ソラ さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
三国の海鮮美味しかった。
恋愛中心の日常系というよりかは日常の中にある恋愛を描いた(恋愛群像劇/日常系)みたいな構造。
田舎の素朴で喉かな雰囲気の風景と合わせての音楽、オープニングから入ってのバイオリン、ピアノ、クラシックの劇判なんかは個人的にツボでした。
ヒロインの声優やってる子の演技も初々しくて、耳をすませばの本名陽子を思い出してなんだか微笑ましかった。
電波的な登場人物も行動そのものに悪気もあざとさもないのでただの天然系の笑いとして扱ってたし、
なんだかんだいってある種の癒し系アニメとして楽しんでました。
でもアレですよ。やっぱりあの未来が見えるとかいう厨二設定の扱い方が大事だったんだなと。
脱法ハーブでも吸ったんかコイツwwwとか言いながらネタにしてたこともなくもないですが
結局、日常ものと同時に進行してしまったおかけで、
終盤、妙に説明くさかったのが異様に鼻についてしまった。
例えば、
『フーッハハハハハハハハーッ!貴様のやることなんてお見通しだ!
特別に貴様には教えておいてやろう。驚くなよ?
私はこの呪われた左目の千里魔眼の力によって未来に起こることを予知することができるのだ!』
みたいなある種、中二病でも恋がしたい的な偏ったアプローチの仕方のほうが分かりやすくてネタとして対処しやすい。
別にストーリーや構成がダメでも脚本によるセリフ(いわゆる文脈)そのものに魅力があって面白ければ個人的にはオッケーなんだけど、廚二設定の描写に関してはそれさえも欠如してしまっていて擁護できない…
これみていてなんとなく灰羽連盟やrainを思い出したのですが
前提がSFやファンタジーならメタファーの強さも説明描写が多いこともある程度緩和できるんだけど、
(恋愛群像劇/日常系)として表現するのは難しかったのかなと。
話の起伏づくりのための説明描写を省き真剣にもギャグとしても扱わず、微妙なバランスを保ち徹底して無機質に描いていく手法のほうが受け入れやすいのかもしれない。