sherlock さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
あなたにとって“自分らしさ(自分の居場所)”とは…
(今回は「こっそり投稿レビュー」に挑戦してみました!w)
このアニメは自分の感性に色々と訴えかけてくるものがあり
久しぶりにアニメを観終わって自分の成長が感じられる作品と出会った
…ということでとりあえずこのアニメの素直な感想から…
{netabare}こがんばり面白かアニメは久しぶりたい!
毎回色んなことを学べるけんほんと勉強になるもん!
人とのつながりってすごかねぇ~
先生は良い賞をとっとるけどそがんことでも初めは気がついとらんかった
でも色んな人に囲まれて過ごしとううちに書道家としてだけじゃなく一人の人間として
大きく成長していって最後は賞よりも大切なもんばみつけたと!
あと、全力で子供と向き合い子供に真面目につっこんであげる先生はやさしかぁ~w
…あっ、思わず五島弁に影響されて素が出てしまったorz笑←出身地がバレないか心配ww
ゴホンッ、では今のは忘れてもらって…w{/netabare}
このアニメの主人公半田清はプライドが高く頑固で自分の字に絶対の自信をもっていた
しかし、あるとき館長に「型にはまった字で面白くない」と言われ怒りの衝動に流され殴ってしまう
そして離島にとばされそこで色んな人と出会い書道を含め芸術に必要な“自分らしさ”とは何かということを
生活の中で自然と学び、最終的には彼にしか書けない字(個性)を紙に描くことができるまでに成長した
{netabare}字は心を映し心は字を移す…{/netabare}
彼が成長して最後に書いた字は人と違うことを恐れない立派な字だったと僕は思う
芸術の良し悪しは結局『“自分らしさ”が他人に認められるかどうか』ということに尽きてしまう
しかしそこに固執しては良い字は書けない…
彼も、昔の自分を捨て新たに自分らしさを手にするために人に認められようとすることから離れた…
そして彼は島の人の{netabare}“他人らしさ”から“自分らしさ”を学んだ{/netabare}のだ…
では“自分らしさ”とは一体何か?
それは『“普通”とは何か?』という問いに置き換えることもできる
“普通”とは世間一般が決める共通のものであるのに対し“自分らしさ”を他人が決めることはできない
普段の自分を見つめ直すことができたときにこそ“自分らしさ”は芽吹くのだ
そしてこの{netabare}自分の姿を見つめ直すことができる場所…{/netabare}
これこそが“自分の居場所”なのである…
あなたにとって自分の居場所とは何だろう…
{netabare}誰かに必要とされる{/netabare}場所…
{netabare}誰かと一喜一憂できる{/netabare}場所…
人それぞれ“自分の居場所”に対する意味合いは異なるが共通して言えるのは
{netabare}自分が一人じゃないと感じられる場所…{/netabare}
なぜなら他人がいなければ自分という存在、つまり自分らしさは発見できないからである…
これこそがこのアニメで最も伝えたかったことではないだろうか…
ただし、この作品を通して考えさせられるテーマが一つじゃないところにこのアニメの素晴らしさがある
彼は島に行って島の人と出会い過ごしていく中で
{netabare}普段見ている見えていない日常にこそ大切なものが隠れている{/netabare}と悟った
書道とは縁が無い島の人たちから得るものも実に多かった
そして僕はこのアニメを見てわかってない(気づいていない)人の方がわかっていることもあるのだと改めて思った
(以下の【】については自分で言っててかなり恥ずかしいので一切触れずにスルーしてください笑)
まずは…
【{netabare}書の道は一本で書けず一本も欠くべからず{/netabare}】
書の道とは必ずしも一本の決まった道が定められているのではなくそれぞれが通ってきた道が正しい道となり得る
人の道もまた王道はないのだ…
これはばらかもんのEDにもあらわれている
※自分の捉え方なのでもしかすると訳が間違っているかもしれませんがその辺はご了承下さいw
(一部抜粋)
あなたは小さな手を差し出し自然に微笑む
意味なんてない
ただこんなことは自分にはできない
我々はいつも世界が自分の手の中にあると信じている
しかしそれは間違っていることに気づく
なぜなら自分の手は今あなたの小さな手に握られているから…
これは先生が今まで見てきた世界が
なるによっていかに小さいものだったかということを比喩的表現で的確に表現していると僕は感じた
つまり自分が正しいと思って進んできた道(価値観)がどれほど小さいものだったかということに気づかされ
他の道が広がっていることを暗に示しているのだ
分かれ道(分岐点)は必ずしも選ぶときに存在するとは限らない…
ときに自分で作らなければならないこともあるということが示されている
これはときに…
【{netabare}人生負けるも勝ち…諦めるも勝ち{/netabare}】という考え方にもつながる
上ばかり見てても見えてこないもの…
挫折を味わったときに今まで自分より劣っていた人に気づかされることもある…
その一つとして取り上げられたのが…
【{netabare}努力は一番大切な才能{/netabare}】
自分の中に終わりを決めている人間にそれ以上の成長はない
“中途半端”という言葉があるがこれは他人の考えている終わりに届いていないということ
自分は凡人だという言葉に甘えて天才に追いつこうとさえしない人は努力していても結果が伸びない人間と
結果は同じでも全く似て非なる存在である
誰にも負けたくないと思えるもの
負けたとき悔しいと思えるものこそが自分の“努力という才能”を発揮できる場でありその可能性は常に開けている
他にこの作品を通して考えさせられたテーマを書道っぽく言うと…w
【{netabare}人生とは文字である{/netabare}】
人は文字を見たときに無意識のうちに黒い部分だけでなく白い部分を見てその文字が何かを判別している
人生も黒い部分ばかりが目に映っているが実は見ようとしなければ見えないものも大切だということを示している
【{netabare}人生に下書きはない{/netabare}】
書道に下書きや二度書きがないように人生のその瞬間は常に一度きり
だからこそ失敗を恐れるぐらいなら何も考えず一瞬一瞬を楽しむべきだと僕は感じた
実際楽しむことで起こった安直な結果から先が見えてこないことよりも
慎重になって結果が先延ばしになり先が見えなくなることの方が多いからだ
…などがある(照)ww
21年で学んだことはまだこの程度だが余生でもっとたくさんのことを学ぶことができたら
彼のように見えている景色もきっと素敵だと感じられるのだろう…
これからも『培った知識』と『築いた人間関係』は一生の宝物として大切にしていきたいと思う
そして自分よりも辛い経験をした人と同じぐらい得るものが大きければそれはきっと充実した人生を送れているのではないだろうか…
は~い、ということで最後は訳の分からないまとめが邪魔をしてしまいましたがw
このアニメは半田先生の奥さんをもう一度女にs…じゃなくて笑
幼少から大人へと成長していくなかで個性は失われ、さらに成長すると個性を取り戻す
最初にもっていた“自分らしさ”と最後にもっている“自分らしさ”
その変化の中には今まで生きてきた人生で関わった(影響した)様々な人たちの考えや生き方を含んでいるのだと考えさせられるアニメなので
興味がある方はぜひ一度観てみてはいかがでしょうか٩(๑òωó๑)۶
P.S.
僕もへっぷりむし(よそんもんはなんていうとかわからんばってん多分カメムシw)のモンスターボール作ってみようかな…笑