chance さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
[次元大介の哲学]俺に優しい人間は他の人にも優しくて・・・真実は残酷だというのならきっと嘘はやさしいのだろう、だから優しさは「嘘」だ
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」からでしょうか、こういう一文をタイトルにするのが流行りだしたのは。
そのせいでか真っ先に「萌え系?」という先入観がはたらきますが、
実際中身は「湯神くんには友達がいない」等に属し、女生徒から敬遠される男臭いロンリーウルフ作品です。
あらすじは「根暗で友達もおらず体育の授業でコンビを組む時は毎回困り、休憩時間は机に突っ伏して暮らした青年の青春物語」ながら、
その生き様には哲学があり、よくネットで「俺ガイル」と称される通り、女の子とキャッキャウフフしてこなかった皆様の実体験を再現する共感と哀愁まみれな本作。
初恋限定の楠田君や次元大介好きはドストライク作品と思われますが、むしろ萌え系好きよりアンチ萌え系?(有頂天家族や蟲師的なの)派にもオススメしたい作品です。
ただこの作画とタイトルと女の子を前面に押し出した感じのジャケットは・・・見る人を選ばない良作なのに見る人が限られますよね・・・もったいない作品です。