animeneko さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ロボット+ミリタリーアクション+美少女ラブコメ
12年前?のアニメ。
まずはおもしろいアニメだったといおう。
ロボットで戦うミリタリー系アクション物とアニメ系学園ラブコメを合体させた作品を狙って作ったアニメ?でいいかな。
うまくコミカルギャグとミリタリーシリアスアクションが融合した作品?
いや、無理やりくっつけたともいえるかなwアニメらしくw。
題名からわかるけど原作は映画「フルメタル・ジャケット」をもじって
あるらしい。内容もインスパイヤされているのは明らかで、これに
アニメらしい萌えやお色気コメディ要素を加味して制作することを狙ったものか。他の戦争映画もいろいろネタにしていると思う。
スタッフが狙ったであろうこの2つのミックスはうまくいったかどうか
よくわからない。
ラブコメ部分でのおもしろいのは、ソウスケのマジメな
行動があらぬ方向のトラブルを引き起こす所たったりするけどれど、
シリアスバトルではヒロイン・チドリの存在意義って少なかったかもしれない。
というかミリタリーパートでは他のヒロイン、テッサがいたりするせいで
チドリの影はいまいち薄かったか。
ギャグとシリアスの融合ではスタッフも迷いがあったとみえて、このアニメは
第二期では、純粋なラブコメ路線、
第三期では、純粋なシリアスアクション路線、
という具合にきちんと路線を分けて制作されたらしい。この第一期の融合路線はどうなったのか?
融合がうまくいったと考えて、キャッチコピーを考えると
ラブコメミリタリーロボットアクションになるのか。
ミリタリー部分の作画は迫力があって良かったと思う。敵ロボットを破壊するところとか手書き時代のロボットの味がでていてよかった。
キャラも主人公ソウスケの性格がよく描かれていたし、
特に敵役のガウルンが強くて魅力的だったな。こんなに活躍する敵キャラは最近はあんまりいないよね。
しかし、ソウスケがなぜ8才からアフガニスタンで傭兵をやっていたのか、その後も各地の
紛争地帯を転々としながら兵士として過ごす必要があった事情はまったく
語られることはなかった。ここらへん、ソウスケがなぜ傭兵になったのかもまったく説明されないので、主人公への感情移入というものがわかなかったな。
他の兵士の事情とかは語られたりするのに主人公だけは説明がないので変な感じがしたな。
脚本を考えると、軍事考証とか兵器とか細かく調べられていてセリフもきちんとしていた方じゃなかろうか。登場人物のセリフまわしも戦争映画をまねしていたようなカッコイイものが多かった。
欲をいうと、もう少し知能を使った戦闘や、せっかくのスーパーテクノロジー潜水艦をだしたので、潜水艦を使った海戦を描いたりしたらおもしろかったかなあと思った。