animeneko さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
オタクの妹をもった普通の兄の苦労話
最近のアニメで流行りの妹に萌えるアニメではなくて、妹がオタクで苦労するお兄さんと妹のドタバタコメディかな。
お兄さん・キョウスケは妹・キリノとは仲が悪かったのだけど、いろいろなエピソードを経ていくうちにお兄さんのいいところを見直していくというストーリーか。
なぜ、兄妹の仲が悪いのか?兄が妹を憎たらしく思っていたのか?については特に描かれることはなかったけど、おそらく妹の方が思春期特有の自宅にいる男が全部キライの状態になっていたため兄を邪険に扱っていたからなんだろうな。
キョウスケは表面上は妹をカワイイとは思っていないが本当は妹思いのいいお兄さんであると描かれている。
あるキッカケでキリノから「人生相談」を持ちかけられ、キリノが重度のギャルゲーやら妹系ゲーマーであることが判明、キョウスケはキリノのためにいろいろと活動することになる。友達を作るために、オタクのオフ会に出席したり、一緒にコミックマーケットに出かけたり、一緒にゲームをプレイしてあげたりしている。
まあ、ここまでやってあげるのはキリノが妹だからなんだよね。
一番、興味深かったエピソードは、キリノが執筆したライトノベルが売れて、アニメ化されるというエピソード。アニメ化にあたり、アニメ会社との打ち合わせの内容が描かれるがアニメ業界の内幕が少しだけ垣間見れておもしろい。
キリノは原作者の立場で、声優は誰がいいとか、いろんな要求をいうけど、アニメ会社の方は、クールに対応している。アニメ脚本家や監督、プロデューサ、などみんなリアルモデルがいそうな感じだね。
アニメ脚本家が「文句があるならこの仕事降りてもイイ」とか「この原作、正直おもしろいとは思わない」とか、本当に言ってそう。
そこへ、キリノの友達の黒猫が切換したのもかっこよかった。
アニメ化に際して、プロジェクトが潰れて急遽、別の原作を探してアニメ化のプロジェクトを立ち上げるのもよくあること。これがたまたま、アキノの原作に引っかかったという設定も何かリアルだったな。
キョウスケは人格のデキた普通人だけど、アキノはわがままだし勝手だし、ゲーム中毒で、モデルをやるぐらい可愛くて、学校の成績がよくて部活の陸上もアメリカ留学をしようとういうぐらい優秀だし、完璧すぎて、なんかあんまり好感が持てるキャラではなかったなあ。