きんてついくらどん さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:今観てる
学校教育システムに警鐘を
「私が何をした…」
窮地に立たされるたびにもこっちがつぶやくこのセリフ。
まさにその通り。もこっちは何もしていない。周りも何も悪くない。
なのに、もこっちは徹底的に痛めつけられる。なんの救済もない。
友達と自然に話すこと、「ごめんその机使うから」と頼むこと。
そんな簡単なことができない人だっている。したくない人だっている。
日本はこんなに豊かな国なのに、そんな人を許容することができない。
わがまま、未熟で済まされて、いつかは慣れると放置される。
「二学期中ずっとこの席にいたらストレスで胃が蜂の巣になるわーーーーーー!!」
たぶんあなたはこのアニメを見るのが辛くなる。
何度か途中で切りたくなる。
でも、このアニメでおこってることは日常茶飯事である。
もこっちのように苦しんでいる学生が日本には何万といる。
そして、大人たちや周りの生徒はみな、ちょうど7話や10話でテレビを消してしまった我々のように、見て見ぬふりを続けている。
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い。そんなめちゃくちゃな理屈を通さなければならないまでに追い込まれて行く学生。
それでもなんとか生きようとする健気さ。
見るのが辛い、では許されない現実を美化することなく描いてくれてます。おもしろい!