青陽 さんの感想・評価

3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

やはりアメリカだな

ティム・バートン監督の作品。
いつの間にやら この不気味な世界観の虜になっている。


story
交通事故で愛犬を失った少年が
学校で習った科学の実験をヒントに
生命を蘇らせる方法を発見して……。

実際に愛犬を亡くした身としてはヴィクター少年の
どんな手を使っても、もう一度ウィニーに会いたい！
という気持ちは痛いほどわかった。

しかし、それは世界の理に背く行為。
純粋な気持ちで実験を行ったヴィクターと違い、
邪な気持ちで彼の実験を真似したクラスメイトたちが生み出したモンスターによって
街は混乱に陥ってしまう。
ヴィクターの機転の効いた対処とウィニーの活躍によって混乱は収まるが
ウィニーもまた命を失ってしまう。
同じ方法で蘇生させようとするがウィニーは動かない…。

二度目の別れ

「ありがとう。もういいんだよ…
君はずっと僕の心の中に居るから」

だが、そのとき奇跡が起こり、ウィニーは再び息を吹き返して
物語はおしまい。

……一瞬にして涙が引いていったのは言うまでもない。
ディズニーのお決まりのパターンといえばそうなのだが、このストーリーの場合それは違うでしょうよ。
日本で作られたら間違いなく
死を受け入れ、別れを知り、少年は大人になっていくのだend
になっていたはず。
街ですれ違った犬にウィニーの面影を見るけど少し微笑んで映画はおしまい、みたいなね。


そこはやっぱりアメリカと日本の宗教観の違いなのかも。
復活してハッピーエンドってのはいかにもキリストらしいよね。
フランダースの犬もアメリカで作られたらハッピーエンドになってたのかな


もしくはアニメーション自体
「子ども向けのもの」
という考え方がまだ外国では強いのかも？