かげきよ さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.5
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
こんなRPGやった気がする
若く弓の名手で辺境の領主ディグルと
卓越した戦略眼と超常の武器を持つ戦姫エレオノーラが活躍するファンタジー戦記。
RPG等のゲームでありがちなパターンのファンタジー戦記物のようです。
25000vs5000でもこんな武器を持つ戦姫いたら戦況変わるよねそりゃ。
折角なら戦術狂という特徴がちゃんと見たかったんだけど、後々のお楽しみの様です。
雑な戦闘や捕虜の扱い、無茶なラッキースケベ等、言いたくなる事もあるけど
そこまで入れ込む程のものでも無さそうのでまぁいいかな。
でもこのペースで違和感が続くと嫌になってしまうかも。
腐れた国政を打ち破る希望の領主になって行く王道ルートが見え見えではありますが、
エンタメ性を盛り込んで楽しく観られればそれで良いと思っています。
※2話感想{netabare}
毎話感想しないつもりだったけど、ちょっとだけ。
どうしても「兵を貸してくれ!」のシーンが気になっちゃいました。
捕虜なのにタメ口…なのはもう良いんですが、
ここまで西洋的な作風で押しておいて、ここで『お辞儀』でお願いは無いなと…。
日本のサラリーマンじゃん。
世界観を大切に片膝最敬礼にして欲しかったな。
お辞儀にするならせめて胸に手を当てる洋風のヤツにして欲しかったな
と思わずに居られなかったです。
展開的にはベタながら無難に楽しめればそれで良いんですけどね。
{/netabare}
【総評】
やはりゲームの延長。子供騙し。
プレイ日記に後から脚色したらこんな感じになるんじゃないかな?
先に自軍の勝利ありきで何もドキドキもワクワクも感じなかったです。
大河ドラマの様に歴史物の延長気分で観てしまったのがいけなかったのかも…。
10倍の兵力差とか言って煽っても超人がいるのでピンと来ない…。
桶狭間も鵯越えの坂落としも人間が成した事だからロマンを感じる訳で
超人出て来ちゃったら「その兵力天秤違くね?」ってなっちゃう訳で…。
それと領主達の国に対する忠誠度が無いから歴史物の感覚とズレる。
戦国に置き換えたら信長存命なのに秀吉と勝家が戦っちゃってる訳で
(秀吉=ティグルと置き換えたら「何なら毛利に付いても良いよ!」って言ってる訳だし)
それじゃ誰も天下取れず戦いが続く世界になっちゃてるじゃん。
力の均衡による一時的な平和(休戦状態)が出来ても恒久平和とは程遠い未来を
ティグルは目指していて、大志の無いこんな小物では共感は出来ないのは当の然。
深く考えれば考える程、彼の魅力が縮小して行く結果になってしまいました。
中途半端に終わるストーリーも…なんだろな!?なんでもねぇよ!の大丈夫かぁ?(志村けん風)
バトルはチェスの駒風の描写も使い分かり易くはなっているけど
兵士自体も駒の如き扱いで死が安い物になっていて、正にゲーム感覚。
作画の拙さも手伝い臨場感もなく戦姫やティグルが個人技で暴れ活躍するだけの雑なものでした。
『兵力』に拘った作風ならば、もう少し一般兵にも重きを置き『士気』等も表現して
集団戦の醍醐味を感じさせて欲しかったです。
好きな戦姫でもいれば愛でて楽しめたかもしれないけど出来ず終い。
あえて言うなら戸松ボイスが良かったくらいかな。
端から期待はしてなかったけど…「やっぱり」な作品。
これはスルーしても良いと思います。