ろだ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
各話感想
1話 後半の2人の某有名な曲からの出会いから一気に惹きこまれた。話や絵のタッチや雰囲気、今のところ全部好き。
2話 演奏シーン。こんな感じで描かれるだろうことは予想はついたけどやっぱり楽しそうに音楽をするところは見ていてとても素敵。
3話 心情も映像でわかり易いし、やっぱりきれい。でも既に伏線やタイトルから儚い感じもしててちょっと心苦しい。「時間って止まるのね」
4話 予想外だったのはピアノの音が聴こえないまま弾ききること。「Again」の後は曇りが晴れたようになるのかとちょっと思ってた。このままピアノの音が聴こえないことと向き合っていくのか解消されるのかも楽しみになった。表情の変化や色使い、明暗、台詞の一個一個が今回も良かった。
5話 対比する描写が多いですね。わかり易くかつ幼稚すぎないようにいいバランスになってると思う。
「曇天模様」「That's how・・・you create the most beautiful lie of all」「いけ!世界が変わるぞ!」
6話 「うれしい とてもうれしい。なのにどうして心がキラキラしないんだろ きっと卒業のころなら 冬の星座みたいにキラキラしていたのに(5話)」「どうして星がこんなにきらきらしてるんだろう」
7話 第2幕幕開けという感じ。世界が少し開けた。ライバル達がどんなキャラクターなのか、今の公生にどんな反応をするのか楽しみ。
8話 響いた。音も気持ちも映像も。
9話 そろそろ母親の呪縛も解けて欲しいな。最初から最後まで生き生きと演奏する公生が見たい。
10話 期待以上だった。演奏後の余韻にアニメを見ている自分も浸れた。最高のカタルシス。
11話 いい青春回。大好物ですはい。『君がいたんだ』
12~16話
心の葛藤が凄まじい。公生のことが一段落したかと思ったら、椿とかをりが・・・。かをりは明らかに公生ママの死ぬ直前を意識させてるし、色合いも淡く暗めに描かれることが多い。椿も中学生らしい葛藤だけど相手が音楽だったりあんな状態のかをりだったりするから難しい。椿のときは月でかをりが星だったりの対照は相変わらず。それぞれのついている嘘がどうなるのか楽しみ。
17~21話
かをりの容体が一向に良くならない中、かをりを勇気付け凪の想いを届けた連弾は素晴らしかった。椿も不器用ながら想いを伝えた。中学生があがきながら前を向いて進もうとしたり、そうかと思ったら簡単に挫けて立ち止まりそうになったり。簡単じゃない心の動きがよくわかる。
22話
作品全体が色々なエネルギーに満ち溢れていたように感じる。
生きる苦しみも喜びもエネルギーだったし、色も音楽も、声も感情も、季節も天気も年月も。
同じように表現者であるアニメーターさんや声優さんも感じるところはあっただろうし、ピアノや絵を少し齧ったことのあるだけの自分でさえ、何かを表現したくなる衝動を沸き起こす。それだけのエネルギーがあった作品だったと思う。