ローズ さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
繋がる心
東京に出現した異空間である無明領域。
その空間内部では物質が黒い結晶である屍鋼(しばがね)となる。
そして全体が屍鋼で構成されているイマシメが見られるようになった。
無明領域からの災害を復興させる事を目的とした企業・イクスはイマシメに対抗するためにマヴェスというロボを開発する。
マヴェスに搭乗するパイロット8人の少年少女を中心に描いた作品。
まず始めに専門用語の多さに戸惑います。
死神・屍鋼(しばがね)・イマシメ・躯(むくろ)など実生活で使用する言葉を他の意味に置き換えています。
少し意地悪な部分ですが、慣れるまでの間は我慢するしかないでしょう。
内容は暗い雰囲気の鬱展開。
鬱展開に慣れていない人にとっては難しい作品かもしれません。
特にマヴェスの改良版であるアージェントやセーヴルの秘密に関しては……
イカレた科学者がロボの開発に関わっているだけに秘密の箇所もトップシークレットにしないと人権問題などに関わっていきそうです。
問題の大本となった人物などが読島に行った事で色々な事が分かります。
無理な研究をしなければ何事も穏便に進んでいったのでしょうが……
1人のマッドサイエンティストによって世界は簡単に変える事ができる、という事でしょうか。
科学の発展は人類にとって必要不可欠ですが、自己中心的な考えに支配され周りが見れなくなると科学者としてだけではなく人間としてもダメという事なのでしょう。
ロボを使っているのでロボ系作品なのでしょうが、最終的には人と人の繋がり。
他人を拒絶して自分の殻に籠もるのは、ある意味、楽なのかもしれません。
しかし、人間は1人だけでは生きていけないです。
ある時は協力し合い、ある時はいがみ合ったりなど多様な関係性があるのが普通です。
人間のエゴと人の繋がりを再認識させられる作品でした。