のび太 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
儚い妖の恋物語
夏休みに田舎のお祖父さんの家に遊びに来ていた女の子、竹川 蛍。
森に迷い込んで、途方にくれているところを、狐の面を被った少年ギンに
助けられる。
しかしギンは人ではなく、人に触れられると消えてしまうという妖だった。
前から気になってた本作品、中々観る機会が無かったけど、ようやく観る
ことができました。
まず日本的な森の風景がとても綺麗です。
夏目友人帳のスタッフが制作に関っているみたいですね。
静かで優しい雰囲気が、画面や音楽から滲み出ていました。
ギンの他にも妖怪が出てきますが、ギンの事を気づかう優しい妖怪ばかり。
恐ろしい妖怪はひとりもいません。
けどギンの持っている属性から、無意識に最後を予想してしまいます。
そして、やっぱり予想どうりに...
{netabare}赤ん坊の時に森に捨てられて、そこで死んだはずのギンを人に触ると
消えてしまう、という妖しに変えて存在させた山神様。
その理由は、せめて好きな人に抱きしめられて消えるさせてあげたい、
というものだったのかな?
蛍に抱きしめられて消えたギン、最後は幸せだったのかもしれないですね。{/netabare}
ギンが出会った人が、蛍でほんとうによかった。
評判どおりに、優しく、切なく、儚い、そんな恋物語でした。