sukasuka さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
劇場版の販促アニメ?
製作がタツノコプロに替わった。
不安だった部分が粗探しのように目に付く。
前作が傑作アニメだっただけに比較気味になるのは仕方ない。
何より一番の不安要素は脚本だ。
(失礼ながら今回の脚本担当にあまり期待するのは・・・)
ただ1クールということもあり、退屈するような展開にはならないはず。
放映終了直後に公開される劇場版の販促アニメ程度と思っておけばその分
落胆も無いだろうし、全11話構成というのも頷ける話。
まぁそれでも今期の期待作には変わりない。
{netabare}常守監視官と組んでいる霜月監視官は、1期で高校生だった人物。
最終話で最年少18歳で赴任、2期ではちょうど20歳前後だろう。
常守監視官とは4歳違いなのだが、作中で対比される言動はその未熟さを
存分に発揮している。
(人間に対する洞察力はあるらしいのだが)
前作同様に新米監視官の成長記録アニメになったりするのだろうか?
それとも常守監視官スゲー!な展開になるのだろうか?
個人的にはその辺に一番興味があるかな。{/netabare}
劇場版の情報も徐々に明らかになってきた。
総監督に本広克行氏が復帰し、製作もProductionI.Gに戻される。
他のスタッフも1期をほぼ踏襲した布陣だ。
やはり本命はどう考えてもこっちだよな・・・・・。
■4話までの感想
{netabare}全話観終えてからレビューし直すつもりだったが、何やら雲行きが怪しく
なってきたので気になったことを。
まず鹿矛囲と彼を信望する連中から漂うカルト宗教臭。
シビュラシステムに歯向かう免罪体質の教組様が、洗脳を繰り返して
ディストピア世界から人々を開放するというお話なのか?
ここまでの中二病的な脚本が正直今後の不安を煽る。
次に「羊たちの沈黙」のパクリに思えてしまう(3~4話の)展開。
常守=クラリス、雑賀=レクター博士と置き換えても全く違和感無い。
それと常守が超有能になり過ぎて、彼女一人の推理におんぶに抱っこで
話が進んでいくのが案外つまらないことに気がつく。
最後に作画の問題。
タツノコプロへの不安がいよいよ現実となってきた。
まだ残り5話もあるんだがどうなることやら。
せめて作画だけでも持ち堪えないと一気に評判も下がりそう。
無能なお子様の霜月監視官はあれでいい味出してるかな(笑)
嫉妬と逆恨みで荒んで、サイコパスがドロドロに濁ってくれれば更に
魅力的になるはずだ。
しかし元からあまり期待していなかったとはいえ、凡作に落ちるような
作品じゃ無いと思うんだが・・・・・う~ん。{/netabare}
■最終話までの感想
{netabare}万能常守武勇伝になってしまった。
それはそれで面白いんだが、広げた展開のたたみ方がお粗末過ぎたか。
東金=裏設定付きのラスボス→極度のマザコンで終了。
東金母=ラスボスの召還者→息子に甘いマッドサイエンティストで終了。
霜月=中二病のお子様→ただの咬ませ犬で終了。
核心的な人物のオチとしてはちょっとね・・・。
鹿矛囲はカルト宗教の教祖様で、その正体はフランケンシュタインだ。
作中では自我や個性が塗り潰されているので印象が薄い。
最後までさしたる見せ場も無く、合い撃ちの末破裂してしまう。
何だかな~。
どうせならシビュラシステムに取り込まれ、常守を見守る存在にでも
なって欲しかったと思ったり。
多人格としてのサイコパスは濁っていたが、他人に施してきたように
彼ならそれをクリアに保つことも可能だろう。
何が言いたいのかというと、片っ端から殺して一件落着というのは
つまらないんですよ。
つーかね、今回の宜野座君の扱いは随分となおざりじゃないか?
2期全編を通して脇役以下の活躍だったのは悲しい。
原因ははっきりしている。
レクター博士ならぬ雑賀元教授を持ち上げ過ぎたからだ。
そのおかげで、刑事としての宜野座はほとんど描かれること無く終了。
征陸のとっつぁんも草葉の陰で泣いてるぜちくしょう。
1期からのキャラとしては六合塚執行官も同様に空気だったな。
(まぁ1期でも空気だったが・・・)
1クールとしてはこんなもんだろうと思いつつ、前作のファンの方々には
物足りなさを感じた視聴者も多いのではないだろうか?
作画の大幅な劣化も残念でならない。
タツノコの現状というものをよく理解させてくれた。
1期と切り離して観れば十分面白いという意見も当然あると思う。
だが舞台設定やキャラや、作品としての人気すら引き継いでいる以上、
どうしても比較を交えてのレビューとなり、その結果が酷評気味となる
ことは避けようが無い。
最後に一つ、ED曲の「Fallen」は俺的に今年のアニソンNo.1だ。
TVバージョンではそれほどとは思わなかったが、CDを購入してフルで
聴いてみたところ一気に脳内評価メーターがMAXに!
来年もEGOISTには頑張って欲しいな。
何はともあれ、シリーズ発案者の本広克行氏が総監督として復帰する
劇場版に期待しよう(笑){/netabare}