「月刊少女野崎くん(TVアニメ動画)」

総合得点
88.7
感想・評価
3218
棚に入れた
16005
ランキング
102
★★★★★ 4.1 (3218)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.3

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ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

現代の英雄

千代ちゃん可愛い!!!

一言に尽きるが、この可愛らしさを描き出した製作者の手際は実にスマートで、うまく4コママンガの世界をアニメに移植している。
殊に声優陣の演技が大きく貢献しているのは間違いないだろう(特に宮野真守の怪演は忘れがたい)

それにしても、主演が同じ中村悠一という事でつい「魔法科高校の劣等生」と比べてしまうのだが、両作とも「実社会から認められた異能を持ち、学校内ではちょっと浮いてる男子高校生」が主人公なのに、常に周囲の評価を観測しているタツヤに対し、ネタのためなら周囲の視線などお構いなしにマンガ家脳で突っ走る野崎くんは、実に爽やかだ。

「空気」の同調圧力など一顧だにせずに自分の足で立つ野崎くんは、現代の(特に中高生には)英雄なのかもしれない。

それはさておき、千代ちゃん可愛い。

[追記〕
観返してみて気が付いたのだが、舞台となる浪漫学園には、制服を着崩した生徒がほとんどいない。
校則というよりも服飾コードに忠実な着こなしは原作者の美意識の表れにすぎないのかもしれないが、結果的に、この世界の印象を強化するのに一役買っている。

全体に品のある雰囲気というだけでなく、だらしなくコードを崩すことで自己表現した気になるような階層の人間がいない=浪漫学園は比較的レベルの高い高校という設定を暗示するとともに、結構まわりを騒がせているはずの野崎くんとゆかいな仲間たちに妙な茶々を入れる、周囲を僻目で見ているような程度の低い人物が登場しないこの世界の「お約束」を自然に感じさせる、無意識的な効果を強めている。(みこりんの場合は別の「自己表現」であるのは明らかだが(笑)

服飾のビジュアル一つをとっても世界観を納得させる重要な要素なのだな、と感心した。

いい加減な衣装デザインの異世界物の製作者は、これを見てちょっとは反省するといいと思う。

投稿 : 2014/10/17
閲覧 : 367
サンキュー:

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