青陽 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ビルク…2015年イケメンキャラ暫定トップだわ!ええ、きっと森の誰もがそう思うでしょうよ。
初監督作品では父を殺し、2作目では父はすでに他界していてそこから父親について調べて、今作では父親と和解。
実に興味深いですな。
CG
なんだかんだ不安があったけど、かなり自然に動いていた。
表情や動きがもたついてないし、演技と一致している。誰か喋ってるときに他のキャラは完全硬直してるなんてこともないっぽいし。
絵もDQ8を思い出させるような3Dデザインになっていて個人的に違和感はほぼなし!
信長もこれぐらい自然にキャラクターを動かしてくれればよかったのに…
モブも皆うごく動く!
喋ってないときは時が止まったようにピタリと止まっている、なんてことはなく
後ろの方でもちょこちょこ動いている。
人として自然な動きと豪快なアニメらしい動き 両方見られて良いですね
でも
細かく描かれた背景と違い
小物や頭髪などは質感がいまいち出ていなかった
しかし3Dの良いところ
日の光
ろうそくの明かりなど
光と影による表現
→毛皮の質感が出ていた
髪はさらさらしたリアル寄りにしすぎると
描きたい世界と違ってしまうからなのかもしれない。
児童文学、絵本のような…そんな世界観を大切にしたのだろう。
この作品の魅力である森
自然はとても繊細な描写で美しい
流水もよし。
城の中はホグワーツ城みたいな感じで探検してみたくなる
わくわくする感じ。
穏やかな作風から急転直下!
自然の中でのびのびと四季を過ごすローニャの姿にほのぼのとさせられてきただけに
捕らわれたビルクの姿は衝撃が大きかった!
これまでのゆったりした時間振りは全てここを活かすためだったのだろう。
ついこの間まで 女装姿に大笑いしてた奴らが…!
ショックがデカい…ビルクはついさっきまで元気な姿だったのに(´・ω・`)
私がこれだけショックだったなら、ちっちゃな子供たちはこのシーンを見て泣いてるんじゃないだろうか?
山賊だとわかっていても残酷な描写は少なかったからなー。
次回で解決するのか
山賊稼業について踏み込んだ話になる…?
今まで長きに渡りゆったりした日々が描かれたからこそ映える展開だよね。
もし まどマギが2クールだったらマミさんがマミるのも10〜12話くらいになっていたのかな?
最近は1クールの作品でも
「展開が遅い!」って
数話で観るの辞めちゃってる人見かけるけど、そういう人はここまでたどり着けないだろうな。
アニメは辛抱してまで観るものじゃないけど、さすがに早計すぎるだろう。
ももたろう見てて
猿が仲間になるあたりで
仲間集めに時間かけすぎ、テンポ悪いから切るわって言ってるようなものだし。
もう少しどんと構えていたほうがアニメでも何でも楽しめるでしょう。
果てしない争い後編
人攫いとか山賊の得意技だと思ってたけど、タブーなんだね。
子ども攫いだからかな?
ローニャ跳ぶ!
ビルクと出会ったときの張り合い(奈落ぴょんぴょん)がここに繋がるとはね。
もしも奈落でなく森で出会ってたら、あの時に跳ぶ勇気は出なかったかも?
ずっと好きだった父があんな残酷なことしたらショックだろう
父の顔→山賊頭の顔になってたし
あれだけ仲のよかった二人があの決別…胸が痛んだ。
次回は山賊の砦から家出するっぽい
森で二人暮らし始めるローニャとビルク。
親の教えもあって生活の知恵を得ている二人はけっこうたくましく暮らしていく。
食糧が気になりだした辺りで生活必需品ナイフが無くなり
ケンカになってしまう二人
ローニャが出て行った後、ビルクはナイフを見つけ
本当に大事なものに気づく。
「千のナイフより君のほうがずっと大事だよ」
…メモっとこ
にしても
滝の表現が凄いですね。自然の偉大さ、飲み込まれそう…
ローニャのお母さんはパンを届けさせてくれたのにボルカ一家は干渉なしなのが…ビルクかわいそう
いつの間にか11歳の夏
鳥女のボス登場!
