無心 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いわゆるリア充は爆発しろアニメ
少女漫画原作の2014年夏アニメ。
中学の頃に好きだった田中君と3年越しの再会を果たし、恋が進展していくという…王道かつ、少女趣味を地で行くというストーリー。この田中君が、これでもかッ‼︎というほどイケメン仕様になって、まさかの再登場。
ヒロインは親友と同じ人を好きになってしまい、親友のためにこの恋を諦めなくてはいけないのかと1人悩んでいたが、さすが少女漫画原作とあって、ある程度の結果は視聴者はみな予想出来、途中のあり得ないご都合展開を楽しみつつ、答え合わせをするような作りになっている。
【双葉】
この子が主人公なので、さすが心理描写が丁寧で、等身大の女子高生という感じ。恋する女の子は常にこんなことばっかり考えている。
中学の頃のトラウマ故に、高校では女子力の低さを周囲にアピールするという、涙ぐましい努力をする双葉。ここまでではなくても思い当たる人は多いはず。女社会はいつだって厳しいもの。
クラス替えをして、悠里と修子と付き合うようになった双葉。委員の親睦旅行などを経て、徐々に友情を深めていくが、「あたしたち、友達だよねフラグ」の後、悠里も洸のことが好きと判明。一見ありがちな展開だが、これが実際にもよくあったりする。そして女の友情はあっけなく崩壊する。(マジ)
基本的な作戦が「ガンガンいこうぜ」な双葉は、親友を気にしながらも自分の気持ちに正直な行動をする。
この辺り賛否両論ありそうだが、相手の都合を顧みず、親友を出し抜いてる感が目立ち過ぎて、イマイチ好きにはなれなかった。
しかし、今回の三角関係で結果を出すのは女の子側ではなくあくまで洸にあり、洸に選ばれる女の子になるためには、待っているよりもぶつかっていく方がまだ潔いのかもしれない。
【洸】
えっと…あなたは誰ですか?ってくらい顔が違うときもあったけど、終始イケメンぶりだけは徹底していた。
この人の繰り出すモテテクが豊富で、実に女の喜ぶツボをおさえている。こういったモテテクは、相手が自分に対してどう思っているか分からないからこそ抜群の威力を発揮する。可愛い女の子を抱きしめたいという邪な気持ちが、「泣き顔を見られないように庇ってくれた♡」と勝手に脳内変換され、いいように解釈されるのだから、全くイケメンは何をしても得をするんだなと思った。
これでDTはまずあり得ないだろうから、恐らく空白の3年間に彼の身に何かがあっただろうことは間違いない。でなければ、明らかにおかしい。
母親の死を1人で受け止め、それについて責任を感じ立ち直れないでいた。一見キザで余裕があり、ともすると汗もかかないほどクールな少年に見えるが、内面は非常に繊細で真面目で心根の優しい少年である。
嫌だと言ってもズカズカと自分の心に踏み込んで来てくれる双葉の存在は、彼にとっては逆にありがたかったんだろう。なんだ、可愛いところもあるんだな。分かるよー。
【悠里】
作中最も不憫な子と言えば間違いなく彼女だろう。
男の前で態度が変わる、要はぶりっ子ということでクラスの女子からハブられていたが、自分から見れば彼女は女子の前でもそう態度は変わらず、十分ぶりっ子である。性格もとてもいい子であり、ただ、なんかムカつく‼︎という理由からハブられてしまったんだとしたら不憫この上ない。
極めつけは最終回の彼女の一言だ。
「この夏は本気だすよ!」
…いや、つーかもうすでに遅いし。夏は終わったんだよ。視聴者は彼女のキラキラした瞳を直視出来ないよ。
【総評】
特に好きなシーンは親睦旅行でみんなで朝日を眺めるシーン。自分の青春時代を思い出して切なかったなぁぁ…。青春ってずーっと続くものだと思ってた。
最終回も綺麗にまとまっていたね。2期を予感させるEND。ここまでちょっと批判もしたけど、十分楽しめたアオハライド。原作では登場人物も増えて、また一波乱?あるとかないとか。2期があればまた観たいな♪♪