紫煙の心 by斑鳩 さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
良作です
童話『王子と乞食』を彷彿させるストーリー構成、そして
現代の落ちこぼれ高校生のステレオタイプ、サブローのキャラが
とてもうまく合致して面白い作品に仕上がっています。
一見、大河ドラマ風の作風で信長の史実になんとなく辻褄を合わせ様な
シナリオなのに斉藤道三や松永久秀までもが、現代からのタイムトラベラーと
いうトンデモ設定は意外な展開でした。
またこの手のif世界の歴史物はだいたい史実からかけ離れていく物なのに
サブローの「学校で習った歴史が変わっちゃうから」という理由で愚直に
史実通りに行おしながら微妙に歴史を変化させてしまっているのはご愛嬌でしょうか(笑)
登場人物も各人が個性的にキャラ立ちしているもの本作の魅力の一つで
お転婆のお市や本当は間者だった木下藤吉郎などなかなか想定できない人物設定です。
本作最終話以降の本能寺の変まで物語をどんな形の決着をつけるのかとても
気になるところなので出来る事ならアニメでも完結まで製作して欲しいと思う。