plm さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ごり押しはいいが掘り下げ足りない
男の娘専門雑誌「わぁい!」よりやってきた学園ラブ?コメ。絵が可愛かったのにつられて視聴。
「男の娘」押しアニメであることは一目瞭然なのだけれど、なんというか男女の見分けが全くつかない。
あたりまえのように男の娘が学園生活に溶け込んでおり、当然の如く女装している。
■男の娘ってなにでできてる?
近年急速にジャンルが確立されてきた感のある「男の娘」だけど、「男の娘」の魅力って、
なんというかその稀少性、有り得なさ、"一線を画す存在"という部分ではなかったのか?と思う。
神秘性、と言ってもいいだろうか。ミラクルな存在だから惹かれてしまう、そんな気がする。
でもこの作品の場合、まずもって男の娘は一人じゃない。
主要人物の内4名、割合にして1/2は男の娘、と至極ありふれた存在である。
見た目も声も体つきも、どこをとっても女の子 ってそれじゃあ女の子でいいじゃない!?
ジェンダーフリーここに極まれり、というほどに扱いの差も全然ない、一般化っぷり。
この作品は男の娘を普及させるあまりに、その稀少性・神秘性を皆無にしてしまっている……。
言ってしまうと「脱がせてもわりとOK」というためだけの男の娘要素に見えてくる。
■こまけぇこたぁいいんだよ!
そんなわけで、男の娘押しアニメといいつつバカアニメの部類だと思われるのだが、
かわいいは正義なので、もう性別とか置いといてコメディを楽しもうやという勢いだった。
けどそれはそれで、キャラの掘り下げが甘いのが難点。3分枠なので限度はあるとはいえ、
尺に対してキャラ数が多く、毎話ぶっ飛び展開&お色気(?)で大部分が終わる。
個人的に男装女子ちゃんと弟君の馴れ初めが気になったりしたのだけど、
思わせぶりなこと言って終わった。せっかくなので題材をもうちょっと活かしてほしかったものだけど……。
比較的内容は大人しくまとまってたんじゃないかなと思う。
まぁ3分枠にしてはかなりの存在感だったが。