「残響のテロル(TVアニメ動画)」

総合得点
82.2
感想・評価
2161
棚に入れた
11410
ランキング
371
★★★★☆ 3.7 (2161)
物語
3.7
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.6

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ネタバレ

ほったっる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

これだから近頃のノイタミナは・・・ブツブツ

全12話のオリジナルアニメに定評のあるノイタミナ枠の作品。

動画投稿サイトに突如現れたテロリスト、スピンクス1号、2号が東京都庁を爆破するところから物語が始まる。ナインとツエルブ、二人の少年はその後もスピンクス1号、2号を名乗り、次々と東京でのテロを予告していく。犯人を追う元敏腕、現窓際警察の柴崎と彼らと同じルーツを持つ米国特別捜査官のハイブ。複雑な家庭環境をもち、二人のテロ現場を目撃してしまうリサ。様々な登場人物の思惑を抱えながら、ナインとツエルブはある目的を達成するためにテロを続ける。

デスノートを彷彿させるような対立図を描き、頭脳戦を繰り広げていくのがおそらく見所だったのでしょう
まぁしかし、こちらが頭脳戦に参加することはほぼ不可能です。必要とする知識があまりにも多すぎであり、神話に全く興味のない人からすれば、オイディプスの話をされても、ん?という感じでしょう。(スフィンクスは知ってても)

オリジナルということで、先の予測できない展開にはわくわくさせられることもありましたが、最終話に近づくにつれて「このままで大丈夫か?」という展開になっていきます。

というのもキャラの扱いが雑だなーと感じるようになったからです。
{netabare}ハイブがあれだけナインにこだわった理由もよくわからないですし、(チェスで負けただけ?)リサの家庭環境もよくわからないまま、ツエルブの共感覚とあの不敵な笑みは何かの伏線かなとも思ったら案外なんともない。{/netabare}

それでいくつか伏線も回収されますが、高度な頭脳戦の割には、回収された伏線の中身がわかりやすいものばかりで、「そうだったのか!」というのが驚くほどなかったです。大体予想の範囲内で落ち着いてしまったのが、この作品で最もがっかりしてしまったところですね。

あと期待していた展開があまりなかったです。
例えば、主人公がやられた!というところから、今度はやりかえしてやったぞ!という展開とか、どちら側にもアドバンテージがなく、互いに手の内を探り合い、攻めるタイミングを計るピリピリする展開とか、頭脳戦をやるならこういった展開が欲しいなーとは思ったりします。

2期でもあれば、上記のような展開をうまく入れられたでしょうが、そこをなんとか1期でもうまく組み込んでくださいよとは思います。

その点、最近のノイタミナのオリジナルの不完全燃焼感が拭えきれないままでした。(裸オーバーオールを見つつ)

あと特筆すべき点は音楽ですね。
菅野さんが手がけているというだけで、評価爆上げではありますが、今回はアイスランドにフォーカスされた曲作りをされているというところが素晴らしい。
アイスランドと言えば、アカデミー賞にもノミネートされた独特の世界観をもつアーティストのビョークで有名です。
まぁ音楽拙者の私が小並感で簡単に説明すると、ずっと聞いてると鬱になりそうな音楽という感じです。(ほんと小並で笑えてきた笑)
特にEDの歌はまさしくビョークのそれで、『New World』を彷彿とさせます。
本作の音楽に興味を持った人は、ビョークが出ているミュージカル映画の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観てみるとハマるかもしれません。私が最も好きな映画の一つです。
ただ鑑賞後に壮絶な鬱になるため、観るにはそれ相応の覚悟が必要ですよー。

ちなみにリサちゃんのあざカワさは今季一でした。(今季はあと東京喰種しか見てないですが笑)
メシマズとか運動音痴とか、人によくぶつかるとか、もー、可愛い可愛い。
あと可変式のお胸が気になりましたね。着る服で大きくなったり小さくなったり。
風呂シーンも良かったですねー。あと空港でのπスラ・・・おっと誰か来たようだ。

投稿 : 2014/09/28
閲覧 : 259
サンキュー:

22

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