disaruto さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
共に走る仲間がいる
制作はスタジオディーンで原作はライトノベルです。
ジャンルはMMORPG・改革系ファンタジーです。
NHK作品になります。
前作「ログ・ホライズン」のレビュー。
http://www.anikore.jp/review/720039/
NHKが描く群像劇ストーリー。
王道を行く展開と斬新な設定、魅力的な頭脳戦がウリの作品です。
前作は主人公シロエが知能で圧倒するシーンが多かったですが、今作は毛色が少々違います。
シロエやヒロインのアカツキなどが悩んで成長するところがメイン。
またバトルシーンが多くなり、キャラデザも少々変わりました。
制作会社が変わっているのも影響しているのでしょう。
本作の支持層はバトルものが苦手な人が多いと思うのです(私感)。
または、一味変わったバトルファンタジーが見たい人?
そこを考えると、二期は若干支持層との相違があった気がしますね。
シロエが「俺、頭EEEEEEEEEEEEEEE!!!」っていうシーンも少ないしw
独自性が薄くなってしまっています。
バトルも良かったけれど、他のラノベ作品でも良いものはありますから。
協力して戦うというネトゲ特有の感じは出ていたとは思いますが、ちょっと勿体ない。
また、キャラの焦点の当て方が前作より散っている点も不評の要因かもしれません。
なんだかんだで主人公がやってくれないと盛り上がらないことって多いですから。
でも、青春群像劇としては及第点以上の出来だと思います。
掘り下げの具合はかなり深く、感情移入もしやすい作りになっていました。
{netabare}あまりにも深く掘りすぎて、爽快感が無くなってしまっているのは指摘しちゃダメw
彼らの闇は予想以上に深かったw{/netabare}
前作でも感じた“仲間の存在と自分の役割”という根底のテーマは変わっていなかったです。
一人ではどうしようもない事。
それを誰かと協力して成し遂げる。
NHKらしい情操教育な部分も押しつけがましくなく、楽しく見られました。
総括して、前作と毛色が結構変わっていますが作品の面白さは保たれていたのではないかなと。
もっと“らしさ”を見せて欲しかった感はありますが…。
残念なことは、続編が諸事情により放送されなそうなことですかねw