Baal さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
あなたはこの出来事を信じられますか・・・
綾辻行人による小説作品をもとにした作品です。
小説は既読済。
災厄という現象が起きる三年三組に転校して
きた主人公榊原がいない存在とされる見崎
に病院であってから話しかけるようになって
そしてまた災厄が始まり出す・・・
とこんな感じで始まった物語でしたが
原作を読んではいましたが文字で見るよりかは
主要人物以外にも人間関係等が見やすく
思いました。(原作の知識も一役買っているのでしょう)
この物語の中には災厄というホラー的な要素の
他に他人を信じられるか、自分の意思をもって
行動できるのかといったことも含まれているように
感じました。特に{netabare}合宿に行くことが解決の一歩だろう
ということで合宿に行くこととなって、しかし
行く事に意味があるのではないと分かってしまい
さらにクラスに紛れ込んだ死者を返せば
この始まってしまった災厄は収まるということが
クラス全員に知れ渡ってしまう。
皆が他人を信じられなくなったり、様々な人間関係
が混乱を招き複数の生徒が殺されたり
死んでしまったりしてしまった。
そんな中で私はこの仲間を信じられるのかと
いうところに意味が込められているのではないかと
思いました。
クラスメイトを信じられなくなったものが暴走し
ひとつの引き金が連鎖反応的に広がっていく。
他人(クラスメイト)を信じる心をなくし
クラスメイトを殺めてしまうことに歯止めが
効かなくなってしまったものは何らかの
代償を払う羽目になってしまっていたように
思います。仲間を思いやることこそが、自分の
意思で考えることが真実を導き出せる。
そんな風に私は感じ、{/netabare}思いました。
大事なことはなんなのかということも
含めた作品だと思いました。
ホラー、サスペンスを含んだ作品だったからこそ
できたことだと思います。
いろいろな意味で考えさせられる作品だと思います。