un1347 さんの感想・評価
2.1
物語 : 1.0
作画 : 1.5
声優 : 5.0
音楽 : 1.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
このご時世にセカイ系ですか
しかも史実ものでやろうというその勇気。
原作は現在進行形でプレー中。
ミリタリ及び史実の知識はほとんど艦これからのにわかです。
評価は総合2.1点。
普段は個別評価はしないのですが、今作は物語と声優が顕著でしたのでこのような評価にしました。
さて総評ですが、的確と感じたコメントを見つけましたのでそれを引用し総評とさせていただきます。
「他のアニメの脚本批判は「それプロ野球としてどうなの?」みたいな感じだけど
このアニメに関しては「これ野球なの?」みたいな感じなので
比較することすら困難」
さて以下、細かい部分について。
とりあえず一番がっかりした事を書きます。
なんで私が艦種の説明とか軍艦の補足を書いてるのでしょう。
実をいいますと私、艦これに触れるまで軍艦といえば大和しか知りませんでした。
それがいまや駆逐艦、艦攻、ドレッドノート級、スラバヤ沖、等々の単語がすらすらと出てくるようになりました。
これ艦これの偉大な功績だと思います。
しかし残念ながら、アニメにはそのエッセンスは感じられませんでした。
冒頭で書いたセカイ系についてですが、どういう事か説明します。(あくまでアニメ内での解釈で原作ゲームにはない設定です)
・在りし日の戦船の魂を持つ娘たち(1話冒頭ナレーション)
・私達は絶対に棲地MIに向かわなければならないと、そう思ったんだ(11話長門の台詞)
・我らは一体、何のために存在しているんだろうな(同上)
深海棲艦から制海権を奪還する事とは、運命の軛を打破する事。
言い換えれば敗戦した軍艦のトラウマを払拭した時、この戦いは終わるのでしょう。
つまり彼女達が救われると世界も救われる。
故にセカイ系です。
彼女達は深海棲艦の脅威から人類を守る為に蘇ったのではないのですね。
彼女達を救うために深海棲艦は存在していますし、この世界はあくまでも艦娘の為の舞台装置です。
だから鎮守府の外は一切見せませんし、提督ですら頑なに姿を見せない事には意味があるのです。
ストーリー構成に関しては1つだけ取り上げたいと思います。
それは「本当に吹雪の成長物語だったのか?」という事です。
9話感想でも触れましたが、なぜ護衛艦を目指す吹雪が戦艦や空母を指揮する立場になったのでしょう。
本来なら水雷戦隊の旗艦、つまり川内型に認められるのが本来の筋道だったのではないかと思います。
そして改になった意味、あったのでしょうか?
もしお披露目以上の意味がないとしても、せめて3話を11話ラストと同じ構図にして「3話では如月を救えなかった。しかし改になり高射装置を使いこなすまで成長した吹雪が今度は赤城を救った」くらいの演出は出来たはずです。
以上、正直かなり評価するのが難しい作品に仕上がったのではないかと思います。
艦これへの感想を終わります。
艦種について。
駆逐<軽巡<←サポート役(超えられない壁)メイン火力→<重巡<戦艦<空母
この認識で大丈夫だと思います。
9話視聴「改ニになると具体的にどうなるっぽい?」
{netabare}今回分かりやすく物語が佳境に突入したので、ここで一旦感想を残しておこうと思います。
えー、まず9話のタイトルについて。
「改ニっぽい」と言われても、艦これ未プレーの方には意味不明なのではないかと思いました。
一応説明しますと艦これはレベルが一定以上になると改造が可能になり、能力が飛躍的に向上します。
単純に強くなる他、中にはクラスチェンジして艦種が変わる艦娘もいます。
また特定の艦娘はより高レベルになる事で二度目の改造が可能になります。
これが改ニです。
