sekimayori さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
なぐり書き ゆゆしき会話のキャッチボール 【64点】
女子校生3人組のまったりな日々を描いた、ハイセンス日常系アニメ。
Gのレコンギスタ観てて「この会話に置いてけぼりにされる感覚、どこかで……」とデジャビュってたら、ふとゆゆ式を思い出しました。
Gレコの冨野節が10mの距離で160㎞の剛速球を投げあう感じなのに対して、こっちは第三者には見えない魔球をいとも簡単に駆使して笑顔でキャッチボールしてる感覚。
三人組だけが共有する鍵で会話を暗号化→送信→受け手が復号する、みたいな?
公開鍵暗号(でしたっけ?)的なアレ。
仲良しグループって思考方法とか体験とか共有してるものだし、ある意味第三者が入り込めない会話ってのはリアルなのかもしれない。
私には鍵が無くて、思考のプロセス数段階すっ飛ばした会話がすんなり入ってこないことも多々あったけど、独特の味わいは好きでした。
鍵を見つけちゃったひと、思考回路をトレースしちゃった方々がハマるのも納得。
日常系「難民」の元祖とはいえど、他作品のファンに比してハマり方がハイブロウなのかもしれません。
「明日を呪って線路へ飛び出した♪」方がいなかったことを祈る。
しかし、キネマシトラスの作画の安定感はすごかった。
あと、音楽関連はがっつり好みでした。
OP・EDはもちろん、各キャラのテーマBGM、特にED前に入ることの多かったTekipaki(Yui's Theme)は寂寥感とノスタルジーを大いに誘ってくれた記憶。
音楽担当がニコニコ出身の作曲家さんらしく、あの界隈もなかなか捨てたもんじゃないというか、逆に自分みたいな音楽的教養のない人間が入りこみやすいキャッチーなものを作る才能に溢れてるのかもしれない。
サントラ買おうと思いつつ手を出してないなぁ。
【個人的指標】 64点