drts さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
何がしたかったのか
1話から数話見た時点ではどういう風に展開していくのか、主人公たちにはどのような謎があり、動機があるのか、そういったことが気になり期待していたが、いざ蓋を開けてみれば何とも言えない無味無臭の作品が出来上がっていた。
作画は安定していて音楽も使い方が微妙な気がしたがいいと思う。
問題はキャラの扱い。
まずヒロイン、彼女は何の役割だったのか?
主人公たちに日常を与える役割かと思ったが、完全に邪魔をしているだけ、確かに昨今のアニメ作品にはヒロインという存在は不可欠な要素だと思えるが、日常系アニメでもない作品で彼女のような存在はただの置物にしか見えず、ストーリーを楽に展開させる歯車にしか見えなかった。
そしてハイヴ、彼女自身が出る必要があったのかとは言わない。明確な敵というのは視聴者にとっても分かりやすく、ストーリーそのものを盛り上げる要因にもなる。しかし、彼女はナインと勝負するのが生きがいとばかりに邪魔をしてくる、単なる自己満足の為である。意味のある邪魔なら盛り上がるだろうに、単なる自己満足で邪魔しにこられても本当に邪魔とだけしか思えない、盛り上げるわけがない。
柴崎視点が一番マシに思えたが、彼の扱い方も雑な気がした。どうせなら彼を第2の主人公にし、主人公たちと2つの視点に絞り、彼らの心情に深く描写を当てたほうが良かったように感じる。
酷評しているようですが、つまらないかと言われると、そこまで言うほどではないという感じです。ただ面白いかと問われると、口をつむいでしまいます。
全体的に盛り上がりという盛り上がりもなく、謎がわかったときの驚きもなく、感動もない。ただストーリーが淡々と進んでいく無味無臭の作品というのが私の感想です。