たんぽぽの花 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
神のいない世界の理と刹那の幸せ
このアニメの世界観は変わっているので、先に説明的なコメントになります
神様が存在していたが、神様が世界を見捨てた。その結果、命の誕生と死があいまいになってしまう。命は誕生しないし、死んでも墓守に埋葬されないと死ねない。こういった特殊な設定での話なので、墓守とはなんぞね?と思うが墓守は自然に湧いて、死人を埋葬する。同じタイプの墓守も存在するが、一人だけの墓守も存在する。墓守にも人間と同じような感情が存在する
こういった設定の中でのお話です。
とある村に11歳の幼い墓守がいました。その子は母親が墓守で有った為、村人に墓守に任命されるのだが、ある日一人の男が村人を皆殺しにする。
その男は墓守と名乗る少女だけは殺さず、墓守と言う少女の言う事も信用せず、村人の埋葬をさせ、村を立ち去ろうとしたが、少女には墓守の力は無いと判断していた為、たまたま出会った別の墓守に弔いを頼むのであったが
墓守は、村人の魂はちゃんとされていますと返答する。
少女はまぎれもなく墓守の力を持っていた。しかも神がいなくなった後に生まれている事、実は少女は墓守と人間のハーフであった。
そして、色々な経緯の後、自分の娘と知る。男は不死身の体だったが、最後は少女と親子の時間を1日だけ楽しみ、埋葬される。
この物語は死人と生者とその中にある特殊な力を持つ者の話を描いた作品です。悲しい話も多いですが、考える事を辞めて見てはいけない作品のような気がします。神様の存在は人間のありようで、現代で宗教、信仰であるが、
神の存在を証明する物は何もない。ではなぜ、神様と言う者が出来たかと言う事になる。それは人間の弱さを神様と不変的な要素で補う為に作られた物である。科学は神を否定しますが、科学者の人も葬式や結婚式は出ます。
矛盾ですが、証拠が無いのに完全な否定はしないのが、今の世の中です。
神様助けてと人はよく言ったり、思ったりするが、その神様の姿をイメージ出来る人はほとんどいないのではないでしょうか?
A国とB国が戦争していたとする。A国に天災が起こりB国が戦争に勝った時、A国の人はその天災を悪魔の仕業とするが、B国は逆に神の力と思う
立ち位置が変われば、同じ物も悪魔にも神の奇跡にもなるのである。
断言できるのは神様を完全に否定している人のみ
心が病んでいるとかでなく、見た物をありのまま信じれる人が一番神を否定できるのではないでしょうか?
皆さんは、どうでしょう?神様、仏様、信じますか?