「SHIROBAKO(TVアニメ動画)」

総合得点
91.4
感想・評価
3733
棚に入れた
15440
ランキング
34
★★★★★ 4.2 (3733)
物語
4.3
作画
4.2
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.2

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ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

無自覚な一生懸命の結晶

一つの目標を達成するために仕事をする人たちの物語。



題材のアニメは、消費者の興味関心を考慮したイイ選択。

そしてこの作品はお仕事ものの作品だが、
これはちゃんと仕事が主人公たちと肩を並べている。

感情・感傷を取り除いた仕事そのもの、
商品をつくる過程、完成した商品、納品し商品が役割を果たすまで、
それぞれが登場人物とは別に強い存在感を発している。

お仕事もので知る限りは、
登場人物、特に主人公たちがメインの作品が多い。
いいひと。
サラリーマン金太郎
あとは日本に溢れている職場を舞台にした○ァッキン恋愛ドラマ、
イイものも、悪いものもある数々の映画、
ぐらいかな。
警察と探偵、スポーツとか除いて。

逆パターン、仕事の内容がメインだと、
美味しんぼ
とか?料理ものは、お仕事ものとはちょっと違うか。

真ん中辺りにいるのは、
動物のお医者さん(は学問、学校ものかな)
ぐらいかな。

世にある創作もの、
特に漫画やアニメという媒体ではお仕事ものは比較的に少ないかもね。



さて、色々述べましたが、
最初に述べた通り、この作品の魅力は人間だ。

主人公たちが魅力的であるのはそうだが、
時に彼女らを勝るカッコよさが、脇役たちにある。

というか、主人公たちは便宜的なもので、
様々な視点から見られるように目印、呼び水のような役割も与えられているだけで、
登場人物一人ひとりを主人公と呼べるのかも知れない。



こんな魅力的な人ばかり集まる環境がファンタジーで、
主人公であろう5人はその要素を最ももっている。
しかし、現実にそういう瞬間がないとは思わない。

この物語は、
ファンタジーな主人公たちと登場人物が描く、
現実にもある輝きを教えてくれる、

とてもとてもステキな作品でした♪



この作品で好きなセリフをいくつか紹介。

{netabare}「だんだんおもしろくなって、やめられなくなっちゃたんだよね」{/netabare}
{netabare}「才能っていうのは、何よりまずチャンスをつかむ握力と、失敗から学べる冷静さだと思う」

『僕は才能っていうのは、
なによりまずチャンスを掴める握力と失敗から学べる冷静さだと思う。絵の上手い下手はその次だ。
僕は僕より上手い人間が、わずかな自意識過剰やつまらない遠慮のせいで、
チャンスを取りこぼしてきたのを何度も見た。
惜しいと思うよ、未だにね。』杉江さん

杉江さんのセリフにたくさんの名言があるが、
言った内容が名言なのではなく、その人が言うから重みが生まれる。

杉江さんの言葉を聞くと、友人がよく言う「謙虚に」って言葉が身に染みるよ。

ベテランやご年配キャラがステキ過ぎる。活躍の場がある人たちね。
その輝きに押し潰されそうになる。{/netabare}





さあ、ここからはキャラについて熱く語る変態の時間だ!→{netabare}

(名前「マイ呼び名」 最初の印象 → 全話視聴後の印象)
宮森あおい「おいちゃん/宮森さん」 プリン → まっすぐな仕事の超人
安原絵麻「えま」 自信のない子 → 若手クリエーターのエース
坂木しずか「ずかちゃん」 メイドカチューシャ赤毛 → 覚悟のある未来のある若手ネコ目ロンゲ声優
藤堂美沙「…み、みーちゃん」 新入社員 → 長く続けるであろうやる気のある若手社員
今井みどり「りーちゃん」 『ですです』がウザいかわええ女子大生 → 賢く意志の強い脚本家志望

とりあえず、みーちゃんの出番が少な過ぎて、なんて呼んでるか思い付かなかったw

キャラについて語ると論文が書けるので、5人に絞って飽きるまで適当に書こう。

ずかちゃんが、アニメ制作会社のしゃちょさんに紹介しようとした宮森さんを止めたシーンがある。
あそこの解釈ってたくさんあるけど、
単純にずかちゃんの中で「声優として仕事をした」実績がないから「声優として紹介」することを止めたんだと思う。

ずかちゃんのことは、ウメブーと夜のつぶやきで好きになった。


みーちゃんは会社を辞めた理由がきっと、
私が辞めたときと重なる部分があるので嫌で、
自分が今までしたことが無駄じゃないと気付いたところもなんか分かって、
なんかイヤだったw

