Lovin さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
観た感じ
■概要{netabare}
原案:久弥直樹
原作:カレイドシフト
監督:迫井政行
脚本:久弥直樹
キャラクタ原案:QP:flapper
キャラクタデザイン:秋谷有紀恵
制作:Studio 3Hz
話数:1クール全13話
OP:「Stargazer」
by Larval Stage Planning
ED1:「星屑のインターリュード」
by fhana
ED2:「ホシノカケラ」
by fhana
{/netabare}
■感想
TV放送を視聴。優しい子供達の話。
放送中は他の作品に集中していたのか観るのを忘れてしまっていた。何かを忘れていると途中気付いたのにそのまま放置し、先日から一日一話のつもりで観始めたが、昨晩つい一気観をしてしまった。ツッコミ所は幾つかあるが、もう少し早く観るべきだったと思う作品だった。
他人の事を言える立場ではないが、登場人物の記憶力がなさ杉。いい若い衆が揃いも揃って何もかも忘れ過ぎ。主人公はその理由を語るシーンがあり納得できるが、それ以外で記憶のあるメンバーは似非すーぱーそに子だけという散々たる結果とは、集団催眠でも受けたのかと言いたくなる。
幼馴染は何れも純粋、無垢と言えるほどの良い子に育っていた。だが一寸したボタンの掛け違いを放置してややこしいことになっている。若さ故なのか純粋が故なのかわからないが、それぞれが築いた溝を埋めるのは容易なことではなかった。特に似非すーぱーそに子には観ていてイライラさせられるものを感じる。
この作品では「ニッコリ」というワードが度々登場するが、このワードを耳にする度にネット特有の言い回しである「ニッコリ」を思い出してしまう。いや、皆が「ニッコリ」することは平和でとても大切なことではあるので、全く以って笑い事ではないのだが。
あと12~13話(結末)について、何だかスッキリしない。一応ハッピーエンドなのだと解釈したが、夢と妄想と現実の区別がつかないというか、今までの出来事は無かった事になってないよねというか、作品として其処はボンヤリさせたかったのかもしれないが、どうにもスッキリしない。
スッキリしない結末だと感じたものの、ハッピーエンドだから良しとする自分も居る。何かの記憶違いだと思うが、主人公があの娘に対して激しい感情をぶつけるシーンを観た様な記憶があるのだが、全編通してそのような展開はない。仮にそのようなシーンがあったとしたら、もう少しあの娘に感情移入できていたことだろう。強く感情移入するのにあの娘は余りにも純粋で余りにも幼過ぎた。
結末が仮にハッピーエンドだとして、OPやEDの雰囲気は作風に似合っているとは感じた。と言うより、ああいうOP/EDなのだから悲観的な結末ではない筈と判断していた。
何でもかんでも謎解きをすれば良いとは思わないが、私にとっては物語を観終えた快感と同じくらいのモヤモヤが残る結末だった。だが恋愛、コメディ、バトルの何れの要素もなく、現実とファンタジーで構成されているこの作品は、若干ながら私の心を洗い流してくれたと思うので、人間ドラマが好きな方にはお奨めしたい。
■蛇足{netabare}
やはり放置はダメ、絶対。
{/netabare}