じぇりー さんの感想・評価
2.5
物語 : 1.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
異色作と見せかけて、型にはまりすぎている。
引きこもりのオタク青年が、異世界でオタク文化を広めるために日々奔走する―ざっくりと作品を簡潔にまとめるとこんな感じになる。
ちょっと、他にはないテイストで面白そうだな・・・と期待値が上がる人も多かろう。
しかし蓋を開けてみれば、件の「異世界」は人間とエルフやドワーフなどの亜人種が混在して、剣と魔法の国・・・って大抵のRPGの世界観そのままである。
女性の登場人物も、ハーフエルフのメイドに幼女の皇帝、耳としっぽが獣の少女、腐女子(巨乳)と、一通り揃えた恰好になっていて、いまいちオリジナリティーに乏しい。
何より主人公が、オタクに見えない。やや内向的だが平凡な青年が、異世界での人々との交流によって徐々に外交的になってくる。
「オタク文化には詳しいが、自身はそこまでどっぷりオタクになりきっていない」印象を受ける。それ程に、主人公の性格が凡庸なのである。
ストーリーは一話完結の色合いが強いが、一応ストーリーも並行して進んでいく・・・。だがしかし、ラスト(オチ)のインパクトは弱い。
私自身そこまでオタクではないので、主人公たちがオタク文化を広めるために授業をする場面では、「へ~」と新鮮に思う事などもあった。
オタク文化をかじりたい人には、良い作品なのかもしれない。