みのるし さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
どうやらほぼ事実らしい。
めちゃくちゃ泣きました。
とにかく最後のダンスシーンはもうダメでしたなー。
ゴッドファーザーPart3のラストのダンスシーンもめっちゃくちゃ泣きましたけど、それ以上でしたよう。
しかも最後の字幕は涙でまったく見えなかったので、こんなに声をあててはった人らがビッグネームな人らだったとは後から知ったとゆう。
ボクのおとんは戦後満州から命からがら逃げてきた人で、当時のロシア人の日本人に対するふるまいに対して死ぬまで怒っていたわけでしたので、正直違和感があり、見てみようかなとゆう衝動に駆られませんでした。
ややあって、けみかけさんのレビューやら前田有一さんの批評やら見てるうちにやっぱり見てみよかなとなったんですが、いやはや見てよかったですわ。
子供目線で戦争のハナシを描いたのんはいままでも結構あって見るたびに涙腺崩壊してるんですが(『ホタルの●●』とか『少年●』とか崩壊せんへんのんもありますけど)、これは爆発的な破壊力を持ってましたですな!
映像もほんとに素晴らしく、どのカットも無駄のない、それぞれのシーンひとうひとつにその意味や思いがこめられているのが伝わってきて『いい映画だなー』としみじみ感じましたですよ。
当時のロシア人と日本人との交流もややゆるめの緊張感の中で微妙な均衡を保っていた的なこともどうやらホントにあったことらしいので、ボクのおとんから聞いていたロシア人象とは全くことなりますけども、そおゆうことならそうなんだろうと。
北方領土返還の問題についてはもつれにもつれてもはや高度な政治的問題に発展しちゃってる感もあるのでこのことについて語るならエンタメ・アニメーションではないほうがええ思うのですが、北方領土への侵攻とゆうのはある日突然上陸用舟艇から戦車が降りてきて漁民を踏みつぶし、建物を破壊し、女を犯しまくって蹂躙したロシア人がやってきたのだ的なうがった見方(たしかにそおゆう部分もあったにはあったでしょうけども)から解放されるだけでも現代を生きる日本人とロシア人にとってよい結果をもたらすに違いないと思うのでした。
ただ、嫁はんと子供に『この映画すんごいええから一緒に見ようぜ』といったところ、政治的なイデオロギーが介在しているようなアニメーションはよくわからないので却下!的なことをゆわれてしまいました。
いくらええ映画を作っても見る側がこんなんではどないもなりませんな。
こおゆうテーマの映画が抱える問題点を身近なところで垣間見ました(滝汗)
おとんが生きていれば一緒に見て、ご意見賜りたかったかもですなw