disaruto さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
理想の果て
制作はufotableで原作はゲームです。
ジャンルはバトルアクション・ダークファンタジーです。
前日譚「Fate/Zero」のレビュー。
http://www.anikore.jp/review/1065931/
あにこれでは二つに分かれていますが、面倒くさいのでこちらにまとめます。
原作は超有名な成人向けゲームで、3つのルートがある作品(セイバー・凜・桜)。
かつてTVシリーズでは、セイバールートがアニメ化されています。
今回は「Fate/Zero」を制作したufotableが凜ルートの製作という事で、期待値は高め。
基本的には7人の魔術師が7人の英霊を召喚し、命がけのサバイバル(聖杯戦争)を行います。
後半には“聖杯”とは何か、隠された真実が明かされます。
ufo特有の映像美は流石と言ったところ。
カメラがグイングイン動くのも相変わらず。
綺麗すぎて少々戦闘シーンの迫力が欠ける気もしますが、まあ見やすかったです。
でも本作は、難ありだと思います。
これ単体だけだと不明点が多すぎて、新規さんが楽しめないかな?
各キャラの過去、それと聖杯戦争に参加する理由が薄味に感じました。
2クールかつ1時間SPを三回もやっている割に、全く印象に残っていない。
かといって「Zero」を見ると、ラスボスが分かってしまうのが大問題。
どっちを先に見ればいいんだっていう話になってしまうw
(個人的には「Zero」だけ見れば(ry)
{netabare}あと言峰綺礼が大好きだったので、あっさり死んで残念。
でも凜に真実を告げたあたりでは、かなり愉悦していて大満足ですw{/netabare}
全体的に緊迫感が薄いのも頂けない。
参加者の聖杯戦争に対する意識が大分弱いです。
「命賭けて戦っているのに、そんな理由でいいの?」と感じてしまった。
加えて、主人公が自他ともに認める自己犠牲野郎で、見ていてキツい。
彼の考えは非常に極端で、共感できるポイントがなかったですね。
でもってその描写をずーっとやるものだから、次第に私がイラつく始末w
{netabare}自分自身を乗り越えるというシチュエーションは素晴らしかったです。
でも、アーチャ―の魅力に主人公が負けちゃっているんだよなあw{/netabare}
総括して、ストーリー・心情描写ともに冗長さが目立ってしまった印象です。
期待していた分だけに、辛口なレビューとなったことをご容赦ください。