「さばげぶっ!(TVアニメ動画)」

総合得点
67.4
感想・評価
800
棚に入れた
3988
ランキング
2485
★★★★☆ 3.5 (800)
物語
3.4
作画
3.3
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.8

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ネタバレ

OZ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

これがさばげぶっ!

原作の漫画は読んでいないが
『恋愛ラボ』『ゆるゆり』で監督を務めた
太田 雅彦さんが監督だと聞いて
観てみる事にした2014夏アニメ

■これがさばげぶっ!■
女子高校生達がエアガンを用いて
サバゲ(サバイバルゲーム)に興じる部活物かと思いきや
全然そっちのけで
終始 突っ走ったコメディ展開の『さばげぶっ!』

サバゲと言えば2013夏アニメで放送された
『特例措置団体ステラ女学院高等科C3部』が思い浮かぶけれど
シリアスから正反対に位置しており
重たい話は一切無しとなっている。

ハッキリ言ってストーリーは無いに等しく
ギャグで笑えるかどうかが全てである。

主人公 園川 モモカの
鬼畜なゲスっぷりが目立つ為
モモカを受け入れられるかによって
評価は変わってくるだろう。

良くも悪くも
モモカを中心に展開されていくので
彼女頼りとなっている点は惜しい。
ゲスなネタだけでは
引っ張る材料として弱く
いずれ飽きがきてしまうかもしれない。

登場人物は揃っているだけに
もう少しモモカ以外の個性が欲しい所。

しかし 盛り上げてくれるのは
キャラクターだけではなく
ナレーションの力が大きい。

そう 笑いのツボを掴んでくれたのは
玄田 哲章さんのナレーションであった。

低音で渋い声が特徴なのだけれど
作風に相反して
バッチリ噛み合っているのだ。

説明を交えながら
的確なツッコミで以って
観ている側を巻き込んでくれる。

度々「これがさばげぶっ!」の一言で強引に纏められ
予想しない展開こそが魅力でもある今作品。

まさにこれがさばげぶっ!である。

■カモとカニ■
面白い場面は沢山あったけれど
最も笑ってしまったのが第11話の「赤い流星」

美煌が持ってきたkg2万円の高級越前蟹を見て
早速 鍋にしようとはしゃぐさばげ部一同。

鍋の準備が着々と進められる中
突如 カモとカニが大立ち回りを始め
激しい攻防の末
何故か二匹に友情が芽生える超展開!

そして鍋にさせまいと
カニを連れて逃げ出すカモ。

カモ&カニVSさばげ部の死闘が繰り広げられ
結果 カモ達は死闘を制す事に。

「こうしてさばげ部にカニが入部した
 何とフリーダムな部活だ」と

ナレーションが入るのだけれど
この台詞の破壊力は抜群であった。
カモも大概だが新入部員がカニとは恐れ入る(笑)

直後 温泉シーンでカニは茹で上がってしまい
タイトルにもなった
赤い流れ星が夜空にキラリと光る見事なオチまで披露。

全く読めない展開だが
仕方のない事と割り切るしかないのだ。
何故なら"これがさばげぶっ!"なのだから。

■あとがき■
今期のNo.1ダークホース作品となり
全12話を最初から最後まで
採点以上に楽しめました。

太田 雅彦監督が「今期で一番のバカアニメを目指す!」と
宣言していた通り
2014夏アニメではぶっちぎりの馬鹿さ加減で
突っ走ってくれたな。

カモとカニの回は強烈で
思い出しただけで笑ってしまうね。

本当に『さばげぶっ!』が
何故「なかよし」で連載されているのか
観れば観る程 不思議に感じたよ。

ラストのナレーションで
「目には目を ゲスにはゲスを
 ゲスかわ☆ガールズの話は一先ず終わりだ
 またいつの日か地獄で会おうぜベイビー!」と
締めくくられて幕を閉じた今作品。
最後まで玄田さんには笑わせてもらいました。

地獄と言わず是非2期が観たい作品だね。

満足度 ★★★★★★★☆☆☆ (7)

投稿 : 2014/09/28
閲覧 : 334
サンキュー:

54

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