なすB さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
非常におもしろい。テンポよくサクサク観れるしキャラもいい。
あらすじ等一切見ないで視聴しました。
結果、想定以上のおもしろさでした。
作画もよく、独特な雰囲気の背景ビジュアルは非常に美しいです。
キャラデザは絶望先生でおなじみの久米田先生です。
適度に久米田節を残しつつかわいらしいキャラデになっていました。
序盤、中盤は狸、天狗、人間、それぞれの立ち位置の描写。
終盤からそれぞれのピースが繋がって物語の収束へ一気に加速します。
特に最終2話のテンポのよさや作画は非常に疾走感があり爽快です。
序盤、中盤から語られていた下鴨家の父の死因
下鴨家兄弟、母親全てのキャラクターの描写が
13話の中できちんと描写されていて
最終2話でそれが一気に開花する感じです。
特に、矢二郎兄ちゃんの酔った後の変化は最高でした!
狸は人間に食べられてしまう、父は人間に食べられた、
それを食べた人間と狸の関わり…
捉えようによっては結構シビアな内容ですが
「狸としての」視点で終止物語が語られているので
重い内容になることもなく、異種として受け入れられました。
全体のテーマである、家族の絆ですが
一つの苦難を乗り越えて強くなる絆、とはベタですがしんみりきます。
作中でも語られていましたが、父の存在により繋がっているのだな、と。
重くなくハートフルな物語が好きな方には特にお勧めいたします。