アニメでは、夕立が改を飛ばして改ニになりました。
紛らわしい描写ですが、別に背が高くなって先輩に近づいた(軽巡になった)わけでもありません。
夕立は駆逐艦です。
今まで改という概念が一切なく進んできた所に突然の改ニ描写。
しかも突然変異とかそういう扱いでもなく、艦娘達にとっては常識であるようです。
という事は、改という概念が戦術ドクトリンに組み込まれている事は間違いないでしょう。
9話まで来ていきなり長門に「改になれ」と言われても、後出しジャンケンにしか見えずこちらとしては反応に困ります。
このアニメを雑と評するもやむなしではないでしょうか。
さて本題です。
吹雪と金剛からみる赤城の立ち位置。
吹雪は金剛のはっちゃけぶりを目の当たりにして幻滅しています。
一方、赤城の暴食描写は回を追う毎に酷くなるにも関わらず、これは許容しています。
はっちゃけぶりを含めて等身大のお姉さんポジションを築いた金剛に比べて、赤城を憧れの対象とするには描写が些か逸脱しすぎではないでしょうか。
鎮守府のエースとして心身共に吹雪や艦娘達を支える描写がなく、彼女の存在はただのシュールレアリズムです。
また吹雪は護衛艦になるという当初の目標から若干外れ、戦艦・空母や先輩方を指揮する地位とキャリアを重ねました。
さて、この物語はどこに向かっていくのでしょう。
{/netabare}
3話「いろんな意味で慢心だめ絶対」
{netabare}あれだけフラグ乱立させて本当に轟沈させるやつがあるかばっかもーん。
↓こちらはネタバレ兼チラシの裏です。
{netabare}ほのぼの日常からの急転直下という事でネット上ではまどマギのパクリという意見も上がっています。
あれは蒼樹うめ氏と虚淵玄氏のタッグという巨大な伏線があって初めて成立するドッキリだという点をまず抑えておきたいです。
基本的にはキャラクタービジネスなので轟沈を描く功罪は非常に重いと思っております。
それを推してまで死を描くからには、アニメ制作陣にはそれなりの覚悟を求めます。
今回の轟沈を戦争のリアルという人もいますけどね、だったらもっと人出しなさい。
たった一人しか死なない戦争の何がリアルなものか。
艦娘以外の人が全く登場せず、不可解な兵装で戦場に赴く、これらも明確な批判点とさせていただきます。
それでも人が死ぬ程度にはリアルな戦争が描きたいのでしたら奇を衒わずに段階を踏むべきです。{/netabare}
ただ、今回でテーマや先の展開がある程度見えたような気がします。
一応3通りほどパターンを予想しているので、しばらく感想を控えて静観しようと思います。
しれっと感想追加するかもしれませんけど。
遠征から帰る途中に支援に向かうというのはゲームでは出来ないギミックの演出で良かったです。
三式弾で戦闘機を撃ち落とすシーンなど、やはりアニメで見られると嬉しいものがあります。
今のところ金剛型は出番こそ少ないですが、見せ場を担当する事が多いですね。
ちょっとキャラ解説。
足柄。重巡。
飢えた狼と呼ばれた史実からか戦闘狂という趣が強い性格。合コンネタは(男に)飢えた狼という二次創作ネタ。
長門。戦艦。
見た目も性格もマッチョな人。
赤城。空母。
ゲーム的には序盤で下手すると重巡や戦艦をスルーして手に入ってしまう最強キャラ。そのせいで資材の消費が桁違い、よく食べるというイメージが定着。入渠時間の長さも桁違いで「一航戦、赤城、寝ます」という原作の台詞をもじったネタが(本当は「出ます」で出撃時の台詞です)。名実ともに艦これを代表する一人と言えます。
金剛。戦艦。
金剛型の長姉。イギリス生まれという事でルー語を使うポジティブで明るいお姉さん。金剛型四姉妹はそれぞれ違った方向性のアホの子と評される事もある、個性豊かな艦これの人気姉妹です。次回メインのようなので注目してるプレイヤーも多いのでは?
