メア さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

これこそ神アニメであろう作品。

こういうのを神アニメというのだろう。
ただ欝嫌いは途中キツイかもしれません。
作画の評価からはキャラデザは抜きました。

多くのレビューどおり、最初はキャラデザと魔法少女に抵抗があるだろう作品。
でも実際に見てみるとそんなことはまったくなく、深くていい話のアニメでした。

蒼樹うめさんのイラストだからやっぱりひだまりとか意識しちゃってた序盤。
中盤ではそんなことがいつの間にか消え去り。
終盤ではひだまりなんて意識の外だった。
しかし、なぜ蒼樹うめさんにキャラデザを頼んだんだ？
やっぱりひだまりつながり？
この絵だからよかった作品なのかもしれないが。


１０話から最終話までの一ヶ月の期間が待ち遠しかった。
その間に視聴者が減らず、むしろ増えて（？）、これだけの評価されるという点でも凄いアニメだと思う。

ＢＤにて多くの改善点があって凄いが、その分ミスも多くて・・・文句多発だろう。でもＢＤのできは凄い。買ってしまおうか悩む。

話的には杏子が自爆してしまうところが一番ぐっときた。
キュウべえのいうことは理解できなくもなかったし、客観的に見れば俺もそういう人間だから軽く同意さえもしてしまったところもあったが、やっぱり当事者となると考えると辛いものだと思う。人には感情というものがある。正しくそのとおりだと思った。感情がないというのがどの程度なのかは分からないけどキュウべえはやっぱり酷いキャラだったかな。

ＯＰの最後のほうでまどかがどこかで一人、クロネコを抱えているシーンは最終話の事実とつながるのだろうか？　また、クロネコはほむらをさしているのだろうか？　と思ってたら、関係がなかったらしい。
『キャラ☆メルFebri』Vol.5にて。
高山「黒猫関係無いんですか？」
虚淵「ないですね（笑）」
高「本当に野良猫なんだ（笑）」
虚「逆に後から作ることになったBR/DVD特典のドラマCDで出て来ますよ、せっかくだから使おうって（笑）。もう本当に意味深に出てきますよね」
だそうだ。もうＯＰ詐欺すぎる。
何でああいうＯＰにしたんだ？
まあ、ＯＰの「コネクト」は名曲であることに変わりはないが。



近頃放送された１１，１２話にて物語は完結。
まどかの願いは多くの予想があってとても気になっていたが意外と普通なことだった。
と思っていたが、実際はそんなことはなく（願ったことはありきだったけど）願いの奥にある意味、その願いによってまどかが背負うことを考えてこのシーンを見ると泣けてくる。そしてすべての呪いを背負ったまどかは最後に自分の呪い（魔女？)を倒してみんなを迎えにいって消えてしまった。
このとき、何でか一時的に大人っぽく見えた。

まどかの願いによって魔女の存在がなくなった世界。
でもこれが意外とハッピーエンドではなかった。
結局のところ人間の呪いはは無くならず魔獣（？）といった形で現れるようになっていた。
ソウルジェムがグリーフシードへと変化するという最悪の事態はなくなり、ソウルジェムが消失することで魔法少女も死ぬこととなっていた。
また、まどかのこと・魔女のことをほむら以外、キュウべえでさえ知らなくなっていた（母や弟は心に残っていたようだが）。宇宙が作りかえられたなら仕方ないらしいが、その事実を一人で背負うほむほむがかわいそすぎる。
魔女によって死んだ魔法少女（マミ、杏子）は助かったが、さやかは助かる＝上条君の怪我が治らない、ということでさやかの人生がここで終了してしまった。
魔獣対してほむほむが弓を使っていたのがまどかを思わせてくれた。
そして最後、どこかの荒地でほむほむが魔獣と戦うときにまどかの声が少し届いたシーンもやばかった。これだけでも救われた気になったけれども。。。

最後の言葉

Don’t forget.
Always, somewhere,
someone is fighting for you.
As long as you remember her.
you are not alone.
　～訳～
忘れないで。
いつも、どこかで、だれかがあなたを守るために争っています。
あなたが彼女を覚えている限り、あなたは一人じゃない。

　泣きそう。

はっきりと完全に終わらせなかったので２期をやって欲しいですが、趣旨が変わりすぎるのも嫌なので期待半ば。
もしやるとしたら、どちらかといえば似た世界の作品になるのかな？

記憶に残るであろう名作でした。
　ありがとう!!
　　見てない方・見ようか悩んでいる方は是非見るべき、いや、見ないと。