滝に落ちる寸前、身を寄せ合うとこは名シーン
なんとか危機を脱し
ほら穴に戻ってくると
ローニャの母が。
自分の名を呼ばない、娘として見ない父親のいる場所になど戻れない
マッティスは眠った後に娘の名を呼んでいる。苦しそうに…
ムスメが憎い父親なんて居ないよな…あんだけ愛してたんだから自分の愚かさでムスメが居なくなってしまって死ぬほど後悔しただろう。
「今年限りの夏」
ビルクは冬になっても家に戻る気はない
ボルカ一家に戻ったらもう二度とローニャとは会えなくなってしまうだろうから。
そんなのは真っ平御免。
ローニャと共にいられない人生に価値を見出せない。
それほどローニャが大切だから
彼女には生きてほしい
前回から
ビルクが刹那主義のように見えたのは
彼なりの覚悟の上に成り立っていたものだったんだね。
…まったく、なんてイケメンだ!
11歳にしてラブストーリーの主人公になれる資質を兼ね備えている。
しかし、次回予告で氷漬けになってたのは唐突だったので少し笑ってしまった。えっ、イメージ映像だよね?
命はムダにできない
サブタイ的にはテルーの台詞を思い出すけど。
2人の未来はあってほしいな〜。冬将軍さん今年ばかりはお休みしててええんよ?
命は無駄にできない
貴方の命は私の命、私の命は貴方とともに
よかったあああああああああああああああああああああ
氷づけビルクに続いて マッティスとの再会も夢オチなんじゃないかと思ったけど、夢じゃなかった!
これまで考えなしで突っ走ってばかりだったマッティスには
冷静に考えるってことが必要だったんだよね。
感情の抑制ができるようになればより立派な山賊頭になれるはず。
それになによりビルクがマッティスや両親と和解できたのがよかった。ボルカ一族からは何の音沙汰も無くてビルクも寂しかったと思うんですよ。でも、自分の子供が心配じゃない親なんて居ない。
親父さんに抱きしめられたときの驚いた瞳が印象的でした。
ぶっちゃけビルク殴られるんじゃないかと思ったし。
捕まった山賊はそのままかな?
二つの山賊一家が共同で兵士に立ち向かうフラグとどちらが頭領になるかの決闘フラグが立っています
24話
まだ引っ張ります!
未だ決闘は始まりません!
しかし、こののんびりしたペースがなんだか懐かしいというか、この山賊たちの暮らしがまた見れて良かったという感じ。
でも、ローニャが戻り
覇気を取り戻したマッティスの仲間救出劇には惚れたね。あれはかっこよかった。
そんな中、「山賊辞めるのが一番利口じゃん?」と正論ぶつけちゃうローニャは流石です(笑)
25話 問答無用のロッキー
殴り合いと顔芸のオンパレード、これまでの集大成と言わんばかりの回。これまで以上に、柔らかく人間らしい質感や動きが見られた。CG技術の進歩と対照的に目グルグルさせたりひよこピヨピヨさせるダウン描写が古臭くて面白い。
顔芸としては
お頭二人の涙目が可愛く、道化師の真顔が最高に面白かった。
長らくローニャとビルクの子どもサイドの暮らしが描かれていたから久々に山賊たちの馬鹿騒ぎが観れてよかった。ただし、そんな山賊たちは相変わらず畏怖の対象なようで。
二つの山賊団が結集し、スカッレペール爺さんも一安心。
この先、山賊稼業は無くなりそうだけど少なくとも今夜は盛大に騒ぐ。それが山賊。
あああ、次で最終回か…一年やってくれても全く構わないと言うのに
最終回…やはり
スカッレペールの爺さんが亡くなる。回想に登場したマッティスの両親のほうが若そうだったけど、早くに亡くなったのかな。
その後もずっとそばでマッティスを見守ってくれていたのがスカッレペールだったんだね。もう一人の父親みたいなものだったのかもしれない。
途方もない
哀しみにくれても
優しく包んでくれる家族がいて
やがては深い哀しみも暖かい春に融ける
巡る季節と人の生
春の叫びは命の叫び
ええ、作品のテーマに沿った締めくくりでしたね。
全編を通して
それぞれのジブリ作品に影響を与えているんだろうなーという点がちらほら見られ、本当に駿さんのお気に入り作品なんだなと感じた。
それを息子が映像化。しかも、まさかの3D。それは挑戦であり、一種の反抗にも感じた。
普通に2Dでやっていたら余計に父と比べられただろうし。
新たな世代が新たな可能性を探求する。
「コクリコ坂から」を観て監督の成長と作品自体を気に入っていた私は
どうやら不安よりも期待のほうが大きかったようだ。そして、それは間違っていなかった。
私はジブリが好きだから
あの頃は良かった〜声優ガー、なんてことはほとんど感じない。
いつも何度でも私を楽しませてくれるジブリに。
米林さんとゴローさん、新しい風に期待して。
マーニー、ローニャを観て この先もずっと応援していきたいと思った。