多分、現実にいたら一番かわええ子だと思う。そして結構好きです。


えまは地味キャラだと思ってたけど、やっぱり美術的なモノをつくる人間。
クリエーターってのは本当、みんな我が強いね。
モノづくりする人はみんな我が強い気がする。

それをえまの中で見れたのが、なんかグッときた。そして好きです。


おいちゃんは、色々困難にぶつかりはしたものの、
こんなにできる若手社員がいてたまるか、と悔しさに枕を噛みしめました。
2クール目に入ると、
視野の広さ、情報・状況の把握し処理する速さ、誠実さ、度胸、
などなどに磨きがかかり、
ぜひ専属の上司になってもらいたいと思いました。そして好きです。


りーちゃんはね、ボインで言葉遣いが若干ウザいただのかわいい子だった。
知らない分野の情報を短時間でまとめられる能力は、
読みの早さ、理解力、俯瞰する力、情報の取捨選択の力、
簡単に言えば文章の理解力とまとめる力がある。

最初から外見は好きでしたが、もう全部好きです。


この5人が輝けたのは、
周囲の人間に恵まれていたことが大きい。
ずかちゃんは少ないけど、確実に先生に助けられている。
もちろん、それだけではない。

彼女らがステキなことも当然あるが、
おいちゃん、えまがムサニに入れたこと、
みーちゃんが最初の会社でちゃんと教える人がいただろうこと、
りーちゃんがおいちゃんと仲良くて、時間があったこと、
ずかちゃんがそんな4人をいつも見ていたこと。

ああ、誰かの、いや、みんなの主夫になりたい。りーちゃんの主夫になりたい。

うーん、他にも2人だけ述べると、
タローと平岡だな。

タロー、あいつは本当、幸せなヤツだな。
仕事以外なら本当に気持ちのイイ、裏表のないヤツなんだと思う。

あの若い奥さんを持つ瀬川さんが苦手なあの男をキラせ、
結果としておいちゃんを窮地に立たせたときは、
本当使えない、コミュ力のない無責任なダメ人間だと思った。
体験談としては語れないが、
多分タローは十年後、二十年後ぐらいに化けると思う。性格はあのままで。
当分はムサニ以外は引き取り手のいないようなヤツだが、
彼は失敗しても、大変な日々が続いても、仕事を辞めることがないだろう。

変わらずに仕事を続けられることは、それは特殊能力と変わらない。
変わらない変えられない、けど続けられる。

何の仕事でもちゃんと?仕事をこなしていると勝手に身に付くものがある。
それを知らぬ間に使うようになるだろう。


平岡は最初から嫌いじゃない。
なぜならオレも仕事など全然やる気がないからだ!
仕事はいらない、お金は欲しい。

けど、そうじゃなくて、まじめな人間ほど社会で生きにくいもんだ。
オレの脳味噌じゃ知ってからそう思ったのだろうけど、
嫌いにはなれなかった。

ゴミみたいな社会人なんて腐るほどいるからね。

彼はあの5人と真逆な社会人のスタートを切ったが、
幸いだったのがタローがいる、タローすら受け入れたムサニに入ったことだ。

タローがいなかったら、バカじゃなかったら、平岡はムサニに残れたか分からない。
自分の感情を、思いを包み隠さず話せる機会が必要な人間は、少なくない。
もちろん、タロー以外の数々の支えも大きかった。

ついでに言うと、ちゃざわはヒール(悪者役)だから編集がゴミとか思わないでね。
ゴミはゴミだから、役職関係ない。



あれれ、本当はもっと変態チックな話をしようと思ったのに、
なんかまともなこと書いちゃった。

りーちゃんを嫁にしたいとか、
おいちゃんの髪を風呂場で染め上げた流れで一緒にお風呂に入りたいとか、
えまに家ごとお風呂を提供したいとか、
ずかちゃんのシフトに合わせて飲み屋に通いたいとか、
みーちゃんのために全裸モデルを辞さぬ覚悟で身も心も捧げたいとか、

そういうのは今回はいいか。

りーちゃんの体と髪型とキャピキャピ感とセクシーさと、
えまの黒髪おさげと憂いのある瞳と服装と、
おいちゃんの太ももと元気さと、
ずかちゃんのお団子ポニテと飲み屋で働くいじらしさと、
みーちゃんの黒髪短髪とスポーティーな感じと、
あとみんなのかわいさが最初から好きだったとか、そんなの今更言うまでもない。

二つのダンスがキレっキレとか、
ファンタジー表現も面白いとか、
音や表情、背景や機械への細かな作りこみ、
チャッキーのドリモグ的な哀愁感、
クマと眼帯娘がかわええとか、
この作品自体が七福神とか、
本当、いいところ、言いたいこと挙げるとキリがない。

