。
人様には到底お勧めできませんw
どうでもいいですが、水樹さん・田村さん・堀江さんの三人がこんな作品で勢揃いするとはね…w