あしすと さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
魔法は「エイヤー」で出せるほうが面白いと気づかされた作品
原作未読です。
普通におもしろかったです。
司波兄妹のキャラが自分のストライクゾーンど真ん中ではなかったので歴代上位に食い込むほどではなかったのですが、世界観などは好きな設定でした。
その上で、個人的に少し残念だったのは、それとは別に全話見た後に残ったヨクワカラナカッタ感。
具体的には「この世界の魔法とは何ぞや?」感。
原作未読なのでアニメの作り方からの想像でしかないのですが、この作品の魔法は理論がしっかりしていて、きちんと手順を踏まないと発動しないものであり、しかもその理論の部分が作品のテーマにもなっているから、アニメ制作上省略などはできないもの。
でもねぇ、やっぱり映像で理論を説明するのは難しいですよ。よく分からないですよ。
これとの対比で自分の頭に浮かんだのは、とある科学都市の皆さん。
あちらもきちんと「演算」することで電撃やらテレポートやら反射やらをしているわけですけど、「じゃあ演算とはどういうプロットを踏んでいるの?」という説明はまったく行わず、魔法的な現象を「エイヤー」で発生させているから、視覚的にわかりやすい。
正直、ラノベや漫画的に(→つまり作品的に)どちらの魔法の表現方法が優れているかはわかりません。
ただ、アニメ的には(→つまり映像化するなら)魔法の表現方法は「エイヤー」のほうが向いているのだと、この部分についてだけは確信しました。