感動のシーンもたくさんあった。
他にもかわいい女の子がたくさんたくさんいた。

本当、りーちゃんのような文章をまとめる力が欲しい。
むしろ、りーちゃんが欲しい。
いや、りーちゃんのような3次元の嫁が欲しい。

よくもまあ、こんな濃密な作品をほぼ完ぺきにつくりあげたもんだ。



P.A.WORKSさんをはじめ、この作品づくりに携わったすべての人に感謝。



ちなみにこの作品のキャラ評価を5にしなかったのは、
普通だなって思いたいからかな。


{/netabare}


◇1クール目感想→{netabare}

『最終回、涙を流さずとも心はふるえている』

2014.12.27 00:28 ★★★★☆ 4.6
物語 : 5.0  作画 : 4.5  声優 : 4.5  音楽 : 4.5  キャラ : 4.5


いい年の締めくくりとなった。
クリスマスプレゼントをありがとう。

P.A.WORKS様、ありがとうございます。
スタッフ様、ありがとうございます。
裏方様、ありがとうございます。
声優の皆々様、ありがとうございます。
スペシャルサンクス様、ありがとうございます。



さて、基本的にはフライング最終感想以外では途中で書かない私ですが、
さらっと何がどういいのか思いを綴らせていただきます。

この作品は現実に即したアニメ制作(活動)を、
適度に脚色し、華美にならない程度に非現実さを取り入れた作品なのでしょう。

最初に心惹かれたのは確か3話(誤っておりましたらすみません、詳しくは他を当たってください)、
作品内のアニメ作品の登場人物がそこに現れたのです。
これが生みの、始まりの、創造の瞬間を共有できる者たちの感動か、と。

しかし、どういうことでしょう。
この12話にはそういった演出はありません。
ただ、ただ最終回の〆切り迫った切羽詰まった状況を打開する所が流れているだけです。

仕事は人との繋がり。
それをこれほどまで色濃く鮮やかに描かれている、過度な、過酷な、過剰な、華美な演出なしに。


宮森さん、
あなたの真っ直ぐさは若い人だから、だけが用いる魅力ではありません。
それはあなたであり、あなたの能力です。
きっと年齢や経験の浅さから、突拍子もない、後先を考えない、礼儀をわきまえない、
そんな荒唐無稽な愚行だと思われる方もいるでしょう。
そのようなことを考える人間などGOMIBAKOに入れて空へ飛ばしてしまいましょう。

あなたはただ、自分の責任を果たすために自分ができることを最大限の努力を伴って行動しただけです。
それは地位や名誉、ありもしない世間体を気にする生きものにはできないことです。
後で自分の行動とその重みに悔やみ、悩むことはありません。
自分の力でどうにもならなかったとき、困ったときは会社が面倒を背負ってくれます。
そのための組織であり上司であり経営者であり、それが会社なのです。
それができない会社は、ただのKARABAKOです。
商品であり、それが価値である中身がない包み紙など、
ちりがみよりも軽く、紙パックの中のぎんがみもどきよりも再利用に困る物体です。
 ※リサイクル表示を見ても、未だに分別で悩みます。
火を付けて燃えないものは少ないので、もえるゴミか生ごみにでも出してください。

幸い、彼女が勤めている武蔵野アニメーションは良い上司、経営者に恵まれております。
私が心配など杞憂でしょう。

これからも良いアニメ作品を創る様を、生暖かいエロ目で見届けさせていただきます。
笑うとエロ目になるだけで、決してそのようなことを四六時中考えているわけではありません。
お間違いのないよう、110番にも119番にもお電話しないよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

ネタで終わらせたくないので、途中の最後に一言。
働く人は、振り返ってみたときに美しい。



{/netabare}

☆1話観たときの感想→{netabare}

『アニメでアニメのアニメ ~1話感想~』
物語 : 3.5  作画 : 4.0  声優 : 4.0  音楽 : 4.0  キャラ : 3.0


ぽんかん⑧神かぁ。キャラの原案が良くても・・・ぐふっ。
すんません、
アニメ制作云々の知識も興味もそれほどないので分かりません語れませんm(_ _)m

アニメの中でアニメづくりをするアニメ作品。

テンポが早く、緊迫感や切迫感や緊張感って大体同じやんw
が日々追われている何かに近くて、現実逃避できません。

多数いる美女、半分ぐらいいるイケメンども、個性的だったり外見の特徴が露骨だったり、
時の流れと上手く行ってた?っぽいところ、
車の運転がアニメっぽいです。

1話の感じでやると名作とかそういう方面の作品にはならないけど、
風の速さで裏側を駆け抜けることができ、ついて行ける人は勉強になるし、
知ってる人は「あるある」作品として楽しめそうです。

いや、新聞の斜め読みとか、見たい記事を探すことができても理解には至らないから。
見たいものを見つけた後はじっくり見るから、全部理解するとか無理です。

とりあえず、同じ顔じゃない女性キャラが絵的に好きです♪
男キャラの場合、同じ顔じゃない男キャラは年配キャラがステキです★

こういうのって、アニメや漫画でたまにあるよねwww{/netabare}

投稿 : 2015/04/05
閲覧 : 390
サンキュー:

37

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