ダレイオス さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
確かに愛衣ちゃん大勝利でしたが私は千和一択ですね。
冒頭のアバンで主人公の鋭太がいわゆる中二病か?と思わせる
描写があるので、そういうアニメかとすぐにわかるのでわかりやすいといえば
聞こえはいいけど、やや設定のバラしが早いように見えましたね。
もう少しストーリーの進行にあわせて出した方が良かったかもしれません。
アバンが終わると自宅にいる鋭太の家に窓側から女の子の千和が様子を見に来るので
出だしはよくある萌えアニメのパターンで普通ですね。
窓側から来るのだからかなり主人公になついているのはわかるし可愛いとは思います。
アニメの題名からしてこの娘が幼馴染に相当するんだろうな
わかるので萌えアニメに慣れた人が見ればよく見る光景だなと思うでしょう。
微笑ましいですね。
しかもこの鋭太、千和とご飯の買出しに行ったり夕飯も食べたり
仲むつましいように見えるけど、何かがおかしい
恋愛禁止の貼り紙を自宅に貼ったり、千和の自分の可愛さアピールに
対してそっけない冷たい態度と実は彼は恋愛アンチなのだ
その理由は奨学金を得て医大に入るという目標があるので脱線出来ないと
いうことなのだろうけどそのせいで出だしの
話自体はヤレヤレな展開で客観的に見ていつものラノべ展開です。
千和は可愛いだけにその点は気になりました。
もう1人ヒロイン真涼はいきなり鋭太に対して
クラスメイトの目の前で告白したり様子がおかしい
何かおかしいと思ったので理由があるのは視聴していてすぐわかるのだけど
理由は鋭太と同じく恋愛アンチだからで
自分がモテるので告白されまくるのが迷惑だから同じ恋愛アンチ同士で
偽装カップルになれば全て解決だという。
明らかにアニメ向けの設定ですね。実際にはありえないだろうと
フィクションではよくあるアレです。
ツッコミたくはないけど真の恋愛アンチは偽装恋愛も駄目だと
思うのでありえないかなとは思いました。
拒否されないため鋭太が誤って売ってしまった中二ノートを人質にして
脅しで読み上げたりして鋭太を困らせるものとなっていて
真涼が中二ノートを読み上げるシーンは個人的には笑えましたが
オチが「ジョジョの奇妙な物語」のネタが偏っていて人によって寒いかもしれません。
わかりやすのはいいけど苦笑いしながら見るネタですね。
ストーリー的にはいたって普通のハーレムアニメですね。
タイトルが修羅場とかになっているのでそれらしいシーンがあるのかと思えば
6話までの序盤はシリアスが結構あったものの
それらしいシーンはまったくない。
坂上先輩に千和が酷い目に合わされたけどそれは彼女と幼馴染の修羅場じゃないよね。
7話以降はキャラが立つヒロインが登場して完全に萌えハーレムアニメでしたね。
ヒロイン同士の縦のつながりも後半は見れたので修羅場とは遠いものになりました。
個人的には問題ないですが気になる人は気になるでしょうね。
「自演乙の会」の部はモテまくるのが活動内容で
言っている意味がわからない。恋愛の研究ならわかりますが
モテまくるのが部活と言えるのかと正直活動内容が酷くて
2話の時点でストーリーに付いて行きにくかった。
そのため千和が彼氏つくるまでの成り行きがやや強引になってしまいましたね。
寒いがゆえのギャグは個人的には結構笑えたのですが
ギャグが売りなだけでは序盤は微妙なストーリーでしたね。
ただ千和の過去の話の掘り下げで鋭太が医者になる決意した話は
結構いい話でやっぱり幼馴染はいいかなと思いました。
千和はみんなにいじられる所も可愛くて個人的には一番好きでした。
普通なら千和一択な感じですが鋭太は今まで何を見てきたのでしょうか
千和が不遇で可哀想でした。流石にラノベ主人公ですね。
坂上先輩の話は結構、鬱な話で最近のアニメファンには合わないかもしれませんが
自分は鋭太の正義感の強い所がカッコ良かったのでこの回は自分は好きでした。
中盤以降に登場した愛衣は萌えキャラとしては当りキャラでしょう。
幼稚園の時に書いた結婚届(正式でない奴ですね。)を
大事に持っていてそれを涼太に押させようとするシーンは可愛くて良かった。
愛衣も書いていた黒歴史ノートが鋭太に対しての思いが凄くてこのシーンは
最高に笑える内容なのですが彼女の愛情は痛いほど伝わってきました。
デレたりする所も可愛くて嬉しい時は外を走り回ったりする
子供ぽいシーンもかなり良くて面白い。彼女が活躍する7話から9話はかなり出来がいいです。
確かにヒロインの中では話数にも恵まれて愛衣ちゃん大勝利でした。
真涼は最初は唯一鋭太のことを純粋に好きでないキャラ設定のためがゆえ
他のヒロインと比べれば恋人という一番有利な立場にいながら
実は一番主人公に遠い感じな演出がされていたので
徐々に仲良くなる感じの描写が後半出来ていて良かったかな
そのため鋭太のおばさんにカップルに見えないと釘を刺されたけど説得力はありましたね。
これから主人公との関係を築くヒロインも個人的には好きですね。
変にベタベタしてなかったり正式な彼女としての無理をして余裕があるように見せようとする所は
結構リアルな等身大の人間に見える感じも良かった。
姫香は正直よくわからなかった。
中二キャラなのと鋭太をなぜ好きになったかがかなり弱いのでで姫香は印象が薄いですね。
アニメ見る限りだと鋭太が千和が助けたのを見て惚れた様に見えたけど推測でしかないので
感情移入はしずらかった。
前世に知り合ってたと言ってもファンタジー設定は
なさそうなアニメなのでおそらくは・・・とヒロインの中では一番不遇に感じました。
作画は綺麗でした。パステルカラーの作画配色もいい感じでキャラは可愛いく見えてかなり良かったです。
風景も綺麗に描けていてるので見ていていい気分になれる作画です。
おそらく作画にはかなり力を入れているとわかります。
作画的には高評価です。
声優さんは鋭太役の逢坂さんはやや声が裏声気味な所が気になりましたね。
下手ではないですがそれ程上手い感じはしなかったですね。
真涼役の田村さんはベテランなのでキャラの
裏表のある微妙な心理の変化を上手く表現出来ていたと思いました。
愛衣役の茅野さんはハイテンションな演技は合ってましたね。
まとめると偽装カップルはありえるのかというフィクション独特の設定と
全然修羅場じゃない所と「自演乙の会」の活動内容がアレなんで
前半のストーリー自体は微妙、後半のハーレムぶりが面白いアニメで
たまにチョット良い話もあるので感動出来る場面もありました。
ヒロイン自体の過去の掘り下げはしっかりしているキャラも多いので
結構楽しめたしキャラも個性的で可愛かったので萌えアニメとしては良かったかな。
トータルとしてはストーリーは普通でした。