plagiaturn さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
忙しい人ほど観てほしい作品
爆笑するわけではないかもしれませんが(私は所々爆笑しましたが)、顔も心もニコニコできる温かい作品です。
自分の点数・・・84点
五島という長崎県の離島が舞台の作品です。
基本的には明るく、演出も一昔前風の極端なギャグテイストなものが多いので、楽しく観れました。そんな楽しい中に、”人として大切な何か”を考えさせてくれる作品だったと思います。
2014年夏クールでは1番良かった作品。
【この作品の良いところ】
・癒される(田舎の風景や風俗が新鮮だしきれい)
・シリーズ構成がいい!
→基本は15分で1本のオムニバス形式ですが、起承転結がしっかりしてます。各話単体でも良い出来ですが、全体で見たらまた違う味わいがある、というところ。
・笑えるだけではなくて、何か得る(思い出す)ものがある。でも道徳アニメと呼べるほど振り切ってはいないところ。
【この作品の悪いところ】
・地味かも(人によっては)
・終盤がちょっと失速気味。(前半と比べれば)テンポが悪かったと思う。
・習字のシーンのカメラアングルはもう一工夫欲しかった。迫力が欲しかった。
以下細かく
自分は時間の都合で毎週見れなかったので一気に見ましたが、これは毎週コツコツ見ておくべきだったなと思います。すごく直感的な話ですが、そう思いました。
演出も所々良さが光ってます。
個人的にお気に入りのシーンは、
{netabare}最後の作品が映るところ。大賞でもおかしくないと言われた「星」は自然のインスピレーションから生まれた作品。つまり、ある意味誰でも書けるけど、あの名前を綴った作品は五島の人々をインスピレーションにしないと書けない。つまり清舟にしか書けない。
人に関心がなく自分勝手だった清舟がこの作品を書いたんだな~という感慨が、あの作品が映った瞬間に感じられて非常に良かった。{/netabare}
2、3話で主要キャラはほとんど出てくるし、作品のテイストも変わらないので、そこまでは視聴してほしい。
私も最初は1話を見て、癒し系アニメだし、時間あれば見て、なければ頑張ってみる作品じゃないかなと思いました。ですので間が空いてしまいました。が、この作品は癒しだけじゃなくて、人生で大事なものに気付くきっかけがちばらっているので、是非見てほしいですね。
その大事なものに共感できるか、興味があるかは、OPの歌詞がそれを表現してくれているので、最後に貼っておきます。
(『らしさ』/ SUPER BEAVER)
自分らしさってなんだ?
「人とは違う」で差をつけろ
コンビニの雑誌コーナー
表紙にふとして書いてあった 自分らしさってなんだ?
子供の頃は気にもせず
気に入らなければ怒って
好きなものを好きだと言って
僕らは 変わってく
守りたいものが変わってゆく
理解されない宝物から
理解されるための建前へ
大人になるほど
後悔する生き物になる
でもね それでもね
見えるものがあるんだよ
だから 僕は僕らしく
そして 君は君らしくって
初めから 探すような
ものではないんだと思うんだ
僕は君じゃないし
君も僕じゃないから
すれ違う 手をつなぐ
そこには愛だって生まれる
そういうもんさ
自分らしさってなんだろう?
変えられない
大切があるから
変わりゆく生活が 正しい