Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
自分の気持ちにキチンと向き合うから・・・こんなにも感動するんですね^^
この作品は原作未読でしたが、キャストの発表で内田真礼さんと茅野愛衣さんの出演が決まったことを知ってから、視聴を楽しみにしていた作品です^^
原作は別冊マーガレット・・・少女漫画雑誌ですが、アニメ作品の視聴に関してはもはや何の抵抗もありません。
むしろ、これまで視聴してきた少女漫画作品の「人の気持ちの繊細さ」の表現については、子供だけじゃなく大人までしっかり納得できる秀逸さを感じている程です。
タイトルである「アオハライド」は、「アオハル(青春)+ライド(ride)」=「青春に一生懸命乗っていく」という意味を込めた作者による造語だそうですが(wikiより)・・・
このタイトルがピッタリと当てはまる作品だったと思います^^
この物語の主人公は、高校1年生の吉岡 双葉(よしおか ふたば)・・・彼女は中学時代のトラウマから大食い+ガサツな・・・飾り気のない女の子として通っていました。
それは、男子が苦手だから・・・男性に良く思われたくないから・・・という理由が起因して、そのような振る舞いを取っていたのですが、そんな彼女にも中学の時にはちゃんと気になる男の子がいたんですよね^^
その気になる男の子とも会えなくなって・・・気がついたらトラウマを背負い込んで高校生になって・・・
いつの間にか本当の自分を殺して偽物の自分を作り上げて周りに合わせるだけの毎日・・・
でもある日・・・中学時代に気になっていた男の子が苗字を変えて同じ学校にいたことを知り・・・物語が動いていきます^^
思いがけない再会って・・・やっぱり嬉しいですよね^^
それが、自分が会いたいって思っていた人なら、きっとその嬉しさもひとしおです・・・
でも・・・会いたいという気持ちを変わらず持っていたとしても、自分の周りの状況・・・
そして相手の周りの状況・・・何もかもが前のまま、というワケにはいきません・・・
なぜなら、そこには離れていた時間・・・離れていた時間分の記憶が介在するから・・・なのだと思います。
だから、相手はこれまで自分の思い描いていた通りじゃなかった・・・
という些細なことで自分の気持ちを切らず、自分も変わってきたことを踏まえて改めて自分の心と向き合って・・・そして友達への寄り掛かり方に気付いて・・・その先にある答えの一つは、この作品でしっかり表現されていたと思います^^
この作品では、正直な自分に向き合い・・・ゆっくりですが一歩ずつ前に進もうと懸命に努力する姿がとても繊細に描かれています。
特に内田さんが演じる主人公の双葉ちゃんと、茅野さんが演じる親友の悠里ちゃんの間に紡がれてきた友情・・・これは絶賛することしかできませんでした(//∇//)
自分の気持ちを誤魔化すことなんて出来ない・・・だけど、お互いを想い合っているのも本当のこと・・・
だから手を取り合うし、時には涙もする・・・
10話終盤で描かれた学校屋上での二人の会話するシーン・・・この中でも双葉ちゃんの台詞に対する悠里ちゃんの反応・・・
何度見てももらい泣きしてしまいます^^;
若かりし頃、このような綺麗な恋をしていたら・・・或いは知っていたら、きっと今の人生は変わっているだろうなぁ・・・などと思いながら視聴していましたけれど^^;
でも・・・この作品が抜群なのはこれだけじゃありません・・・
この作品の挿入歌であるChelsyさんの「I will」・・・今期のアニソンの中で1,2位を争うほど大好きな曲なのですが、この曲のメロディが物語の絶妙なタイミングで流れてくるんですよね・・・
どこまでも深く切なさを感じさせるイントロ・・・もう堪らず何度も涙してしまいました(//∇//)
1クール12話の作品ですが、間違いなく私の中で今期のベスト10に入る作品・・・と断言できるほどしっかり堪能させて貰いました^^
あまりに堪能し過ぎたからでしょう・・・思わず「アオハライド unwritten」をゲットしてしまいました(//∇//)
原作は未だ連載中との事ですが、やはりそれぞれの想いの先が気になります・・・^^;
12月には映画も上映されるようですが、続きは映画で・・・という事にはなりませんよね^^;?