ギバチサナ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
これが2クールの面白さ。黒のかっこよさは異常
この物語は何よりも設定が面白すぎる。こんな設定を作ったら、話がノーマルであっても各々感じるものは違い、良い意味で妄想が膨らむに決まっている。
本作で活躍する「契約者」と呼ばれる、見た目は人間と同じだが特殊な能力を持つ者たちについての三カ条。
①
能力を持つ代償として何等かの「対価」を支払い続けている。
ある者は、火傷しそうなホットミルクを飲む。
ある者は、本の四隅を折り続ける。
ある者は、子供の生き血をすする。
能力も異なれば、対価もそれぞれ。
いつまで支払続けるのかは、不明。
②
契約者に共通するのは「完全合理主義者」である事。
無駄な事はしない。
合理的判断の元行動する。
冷徹に見られる最大の特徴がそこにある。
③
この世界の星空は偽物だが、その偽物の星と契約者には深い関わりがある。
契約者が能力を使うと、星が輝く。
契約者が死ぬと、星が流れる。
なぜそもそもこの契約者が生まれるのか、それまで人間だった者が突然契約者となるパターンもあるという。
そういう世界で物語は動く。
主人公の「黒(ヘイ)」は、人間なのか、契約者なのか、最後までグレーゾーンで進むが、ハッキリと契約者だと分からない、というてい。
という事は、どういう事か?
契約者なのに、契約者らしくない感情を見せるから。
そこにこの黒のかっこよさとストーリーの面白さが凝縮されている。
キャラクターの個性も、本当にこいつモブなのか?という位立っているし、スピンオフですべてのキャラが主人公になっていいくらい、濃い。
そんでもって銀がかわいすぎる。
どっかに落ちてないか、銀。