おぬごん さんの感想・評価
2.5
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
ファッション劣等生たちの茶番
主人公は数々の事情により劣等生のレッテルを貼られた「魔法科高校」の生徒
ヒロインは逆に超優等生の、11ヶ月年下で同学年の妹(これ実際に可能なの?)
実際には主人公が作中ぶっちぎりのチート人間で全然劣等生じゃなく、
まあそれは百歩譲って主人公だしいいのだが、
劣等生であるはずのクラスメイトたちも、みな全然劣等生じゃない
むしろ優等生たちの「優等生」たる見せ場がほとんどない
そのくせ優等生たちはやたらと最強主人公の口から「さすが」だの「凄い」だの言われるから違和感ありまくり
違和感といえば、セリフ回し
学生の身分でありながら先輩に対しビジネスマナー教本のような敬語を使い、
また外国語の教科書のように、やたらと会話の語尾で相手の名前を呼ぶ
これは多分原作のラノベで、キャラが多い中でどのキャラとどのキャラが喋ってるかを分かりやすくするための工夫なのだろうが、それをそのままアニメに流用するのはセンスが無いと言わざるをえない
メインストーリーでも、敵は最強主人公を差し引いても弱くて無能だし、
九校戦では魔法競技のルールや内容がさっぱり頭に入ってこない
そもそも原作が悪い可能性もあるが、アニメとしての描き方も下手だっただろう
九校戦はハリー・ポッターから影響を受けているようだが、もう一つハリー・ポッターの影響を感じたのは、サブキャラ同士がどんどんカップルになっていく点
しかしこれもサブキャラの描写が不足しておりサブキャラに魅力を感じられないせいで、いい雰囲気になったりしても唐突過ぎて驚きと呆れ以外の感情が出てこない
「さすがお兄様!」しながら笑って楽しむこともできたが、粗だらけのひどい作品だった