退会済のユーザー さんの感想・評価
2.8
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:途中で断念した
タイトルなし
一応マンガ原案らしいこの作品が、どういう経緯でアニメ化に至ったのかは定かではないのだけど、何故サトジュン監督がロボット要素を取り入れた作品の監督を務めたのかが気になって視聴してしまった。
マンガの原案から携わっているようなのだから、ますます謎だ。
サトジュン監督と言えば【たまゆら】【セーラームーン】【おジャ魔女】で、こういうダークな雰囲気の作品とはどうしても結びつかない。
で、観てみると、やっぱり「うーん……?」な作品だった。
この作品、どうも無駄が多すぎる気がしてならない。それでいて、実際の見どころは乏しい。
本作が描きたいことは主人公が体現してくれるのだろう。それは分かる。
分かるのだけど、逆に言えば主人公以外にテーマならメッセージなりを体現してくれそうなキャラが他にいない。なので、人間ドラマで興味を惹かれるのは主人公に対してだけなんだ。少年少女が沢山いるのに。
他のキャラに関してはドラマ云々の前にまず、キャラとしてのリアリティーの欠けている印象しか持てない。
ある日突然、自分の意思を無視した大人の都合で正体も原因も不明な危険地帯の調査員に選ばれる。それとは別に、異形の怪物と戦わされることもある。勿論、命の保証はない。
しかもその異形のモノは、もしかしたら元は人間かもしれないのだ。
これだけ重い現実を前にして、なんかフツーに受け入れて普通に訓練して、愚痴は吐けども嫌気は差さず生活してるって、なんなのこの人達……。
主人公がこの状況を受け入れるのは分かるんだよ。あとライカも。
でもなんかなー、他のキャラがパッとしない。人命よりもデータが大事な博士も、主人公を心配する年上の女性も、フツーなんだ。
ただただ辛気臭い。やりとりに緊迫感があるというワケでもなく、「ここは後の展開に向けての積み重ねですよー」な話の進め方が丸わかり。
せめてその間はロボットによる戦闘の比重を増やすとか、なにかしらの工夫が欲しいところ。
こう言っちゃうのは失礼だろうけど、劣化版・蒼穹のファフナーという印象を拭えない。