{/netabare}
2話「玄関前でアピール全開吹雪さん」
{netabare}2話目視聴。
「悖らず、恥じず、憾まず」。
これは前回の冒頭ナレーション(松本少将の五省だそうです)からの造語でしょうか、それとも元ネタみたいなものがあるのでしょうか?
意味的には「道理に背かず、恥ずかしい行動は慎んで、思い通りにならなくても残念に思わない」という事で、つまり「真っ直ぐ前を向いて諦めない精神」を水雷魂と言ってるわけですね。
北上が魚雷の講師をする場面で吹雪がキラキラ状態、原作ネタですね。
出来るだけ無傷で敵をたくさん倒すとアイコンにキラキラが付き、能力が向上します。
狙って発生させるのは結構面倒。
今後に期待すること。
・敵の脅威が分かるような描写
・鎮守府が巨大な施設と分かるような描写
・艦娘の存在意義(=外部評価)
・夕立と神通の活躍(逆落し戦法は是非アニメで見たい)
最後に吹雪さん、特訓ならもう少し隠れてやろうよ。
玄関前でスクワットするのは止めた方がいいと思うよ。
ふと思い立ち、感想に出したキャラの解説を載せていこうと思います。
吹雪……主人公。駆逐艦。
二次創作的には特徴ないのが特徴とか、あっかりーんとか、まぁそういう感じのポジション。
北上……百合の人。雷巡。
ゲームでは度を越した強さを誇り、全国のプレイヤーからはハイパー北上様の敬称を持つ。しかし史実ではちょうど航空戦の時代になり活躍の場はなかったそうです。
夕立……ぽいぽい。駆逐艦。
駆逐艦(一番小さい艦種)の中では一番戦果を上げたらしい? という史実が反映され「っぽい」が口癖&ゲームでは強い。
神通……吹雪に砲撃の稽古をつけてた人。軽巡。
おとなしそうな性格ですが、史実的には鬼教官だったり武闘派だったりするようです。
{/netabare}
1話「大淀さんの台詞に垣間見える不思議な世界観」
{netabare}
とりあえず1話視聴。
うん、いいですね。
個人的に一番興味があったのは、どの温度感で物語を描くのかでした。
というのも軍艦の萌え化によるコミカル、史実の悲劇的なハードシリアス、世界観のほぼ全てが白紙、という3要素によりまずどのリアリティラインで統一させるのかという点が不明瞭だったからです。
結果、思っていた以上にシリアス寄りに踏み込んでいる印象がありました。
冒頭のシーンで謎の生物から制海権を奪還するという説明が入ります。
艦これのコミックは何冊か出版されていますが、おそらくそのどれよりも戦う理由が明確です。
シリアスのラインでいうとサクラ大戦とかあの辺りの印象ですね。
生死をかけた戦いだけど重すぎない、良いラインだと思います。
水上を駆るシーンや出撃シーンの微妙なアナログさ、主にアクション面での外連味の効かせ方も良い感じです。
ただ、個人的にちょっと気になる部分もありました。
ゲームの再現にばかり気を取られすぎていないか?
原作台詞や被弾、脱衣シーンを入れるのはいいんですけど、ちょっと無理ぶっ込み感がありますね。
贅沢な注文かもしれませんが、もうちょっと自然に演出してほしい。
特に戦闘終了時の大淀の台詞「海域開放されました」。
本当細かい部分かもしれませんが、ボスを倒してステージクリアというもろにゲーム感覚な描写に見えました。
一応、戦争してるんですから敵を倒しても即奪還とはいかず、事後処理とか残党狩りとかいろいろあると思うんですけど。
アニメなんですから、物語を描いて欲しい。
とはいえまだ1話を見た段階での感想ですので、これから展開次第でいくらでも感想は変わっていくと思います。
ちなみに艦これの登場キャラクター150近くいるそうです。
もしモブ出演でも全員出せたらちょっと凄いですよね。
{/netabare}