PeachFly さんの感想・評価
3.8
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
熱狂的支持を受けたアナ雪 はたして万人受けするか…
映画は見に行く事ができず、レンタルのDVDを待っていましたが、これもいつ行っても貸し出し中で、やっと視聴する事ができました。 果たしてTVニュースでも話題となったような素晴らしい作品なのか、誰もが手放しで褒め称える作品なのか… 以下「私の」感想です。
{netabare}
作品のストーリー、出来の良さ、ミュージカル視点の感想については他の方の感想を参考にしてください。
大多数の方にとっては全くその通りで、一見の価値のある作品です。
作画はとってもキレイで、今までのアニメーションと一線を画するのは事実です。 登場人物の表情も「これがアニメか…」と思うほど情緒溢れる仕上がりでした。
風になびく前髪、歩く度に足の動きに合わせて変化するドレス、舞い上がる粉雪… どれを取っても緻密なCGに圧倒されます。
…とここまでは、私も絶賛しますが、「あにこれ」でもポイント化されているように、アニメーションは作画だけではなく、音楽、ストーリー、声優、キャラクター、が相まって作品が完成されるわけなので、他の要素も大切です。
音楽は、流石にミュージカル作品だけあって場面を盛り上げ、物語にマッチした臨場感を与えています。
でも、ミュージカルに慣れていない方にとっては見慣れたアニメとはちょっと違った見方になるでしょうし、ミュージカルというテイストの選択が本当に良い方向になっていたかどうかはちょっと微妙です。 私としてはどちらかというとオーソドックスな音楽テイストを好みますので、音楽重視のミュージカルはちょっと苦手です。
声優も有名な方がされていますし、感情を込めた台詞は心にぐっと来るものがありました。 またキャラクターはアニメーションならではの目がくりっとした表情豊かなキャラクターです。
でも、とっても残念なのですが、英語から日本語への吹き替えのため、実写の映画の吹き替え以上に口の動きと台詞がアンマッチ。 キャラクター作りで一つ一つの発音の口の動きを正確にCGで作り、それがアニメーションでデフォルメされていて… あ~残念。^^;; 英語版の方を見ると見事なまでに発音と口の動きが合っていました。
最後にストーリー
「王道のストーリー」、「姉と妹の感動的なストーリー」… いろいろと絶賛されていますが、私の見立てとしては「普通」です。 良くも悪くもなく、当たり障りのない、万人受けするようなストーリーです。
「良いか」、と言われれば良いんでしょうが、「面白いか」と聞かれたら、答えはNoです。
本当にストーリー的に面白い作品は心の奥底を揺さぶるような場面が必ずありますが、アナ雪ではそれは感じられませんでした。
「あにこれ」の個別評価でも「物語」の評価がちょっと落ちているのはその辺りに原因があるかもです。
過去のCG作品で「ファイナル○。○○○○」というのがありましたが、CGで実写を模したもので、リアルなCGとは対照的にストーリーが全くダメな作品でした。
アナ雪がこれと同類と言うわけではありませんが、CGの力の入れ方に比べてちょっと物語がついていけなかったのかな~ と言う感じです。
{/netabare}
でも、リアルな3Dアニメではあるので、一見の価値は絶対にあります。
もう一回見るか? … と聞かれたら、 ^^;; …ま、そういうことで。
<<PeachFlyの「また観るかな~」判定>> : 2
0:途中で挫折、
1:もう観ない、
2:もしかしたらもう1回くらい観るかも、
3:たぶんもう1回は観るかな、
4:もう2~3回は観るつもり、
5:ベスト10に入る逸品!。きっとこの後何回も観ることでしょう^^